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第1章
第10話
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調理をしていた時、ケイは肝心なことに気付いた。
「塩がない……」
元々、近くの海岸に流れ着いた時には、魔法の指輪に入っていた塩は少量しかなかった。
味は無くても食材確保を重視していたため、もうケイの指輪の中の塩はほぼない。
「作るしかないな……」
調味料を買うこともできなかったのだろう。
アンヘルの魔法の指輪の中の調味料は塩しかなかった。
そもそもこの世界には他に調味料が存在しないという可能性もあるが、日本という飽食国家で生まれ育った啓からするとかなりきつい。
それでも、塩があるだけまだましだろう。
海が近いのでいつでも作れると後回しにしていたが、もう作らざるを得ない。
人族から逃げ回ることは当然と想定しているのか、アンヘルの父や叔父が魔法の指輪に道具を揃えてくれた。
道具と言っても、鍋と濾過用の布と調理用のボウルだけだ。
「…………海水を汲み上げる物がない」
海岸で道具を出して考えてみたら、鍋一杯分くらいしか海水が汲めないことに気付いた。
「まぁ、近いし良いか……」
どうせなら今日中に沢山作っておきたいと思っていたが、いちいち汲みに行かないといけないようだ。
近いと言っても結構面倒くさい作業だ。
塩の作り方は、ケイにもある程度わかる。
雑に言えば、海水を煮て、沸騰させて大分水分が減って濁ってきたら濾し、また煮て、少し水分が残っている状態を濾してできたのが塩とにがりだったはず。
「…………少な!」
鍋いっぱいに海水を汲んで火にかけたのだが、最終的にできたのは大さじ一杯ぐらいだった。
結構時間がかかったのに、ここまで少ないとテンションが下がる。
「……にがりって豆腐作る以外に何か使えんのか?」
塩と共にできた少量のにがりを見てケイは呟く。
おまけの感覚が強いが、これがあるからと言って今のケイには使い道が思いつかない。
ケイの中でにがりを使うことといったら、豆腐を作る時と、ご飯を炊くときに水に少量加えると美味しく炊きあがると言うことぐらいだ。
「使い道もないのに取っておいても意味ないな……」
飲むわけにもいかないし、魔法の指輪に入れておいても容量の無駄遣いにしかならないと考えたケイは、もったいないとは思いながらもにがりを海に流した。
それよりももっと塩が欲しいケイは、また海水を汲んで鍋で煮始めた。
「醤油は……だめ。同じく味噌も……だめだな」
塩を作っている間、暇だったケイが考えたのは他の調味料だった。
製法を覚えている覚えていないにかかわらず、この付近に米や麦、それに大豆があるとは考えにくい。
それらがある所は大体人間がいるはずだから、近付くのも避けるべきだ。
そうなってくると、元日本人なら手に入れたい醤油と味噌が作れない。
「砂糖もないかな……」
砂糖の原材料はテンサイかサトウキビ。
まだ季節的に生えていないだろうから分からないが、サトウキビも期待が薄い。
テンサイに至っては正確な姿が思い浮かばない。
「あとは、お酢代わりの赤い実だけか……」
先日野草を探した時に見つけた、何の身だか分からない赤い実。
それを潰した汁を焼き魚にかけて食べてみたら、その酸味が上手いこと合い、さっぱりした味わいになった。
今では見つけたら確保し、お酢の代わりに使っている。
「あっ! 魚醤があった」
調味料のさしすせその内、酢以外は全滅。
他に何か代わりになりそうなものがないか考えていると、一つの調味料を思いついた。
魚醤、タイだとたしかナンプラーとか言われていた気がする。
それはたしか魚と塩だけで作れるはずだ。
作り方は簡単で、容器に魚と塩を入れて長期間放置するだけ。
1年近く時間はかかるが、いま手に入る材料で作れるのはこれしか思いつかない。
「そうなると、もっと塩が必要だな……」
魚醤を作るには大量の塩が必要になる。
そうなると、今やっている塩づくりを何度もおこなわなくてはならなくなる。
結局ケイは、この日は一日中塩づくりをおこなった。
◆◆◆◆◆
釣りと塩づくりを何日か続け、ケイはようやく魚醤を作るのに十分の塩を作れた。
単純作業は精神的にもつらい。
遊びついでに釣りを挟み、気を紛らわせて頑張った。
魚醤の仕込みを終え、今日も食材採取が海岸にきていた。
しかし、いつものように釣りに来たのではない。
魚は結構溜まって来たので、今日は今まで控えていたことをおこないに来た。
別に特別なことではない。
海岸近くの岩場にいる貝類を取りに来たのだ。
「……結構足場が悪いんだよな」
ケイが呟いたように、ここは波で濡れて滑り易そうだ。
これまでは安全策をとって釣りをメインにしてきたが、たまにはちょっと違う味が食べたい。
「………………人か?」
ケイが岩に張りついている貝を取っていると、人らしき物体が岩場に打ち上がっていることに気付いた。
気付いた瞬間、ケイは岩に姿を隠した。
そして、遠巻きに見ていたが、気を失っているか死んでいるらしく全然動かない。
「…………死んでいるのか?」
動かないようなので、ケイは確認のために少しずつゆっくりと近付いていった。
「ウッ!? レロロロ…………」
その死体の顔を見た時、ケイは数日振りにリバースした。
水死体の場合、人間は水で膨らむ。
その姿を、見慣れない人間が見た時にはトラウマものだと聞いたことがある。
おもいっきり見てしまったケイが、反射的に戻してしまったのも仕方がない。
「……うぅ、気持ち悪…………」
ようやく吐き気が落ち着いたケイは、どうしようか悩んだ。
というのも、このまま放置した場合、アンデット化する恐れがあるからだ。
「……しょうがない。火葬しよう」
アンデット化しないようにするには火葬するのがいいらしい。
申し訳ないが、死体になるべく触りたくないので魔法の指輪に一度収納した。
そして海岸に戻って来たケイは死体を指輪から出し、なるべく顔を見ないように死体をあさり出した。
「申し訳ないけどいただきます」
死体の服の中にナイフが一本入っていた。
漂着物の中に鉄などの金属は少ない。
しかし、このナイフで錬金術をおこなえば他の物に作り替えられる。
ケイもいつ生きるか死ぬかのサバイバル生活なので、申し訳ないが頂くことにした。
せめて、亡くなった方に感謝を伝えようと手を合わせて何度も謝った。
そして、ケイはその死体に薪をくべ、火葬したのだった。
「塩がない……」
元々、近くの海岸に流れ着いた時には、魔法の指輪に入っていた塩は少量しかなかった。
味は無くても食材確保を重視していたため、もうケイの指輪の中の塩はほぼない。
「作るしかないな……」
調味料を買うこともできなかったのだろう。
アンヘルの魔法の指輪の中の調味料は塩しかなかった。
そもそもこの世界には他に調味料が存在しないという可能性もあるが、日本という飽食国家で生まれ育った啓からするとかなりきつい。
それでも、塩があるだけまだましだろう。
海が近いのでいつでも作れると後回しにしていたが、もう作らざるを得ない。
人族から逃げ回ることは当然と想定しているのか、アンヘルの父や叔父が魔法の指輪に道具を揃えてくれた。
道具と言っても、鍋と濾過用の布と調理用のボウルだけだ。
「…………海水を汲み上げる物がない」
海岸で道具を出して考えてみたら、鍋一杯分くらいしか海水が汲めないことに気付いた。
「まぁ、近いし良いか……」
どうせなら今日中に沢山作っておきたいと思っていたが、いちいち汲みに行かないといけないようだ。
近いと言っても結構面倒くさい作業だ。
塩の作り方は、ケイにもある程度わかる。
雑に言えば、海水を煮て、沸騰させて大分水分が減って濁ってきたら濾し、また煮て、少し水分が残っている状態を濾してできたのが塩とにがりだったはず。
「…………少な!」
鍋いっぱいに海水を汲んで火にかけたのだが、最終的にできたのは大さじ一杯ぐらいだった。
結構時間がかかったのに、ここまで少ないとテンションが下がる。
「……にがりって豆腐作る以外に何か使えんのか?」
塩と共にできた少量のにがりを見てケイは呟く。
おまけの感覚が強いが、これがあるからと言って今のケイには使い道が思いつかない。
ケイの中でにがりを使うことといったら、豆腐を作る時と、ご飯を炊くときに水に少量加えると美味しく炊きあがると言うことぐらいだ。
「使い道もないのに取っておいても意味ないな……」
飲むわけにもいかないし、魔法の指輪に入れておいても容量の無駄遣いにしかならないと考えたケイは、もったいないとは思いながらもにがりを海に流した。
それよりももっと塩が欲しいケイは、また海水を汲んで鍋で煮始めた。
「醤油は……だめ。同じく味噌も……だめだな」
塩を作っている間、暇だったケイが考えたのは他の調味料だった。
製法を覚えている覚えていないにかかわらず、この付近に米や麦、それに大豆があるとは考えにくい。
それらがある所は大体人間がいるはずだから、近付くのも避けるべきだ。
そうなってくると、元日本人なら手に入れたい醤油と味噌が作れない。
「砂糖もないかな……」
砂糖の原材料はテンサイかサトウキビ。
まだ季節的に生えていないだろうから分からないが、サトウキビも期待が薄い。
テンサイに至っては正確な姿が思い浮かばない。
「あとは、お酢代わりの赤い実だけか……」
先日野草を探した時に見つけた、何の身だか分からない赤い実。
それを潰した汁を焼き魚にかけて食べてみたら、その酸味が上手いこと合い、さっぱりした味わいになった。
今では見つけたら確保し、お酢の代わりに使っている。
「あっ! 魚醤があった」
調味料のさしすせその内、酢以外は全滅。
他に何か代わりになりそうなものがないか考えていると、一つの調味料を思いついた。
魚醤、タイだとたしかナンプラーとか言われていた気がする。
それはたしか魚と塩だけで作れるはずだ。
作り方は簡単で、容器に魚と塩を入れて長期間放置するだけ。
1年近く時間はかかるが、いま手に入る材料で作れるのはこれしか思いつかない。
「そうなると、もっと塩が必要だな……」
魚醤を作るには大量の塩が必要になる。
そうなると、今やっている塩づくりを何度もおこなわなくてはならなくなる。
結局ケイは、この日は一日中塩づくりをおこなった。
◆◆◆◆◆
釣りと塩づくりを何日か続け、ケイはようやく魚醤を作るのに十分の塩を作れた。
単純作業は精神的にもつらい。
遊びついでに釣りを挟み、気を紛らわせて頑張った。
魚醤の仕込みを終え、今日も食材採取が海岸にきていた。
しかし、いつものように釣りに来たのではない。
魚は結構溜まって来たので、今日は今まで控えていたことをおこないに来た。
別に特別なことではない。
海岸近くの岩場にいる貝類を取りに来たのだ。
「……結構足場が悪いんだよな」
ケイが呟いたように、ここは波で濡れて滑り易そうだ。
これまでは安全策をとって釣りをメインにしてきたが、たまにはちょっと違う味が食べたい。
「………………人か?」
ケイが岩に張りついている貝を取っていると、人らしき物体が岩場に打ち上がっていることに気付いた。
気付いた瞬間、ケイは岩に姿を隠した。
そして、遠巻きに見ていたが、気を失っているか死んでいるらしく全然動かない。
「…………死んでいるのか?」
動かないようなので、ケイは確認のために少しずつゆっくりと近付いていった。
「ウッ!? レロロロ…………」
その死体の顔を見た時、ケイは数日振りにリバースした。
水死体の場合、人間は水で膨らむ。
その姿を、見慣れない人間が見た時にはトラウマものだと聞いたことがある。
おもいっきり見てしまったケイが、反射的に戻してしまったのも仕方がない。
「……うぅ、気持ち悪…………」
ようやく吐き気が落ち着いたケイは、どうしようか悩んだ。
というのも、このまま放置した場合、アンデット化する恐れがあるからだ。
「……しょうがない。火葬しよう」
アンデット化しないようにするには火葬するのがいいらしい。
申し訳ないが、死体になるべく触りたくないので魔法の指輪に一度収納した。
そして海岸に戻って来たケイは死体を指輪から出し、なるべく顔を見ないように死体をあさり出した。
「申し訳ないけどいただきます」
死体の服の中にナイフが一本入っていた。
漂着物の中に鉄などの金属は少ない。
しかし、このナイフで錬金術をおこなえば他の物に作り替えられる。
ケイもいつ生きるか死ぬかのサバイバル生活なので、申し訳ないが頂くことにした。
せめて、亡くなった方に感謝を伝えようと手を合わせて何度も謝った。
そして、ケイはその死体に薪をくべ、火葬したのだった。
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