110 / 375
第6章
第110話
しおりを挟む
「エルフはこんな所に住んでいるのか?」
周囲に、洞窟内から他に出口になるようなところがないかちゃんと調べた後、洞窟に入って行った部隊の者たちの1人が、なんとなしに呟いた。
国を出発する前に、獣人とエルフが住んでいるということは聞いている。
しかし、戦うということをしないエルフと、強さを重視する獣人では相いれないと思っていた。
もしかしたら、獣人の奴隷としてエルフが使われているという可能性もあるが、獣人は犯罪者以外に奴隷を作ることはないという話は有名だ。
なので、エルフを奴隷にしているとは思えないが、一緒に住んでいるとも思えなかった。
エルフ程度の弱い生物を、獣人が相手にするとも思えないからだ。
「ゲヒッ!!」
「っ!?」
“グシャ!!”
洞窟内は暗く、兵たちは明かりの魔道具を使っているのだが、何か音がする方へ光を当てるとゴブリンが立っていた。
突然現れたその姿に驚いていた兵たちは、一時固まってしまった。
それを察したのか、ゴブリンは手に持つ棍棒で一番近くにいる兵を殴り飛ばした。
殴られた兵は頭を砕かれ、血を流して絶命した。
「なっ!? 魔物っ!?」
「まさか!? ここはダンジョンになっているのか!?」
戦闘力のないエルフが入って行ったのだから、ここがダンジョンだという考えが浮かばなかった。
まさかの魔物の出現と、仲間がやられたショックで、兵たちはかなり慌てた。
「ゲヒッ!!」
「おいっ!! 奥にも数匹いるぞ!!」
目の前のゴブリンを警戒した兵たちだったが、この1匹だけかと思っていたら小さい音が聞こえ、そちらに明かりを向けると、数匹のゴブリンの目がこちらの様子を窺っていた。
暗闇に乗じて襲い掛かるつもりだったのだろうか声を殺していたようだ。
「ガァッ!!」
「ぐっ!? 誰か1人入り口へ向かって他の隊を連れて来てくれ!!」
暗闇に隠れていたのがバレたゴブリンたちは、すぐに兵たちに襲い掛かっていった。
ゴブリンだけあって、攻撃は単調で防ぎやすい。
しかし、数は隊の人数より多いようで、相手にするのが面倒くさい。
手間取りそうだと察した隊長の男は、褒美のエルフよりも自分たちの命が大事だと判断した。
そのため、隊長の男は隊の最後尾にいた援護班の兵に対して、外に集まっているであろう他の隊を呼んでくるように指示を出した。
「は、はい!!」
援護班の兵もそれを察知したのか、指示通り入り口に向かって走り出したのだった。
「チッ!! 遅れたか……」
「すいません……」
エルフ発見の報告を受けた他の隊のいくつかが、洞窟の入り口付近に集まっていた。
島の制圧も兵たちの任務であるが、それと同等、もしくはそれ以上に、高報酬であるエルフの捕獲が重要だった。
折角のチャンスだったが、袋の鼠を奪い合うのは見苦しいだろう。
早い者勝ちが暗黙のルールなので、遅れて洞窟に来た兵たちは悔しそうな表情をしている。
その様子に、エルフ捕獲に向かった隊の一員で、入り口前で他の隊への説明役を任された兵は、先に見つけて若干申し訳なさそうにしていた。
まぁ、内心は喜色満面だが。
「だ、誰か……」
「何だ? どうした?」
他の隊とのやり取りをしていた兵の前に、一人の男が洞窟内から飛び出てきた。
入り口前にいた兵は、当然よく知った顔だ。
同じ隊の援護班だからだ。
その兵が慌てて戻って来たと言うことは、中で何かあったということだろう。
なので、仲間の兵は中で何があったのかを尋ねた。
「はぁ、はぁ、こ、この洞窟、ダンジョンになってます! 救援をお願いします!!」
「何!? エルフは?」
戻って来た兵の言葉に、他の隊の者たちが反応した。
この者たちも、エルフが魔物のいるダンジョンに入って行くとは思ってもいなかったため、とても驚いた。
そうなると、他の隊の者たちは、仲間のことよりもエルフの安否が気になった。
急なこととはいえ、もしかしたら高報酬の捕獲チャンスの芽が出てきたからだ。
「中に入ったのは確認しています。しかし、このままだと洞窟内の魔物に……」
戻ってきた兵は、慌てていたために頭が回っていなかったのだろう。
他の隊の連中の目が、救援とは別な所に向いていることには気付かなかった。
「分かった! お前ら、救援に向かうぞ!!」
「「「「「了解!!」」」」」
他の隊の隊長たちは救援と言いつつも、目はエルフの捕獲に向いていた。
そして、他より早く先へ向かい、エルフを発見しようとすぐさま洞窟内へと走り出した。
時間が経てば経つほど、エルフが魔物に殺られてしまうかもしれないからだ。
戻って来た兵の言葉から察するに、まだエルフの死体は見つかっていない。
時間との勝負になりそうだ。
隊長の指示を受けた部下たちもそれが分かっているのか、救援に向かうふりしてエルフの捜索へ向かう気満々だ。
『無駄なのに……、ご苦労さん』
怪我や伝令などの数人の兵を残し、洞窟付近に集まっていたほとんどの隊がドタバタと中へと入って行った。
それをケイは少し離れた樹の上で眺めていた。
内心、また見事に罠にハマった敵兵たちを嘲笑いながら……。
ケイがダンジョンの中に入ったのは事実だ。
しかし、それは敵兵たちにわざとそういう風に見せたのだ。
ダンジョン内に入り、敵兵たちが中に入ってくるのを密かに確認すると、転移魔法を使って見つからない場所へ移動したのだ。
金になるエルフである自分が姿を現せば、きっと敵は捕獲をしに追いかけてくると確信していた。
何といっても、純粋なエルフの生き残りはケイのみなのだからだ。
案の定、エルフ発見でほとんどの隊はダンジョンへと入って行った。
これでまた少しの間時間が稼げる
ダンジョン内の魔物は、外の魔物よりも少し手ごわい。
最下層まで誰もいないダンジョンの捜索を、彼らには是非頑張って欲しいものだ。
「どうなっている。何でこんなに被害に遭っているんだ?」
多くの隊が侵略に出て行ったが、怪我を負った者たちがどんどん戻って来ていた。
そのことに、指揮官のセレドニオはイラ立ちを募らせていた。
しかも、こちらの兵たちが多く傷つき、命を落としているというのに、獣人の殺害やエルフの捕獲に成功したという報告は全然入って来ない。
どうして怪我を負ったのかと聞いたら、地の利を生かし、獣人たちが魔物の多くいる所へ誘導しているらしい。
それにまんまとハマった兵たちが、怪我して戻ってきているとのことだった。
その報告を聞いた瞬間、セレドニオは怒りで怪我人たちを斬り殺したくなった。
「セントニオ! こうなったらあいつらを行かせるか?」
「……仕方ない。行かせるしかないか」
先に行かせた兵は、いわば平の兵。
発見されてまだ間もないこの島程度なら、島民は1000にも満たないはずだ。
ならば彼らで十分だと思っていたが、敵の方が準備万端に迎え撃っているようだ。
数が減ったとは言え、まだまだ彼らでも十分だとは思うが、これ以上の被害を出すのはエルフの捕獲だけで帳消しにしてもらえるか分からない。
ライムンド忠告通り奥の手を出すべきだろう。
「魔闘部隊出動だ!」
「「「「「「了解しました!」」」」」」
リシケサ王国には戦闘に特化した部隊がある。
人族のどこの国でも数が少ない、魔闘術が使える人間を集めた部隊だ。
一人居れば100人力と言われる者が、全部で6人。
ほとんどが冒険者上がりで、時折セレドニオとライムンドのいうことを守らない聞かないところもあるが、こと戦闘に関しては信用できる者たちだ。
怪我人が多く戻ってくることに、仲間でありながらヘラついていた彼らは、ようやく自分たちの番が来て嬉しそうに行動を開始したのだった。
周囲に、洞窟内から他に出口になるようなところがないかちゃんと調べた後、洞窟に入って行った部隊の者たちの1人が、なんとなしに呟いた。
国を出発する前に、獣人とエルフが住んでいるということは聞いている。
しかし、戦うということをしないエルフと、強さを重視する獣人では相いれないと思っていた。
もしかしたら、獣人の奴隷としてエルフが使われているという可能性もあるが、獣人は犯罪者以外に奴隷を作ることはないという話は有名だ。
なので、エルフを奴隷にしているとは思えないが、一緒に住んでいるとも思えなかった。
エルフ程度の弱い生物を、獣人が相手にするとも思えないからだ。
「ゲヒッ!!」
「っ!?」
“グシャ!!”
洞窟内は暗く、兵たちは明かりの魔道具を使っているのだが、何か音がする方へ光を当てるとゴブリンが立っていた。
突然現れたその姿に驚いていた兵たちは、一時固まってしまった。
それを察したのか、ゴブリンは手に持つ棍棒で一番近くにいる兵を殴り飛ばした。
殴られた兵は頭を砕かれ、血を流して絶命した。
「なっ!? 魔物っ!?」
「まさか!? ここはダンジョンになっているのか!?」
戦闘力のないエルフが入って行ったのだから、ここがダンジョンだという考えが浮かばなかった。
まさかの魔物の出現と、仲間がやられたショックで、兵たちはかなり慌てた。
「ゲヒッ!!」
「おいっ!! 奥にも数匹いるぞ!!」
目の前のゴブリンを警戒した兵たちだったが、この1匹だけかと思っていたら小さい音が聞こえ、そちらに明かりを向けると、数匹のゴブリンの目がこちらの様子を窺っていた。
暗闇に乗じて襲い掛かるつもりだったのだろうか声を殺していたようだ。
「ガァッ!!」
「ぐっ!? 誰か1人入り口へ向かって他の隊を連れて来てくれ!!」
暗闇に隠れていたのがバレたゴブリンたちは、すぐに兵たちに襲い掛かっていった。
ゴブリンだけあって、攻撃は単調で防ぎやすい。
しかし、数は隊の人数より多いようで、相手にするのが面倒くさい。
手間取りそうだと察した隊長の男は、褒美のエルフよりも自分たちの命が大事だと判断した。
そのため、隊長の男は隊の最後尾にいた援護班の兵に対して、外に集まっているであろう他の隊を呼んでくるように指示を出した。
「は、はい!!」
援護班の兵もそれを察知したのか、指示通り入り口に向かって走り出したのだった。
「チッ!! 遅れたか……」
「すいません……」
エルフ発見の報告を受けた他の隊のいくつかが、洞窟の入り口付近に集まっていた。
島の制圧も兵たちの任務であるが、それと同等、もしくはそれ以上に、高報酬であるエルフの捕獲が重要だった。
折角のチャンスだったが、袋の鼠を奪い合うのは見苦しいだろう。
早い者勝ちが暗黙のルールなので、遅れて洞窟に来た兵たちは悔しそうな表情をしている。
その様子に、エルフ捕獲に向かった隊の一員で、入り口前で他の隊への説明役を任された兵は、先に見つけて若干申し訳なさそうにしていた。
まぁ、内心は喜色満面だが。
「だ、誰か……」
「何だ? どうした?」
他の隊とのやり取りをしていた兵の前に、一人の男が洞窟内から飛び出てきた。
入り口前にいた兵は、当然よく知った顔だ。
同じ隊の援護班だからだ。
その兵が慌てて戻って来たと言うことは、中で何かあったということだろう。
なので、仲間の兵は中で何があったのかを尋ねた。
「はぁ、はぁ、こ、この洞窟、ダンジョンになってます! 救援をお願いします!!」
「何!? エルフは?」
戻って来た兵の言葉に、他の隊の者たちが反応した。
この者たちも、エルフが魔物のいるダンジョンに入って行くとは思ってもいなかったため、とても驚いた。
そうなると、他の隊の者たちは、仲間のことよりもエルフの安否が気になった。
急なこととはいえ、もしかしたら高報酬の捕獲チャンスの芽が出てきたからだ。
「中に入ったのは確認しています。しかし、このままだと洞窟内の魔物に……」
戻ってきた兵は、慌てていたために頭が回っていなかったのだろう。
他の隊の連中の目が、救援とは別な所に向いていることには気付かなかった。
「分かった! お前ら、救援に向かうぞ!!」
「「「「「了解!!」」」」」
他の隊の隊長たちは救援と言いつつも、目はエルフの捕獲に向いていた。
そして、他より早く先へ向かい、エルフを発見しようとすぐさま洞窟内へと走り出した。
時間が経てば経つほど、エルフが魔物に殺られてしまうかもしれないからだ。
戻って来た兵の言葉から察するに、まだエルフの死体は見つかっていない。
時間との勝負になりそうだ。
隊長の指示を受けた部下たちもそれが分かっているのか、救援に向かうふりしてエルフの捜索へ向かう気満々だ。
『無駄なのに……、ご苦労さん』
怪我や伝令などの数人の兵を残し、洞窟付近に集まっていたほとんどの隊がドタバタと中へと入って行った。
それをケイは少し離れた樹の上で眺めていた。
内心、また見事に罠にハマった敵兵たちを嘲笑いながら……。
ケイがダンジョンの中に入ったのは事実だ。
しかし、それは敵兵たちにわざとそういう風に見せたのだ。
ダンジョン内に入り、敵兵たちが中に入ってくるのを密かに確認すると、転移魔法を使って見つからない場所へ移動したのだ。
金になるエルフである自分が姿を現せば、きっと敵は捕獲をしに追いかけてくると確信していた。
何といっても、純粋なエルフの生き残りはケイのみなのだからだ。
案の定、エルフ発見でほとんどの隊はダンジョンへと入って行った。
これでまた少しの間時間が稼げる
ダンジョン内の魔物は、外の魔物よりも少し手ごわい。
最下層まで誰もいないダンジョンの捜索を、彼らには是非頑張って欲しいものだ。
「どうなっている。何でこんなに被害に遭っているんだ?」
多くの隊が侵略に出て行ったが、怪我を負った者たちがどんどん戻って来ていた。
そのことに、指揮官のセレドニオはイラ立ちを募らせていた。
しかも、こちらの兵たちが多く傷つき、命を落としているというのに、獣人の殺害やエルフの捕獲に成功したという報告は全然入って来ない。
どうして怪我を負ったのかと聞いたら、地の利を生かし、獣人たちが魔物の多くいる所へ誘導しているらしい。
それにまんまとハマった兵たちが、怪我して戻ってきているとのことだった。
その報告を聞いた瞬間、セレドニオは怒りで怪我人たちを斬り殺したくなった。
「セントニオ! こうなったらあいつらを行かせるか?」
「……仕方ない。行かせるしかないか」
先に行かせた兵は、いわば平の兵。
発見されてまだ間もないこの島程度なら、島民は1000にも満たないはずだ。
ならば彼らで十分だと思っていたが、敵の方が準備万端に迎え撃っているようだ。
数が減ったとは言え、まだまだ彼らでも十分だとは思うが、これ以上の被害を出すのはエルフの捕獲だけで帳消しにしてもらえるか分からない。
ライムンド忠告通り奥の手を出すべきだろう。
「魔闘部隊出動だ!」
「「「「「「了解しました!」」」」」」
リシケサ王国には戦闘に特化した部隊がある。
人族のどこの国でも数が少ない、魔闘術が使える人間を集めた部隊だ。
一人居れば100人力と言われる者が、全部で6人。
ほとんどが冒険者上がりで、時折セレドニオとライムンドのいうことを守らない聞かないところもあるが、こと戦闘に関しては信用できる者たちだ。
怪我人が多く戻ってくることに、仲間でありながらヘラついていた彼らは、ようやく自分たちの番が来て嬉しそうに行動を開始したのだった。
0
お気に入りに追加
641
あなたにおすすめの小説

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

実家から追放されたが、狐耳の嫁がいるのでどうでも良い
竹桜
ファンタジー
主人公は職業料理人が原因でアナリア侯爵家を追い出されてしまった。
追い出された後、3番目に大きい都市で働いていると主人公のことを番だという銀狐族の少女に出会った。
その少女と同棲した主人公はある日、頭を強く打ち、自身の前世を思い出した。
料理人の職を失い、軍隊に入ったら、軍団長まで登り詰めた記憶を。
それから主人公は軍団長という職業を得て、緑色の霧で体が構成された兵士達を呼び出すことが出来るようになった。
これは銀狐族の少女を守るために戦う男の物語だ。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ
柚木 潤
ファンタジー
実家の薬華異堂薬局に戻った薬剤師の舞は、亡くなった祖父から譲り受けた鍵で開けた扉の中に、不思議な漢方薬の調合が書かれた、古びた本を見つけた。
そして、異世界から助けを求める手紙が届き、舞はその異世界に転移する。
舞は不思議な薬を作り、それは魔人や魔獣にも対抗できる薬であったのだ。
そんな中、魔人の王から舞を見るなり、懐かしい人を思い出させると。
500年前にも、この異世界に転移していた女性がいたと言うのだ。
それは舞と関係のある人物であった。
その後、一部の魔人の襲撃にあうが、舞や魔人の王ブラック達の力で危機を乗り越え、人間と魔人の世界に平和が訪れた。
しかし、500年前に転移していたハナという女性が大事にしていた森がアブナイと手紙が届き、舞は再度転移する。
そして、黒い影に侵食されていた森を舞の薬や魔人達の力で復活させる事が出来たのだ。
ところが、舞が自分の世界に帰ろうとした時、黒い翼を持つ人物に遭遇し、舞に自分の世界に来てほしいと懇願する。
そこには原因不明の病の女性がいて、舞の薬で異物を分離するのだ。
そして、舞を探しに来たブラック達魔人により、昔に転移した一人の魔人を見つけるのだが、その事を隠して黒翼人として生活していたのだ。
その理由や女性の病の原因をつきとめる事が出来たのだが悲しい結果となったのだ。
戻った舞はいつもの日常を取り戻していたが、秘密の扉の中の物が燃えて灰と化したのだ。
舞はまた異世界への転移を考えるが、魔法陣は動かなかったのだ。
何とか舞は転移出来たが、その世界ではドラゴンが復活しようとしていたのだ。
舞は命懸けでドラゴンの良心を目覚めさせる事が出来、世界は火の海になる事は無かったのだ。
そんな時黒翼国の王子が、暗い森にある遺跡を見つけたのだ。
*第1章 洞窟出現編 第2章 森再生編 第3章 翼国編
第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。
第5章 闇の遺跡編に続きます。


日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる