81 / 375
第5章
第81話
しおりを挟む
「やっぱりでかいな……」
「そうね……」
馬車を進め、ケイたちはとうとうカンタルボスの王都へと辿り着いた。
王子のファウストも一緒の馬車に乗っているからか、町の中に入るための門はあっさり通れた。
そして、入ってすぐなのにもかかわらず、王城が遠くに見えた。
そのことに、ケイと美花は感嘆の声をあげた。
「そう言えば、我々の島を国と認めて、カンタルボスの国民は何も抗議は出なかったのですか?」
「国民へもできる限り情報を提供しておりますので大丈夫です」
ルイスに話を聞いたところ、カンタルボス王国は貴族制を取っていない。
王族に全権力が集中しているが、当然好き勝手すれば国民による暴動などが起こるだろう。
とは言っても、この国が建国して400年近く経っているが、そんなことが起きたことはない。
国民への情報提供をきっちりしているのがコツなのかもしれない。
「しかしながら、気を付けなくてはならない者もいるのはおりますが……」
大丈夫とはいいつつも、ファウストは続けて小声で呟いた。
軍の中には脳筋中の脳筋も紛れている。
獣人の国では強いことが重要視されるが、強いだけの馬鹿はいらない。
しかしながら、緻密に練り上げた敵の策を吹き飛ばす程の戦闘馬鹿は時折いるものだ。
手柄を上げれば上へ上げない訳にはいかないが、そういった者が出世した場合、無意味な他国との武力衝突を招くことがある。
相手が他国ならまだしも、褒美に満足せずに内乱を起こす場合もあり得る。
そういった者は、大体どんなところでも領地を広げれば良いと考えている節がある。
ケイたちの島を手に入れて、領地経営をするための設備や資金をどこから出すのかなどは、政策担当の者たちに丸投げにするのが目に見えている。
無駄に強いだけに、コントロールをするのが面倒なのだ。
「……なるほど」
ファウストのその説明を受け、国を導くことの難儀さを感じ取るケイだった。
「分かっていたことだけど、みんな私たちを見ているわね」
少しだけ王都の観光をしてみないかとファウストに聞かれ、ケイと美花は頷きを返した。
次はいつこの町に来れるか分からないので、見ておきたいと思ったからだ。
馬車から降りて町中を歩くが、ファウストが一緒だからとか言う理由だけでなく、市民は遠巻きからケイたちに視線を送っている。
ケイと美花はエルフと日向という人種とはいえ人族だ。
人族・獣人族・魔人族と3つの大陸に分かれてはいるが、どこも仲がいいとは言えない。
特に人族側の態度が良くない。
獣人を獣、魔人を魔物のようなものだとして、排除しようとちょっかいをかけてきている。
今は小競り合い程度で済んではいるが、いつ大きな戦争に発展するか分からない状況だ。
2人は人種はともかく、人族の部類に変わりはないので、近寄らないようにしているのかもしれない。
そう思っていたのだが、
「人族でも見ない容姿をしているからかな?」
視線は危険な生物を見るというより、関心があるように見えた。
ケイは、それを人族でも見ない容姿だからなのかと考えた。
実際の所、それも正解だが、それ以外にもあるということを、ケイは後に知ることになる。
「えっ? これって……」
視線のことは気にしてもしかたがないため、ケイたちは受け流すことにした。
そうして町を歩いていると、ケイは1つの店で足を止めた。
いくつものゲージに小型の魔物が入れられ、商品として売られている。
獣人は従魔を持つことはあまりない。
自分の身体能力だけで戦い、そして勝つことこそが美徳という風潮にあるらしい。
しかし、兵などの職業の人間はそうであっても、一般市民には当てはまらない。
ペットとして小型の魔物を使役するのは、家としての余裕の表れとして飼う者が結構いるのだそうだ。
「い、いらっしゃいませ! こちらは最近人族大陸で手に入れた種類です」
王子と共に現れたことで、店の主人は額から汗を流し、慌てたように説明をしてきた。
仲が良くないと言っても多少の交易はあるからか、人族・魔人族大陸の物が入ってくることがあるらしく、ケイが気になった魔物も最近手に入ったそうだ。
『……完全に柴犬だ』
「ハッハッハッ……」
そこには前世で見たことのある犬がいた。
茶色と白の毛をした日本の柴犬だ。
大きさといい、見た目といい、完全にそれと同じだ。
ゲージに入っているが、魔物とはいえ大人しく、つぶらな瞳でケイと美花を眺めている。
「かわいい……」
ゲージに手を近付けると、柴犬は美花のその手を舐めだした。
「懐っこいな……」
ケイも手を出すと、ケイの手も舐め始めた。
しかし、美花の方が気に入ったのか、少しすると柴犬はまた美花の方に寄っていった。
「こ、こちらいかがでしょうか?」
「ウ~……!!」
人懐っこいのかと思ったが、羊の獣人の店主が近付いてくると柴犬は小さく唸り始めた。
「ワフッ!」
「…………いい子ね」
だが、それも美花がまた手を出すと大人しくなり、教えてもいないのにお座りをしだした。
柴犬のその態度に、美花は顔をほころばせている。
「飼いたいけどお金がない」
「……残念ね」
一応島で倒した魔物の魔石は大量に持ってきてはいるが、換金していないし、している暇がない。
そのため、飼いたい気持ちはあるが諦めるしかない。
「ク~ン……」
少し残念そうにしている美花には悪いが、そろそろ王城へ向かう時間だ。
ケイと美花は柴犬に手を振ると、ペットショップを後にした。
その2人の背に、柴犬が悲しそうな声で鳴くので、後ろ髪惹かれる思いだった。
「そうね……」
馬車を進め、ケイたちはとうとうカンタルボスの王都へと辿り着いた。
王子のファウストも一緒の馬車に乗っているからか、町の中に入るための門はあっさり通れた。
そして、入ってすぐなのにもかかわらず、王城が遠くに見えた。
そのことに、ケイと美花は感嘆の声をあげた。
「そう言えば、我々の島を国と認めて、カンタルボスの国民は何も抗議は出なかったのですか?」
「国民へもできる限り情報を提供しておりますので大丈夫です」
ルイスに話を聞いたところ、カンタルボス王国は貴族制を取っていない。
王族に全権力が集中しているが、当然好き勝手すれば国民による暴動などが起こるだろう。
とは言っても、この国が建国して400年近く経っているが、そんなことが起きたことはない。
国民への情報提供をきっちりしているのがコツなのかもしれない。
「しかしながら、気を付けなくてはならない者もいるのはおりますが……」
大丈夫とはいいつつも、ファウストは続けて小声で呟いた。
軍の中には脳筋中の脳筋も紛れている。
獣人の国では強いことが重要視されるが、強いだけの馬鹿はいらない。
しかしながら、緻密に練り上げた敵の策を吹き飛ばす程の戦闘馬鹿は時折いるものだ。
手柄を上げれば上へ上げない訳にはいかないが、そういった者が出世した場合、無意味な他国との武力衝突を招くことがある。
相手が他国ならまだしも、褒美に満足せずに内乱を起こす場合もあり得る。
そういった者は、大体どんなところでも領地を広げれば良いと考えている節がある。
ケイたちの島を手に入れて、領地経営をするための設備や資金をどこから出すのかなどは、政策担当の者たちに丸投げにするのが目に見えている。
無駄に強いだけに、コントロールをするのが面倒なのだ。
「……なるほど」
ファウストのその説明を受け、国を導くことの難儀さを感じ取るケイだった。
「分かっていたことだけど、みんな私たちを見ているわね」
少しだけ王都の観光をしてみないかとファウストに聞かれ、ケイと美花は頷きを返した。
次はいつこの町に来れるか分からないので、見ておきたいと思ったからだ。
馬車から降りて町中を歩くが、ファウストが一緒だからとか言う理由だけでなく、市民は遠巻きからケイたちに視線を送っている。
ケイと美花はエルフと日向という人種とはいえ人族だ。
人族・獣人族・魔人族と3つの大陸に分かれてはいるが、どこも仲がいいとは言えない。
特に人族側の態度が良くない。
獣人を獣、魔人を魔物のようなものだとして、排除しようとちょっかいをかけてきている。
今は小競り合い程度で済んではいるが、いつ大きな戦争に発展するか分からない状況だ。
2人は人種はともかく、人族の部類に変わりはないので、近寄らないようにしているのかもしれない。
そう思っていたのだが、
「人族でも見ない容姿をしているからかな?」
視線は危険な生物を見るというより、関心があるように見えた。
ケイは、それを人族でも見ない容姿だからなのかと考えた。
実際の所、それも正解だが、それ以外にもあるということを、ケイは後に知ることになる。
「えっ? これって……」
視線のことは気にしてもしかたがないため、ケイたちは受け流すことにした。
そうして町を歩いていると、ケイは1つの店で足を止めた。
いくつものゲージに小型の魔物が入れられ、商品として売られている。
獣人は従魔を持つことはあまりない。
自分の身体能力だけで戦い、そして勝つことこそが美徳という風潮にあるらしい。
しかし、兵などの職業の人間はそうであっても、一般市民には当てはまらない。
ペットとして小型の魔物を使役するのは、家としての余裕の表れとして飼う者が結構いるのだそうだ。
「い、いらっしゃいませ! こちらは最近人族大陸で手に入れた種類です」
王子と共に現れたことで、店の主人は額から汗を流し、慌てたように説明をしてきた。
仲が良くないと言っても多少の交易はあるからか、人族・魔人族大陸の物が入ってくることがあるらしく、ケイが気になった魔物も最近手に入ったそうだ。
『……完全に柴犬だ』
「ハッハッハッ……」
そこには前世で見たことのある犬がいた。
茶色と白の毛をした日本の柴犬だ。
大きさといい、見た目といい、完全にそれと同じだ。
ゲージに入っているが、魔物とはいえ大人しく、つぶらな瞳でケイと美花を眺めている。
「かわいい……」
ゲージに手を近付けると、柴犬は美花のその手を舐めだした。
「懐っこいな……」
ケイも手を出すと、ケイの手も舐め始めた。
しかし、美花の方が気に入ったのか、少しすると柴犬はまた美花の方に寄っていった。
「こ、こちらいかがでしょうか?」
「ウ~……!!」
人懐っこいのかと思ったが、羊の獣人の店主が近付いてくると柴犬は小さく唸り始めた。
「ワフッ!」
「…………いい子ね」
だが、それも美花がまた手を出すと大人しくなり、教えてもいないのにお座りをしだした。
柴犬のその態度に、美花は顔をほころばせている。
「飼いたいけどお金がない」
「……残念ね」
一応島で倒した魔物の魔石は大量に持ってきてはいるが、換金していないし、している暇がない。
そのため、飼いたい気持ちはあるが諦めるしかない。
「ク~ン……」
少し残念そうにしている美花には悪いが、そろそろ王城へ向かう時間だ。
ケイと美花は柴犬に手を振ると、ペットショップを後にした。
その2人の背に、柴犬が悲しそうな声で鳴くので、後ろ髪惹かれる思いだった。
0
お気に入りに追加
638
あなたにおすすめの小説
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
主人公は高みの見物していたい
ポリ 外丸
ファンタジー
高等魔術学園に入学した主人公の新田伸。彼は大人しく高校生活を送りたいのに、友人たちが問題を持ち込んでくる。嫌々ながら巻き込まれつつ、彼は徹底的に目立たないようにやり過ごそうとする。例え相手が高校最強と呼ばれる人間だろうと、やり過ごす自信が彼にはあった。何故なら、彼こそが世界最強の魔術使いなのだから……。最強の魔術使いの高校生が、平穏な学園生活のために実力を隠しながら、迫り来る問題を解決していく物語。
※主人公はできる限り本気を出さず、ずっと実力を誤魔化し続けます
※小説家になろう、ノベルアップ+、ノベルバ、カクヨムにも投稿しています。
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
大絶滅 2億年後 -原付でエルフの村にやって来た勇者たち-
半道海豚
SF
200万年後の姉妹編です。2億年後への移住は、誰もが思いもよらない結果になってしまいました。推定2億人の移住者は、1年2カ月の間に2億年後へと旅立ちました。移住者2億人は11万6666年という長い期間にばらまかれてしまいます。結果、移住者個々が独自に生き残りを目指さなくてはならなくなります。本稿は、移住最終期に2億年後へと旅だった5人の少年少女の奮闘を描きます。彼らはなんと、2億年後の移動手段に原付を選びます。
器用さんと頑張り屋さんは異世界へ 〜魔剣の正しい作り方〜
白銀六花
ファンタジー
理科室に描かれた魔法陣。
光を放つ床に目を瞑る器用さんと頑張り屋さん。
目を開いてみればそこは異世界だった!
魔法のある世界で赤ちゃん並みの魔力を持つ二人は武器を作る。
あれ?武器作りって楽しいんじゃない?
武器を作って素手で戦う器用さんと、武器を振るって無双する頑張り屋さんの異世界生活。
なろうでも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる