113 / 179
第4章
第113話 次へ向けて
しおりを挟む
「フフッ……」
幼馴染の奏太と奈美子を殺した限は、嬉しそうに微笑む。
復讐の標的を排除できたことで、無意識に浮かべた笑みだ。
「お疲れ様でした!」
刀についた血を払って鞘に納めた限は、離れた位置で見守っていたレラたちのもとへと向かった。
すると、アルバの怪我を回復させていたレラは、限に気付くと手を止めて話しかける。
「途中か?」
「いいえ。今終了しました」
自分を見て手を止めたのかと思って話しかけると、どうやら違ったらしい。
ちょうどアルバの怪我の治療が終わった所だったようだ。
「アルバ。平気か?」
「アウ!」
「……どうやら大丈夫そうだな」
別の場所で戦いながらも、アルバの様子は気になっていた。
結構な深手を負っていたので、奏太たちを相手に楽しむようなことはせず、本気を出してさっさと倒してしまおかとも考えていた。
しかし、レラが遠距離回復魔法を使用するのを見て、そのままやらせることにした。
最終的に奏太だけではなく、奈美子まで自分の手で仕留めることができたのだから、自分の選択は間違いではなかった。
うつ伏せの状態でいたアルバだが、レラの回復魔法によって痛みがなくなったのか、体を起こしてお座りの体勢になり、限の問いに返答する。
そんなアルバを、限は体を撫でまわしつつ怪我の様子を確認するが、もう問題ないようだ。
「ニールも平気か?」
「キュッ!」
ニールも大怪我を負っていた。
回復後も問題なく戦闘に加わっていたことから、問題ないと思うが、限は念のため全身を見渡した。
レラの魔法によって完治したらしく、元気そうだ。
「まさか、ニールの防御壁を破壊されるとはな……」
ニールの魔力による防御壁は、限でも強めに力を込めないと破壊できないほどの強度だ。
敷島の人間で破壊できるとすれば、五十嵐家当主の光蔵や、限の父である重蔵。
それに、敷島頭領の良照くらいだと思っていた。
その3人以外の人間に破壊されるなんて思いもしなかったため、ニールが怪我を負ったのがは予想外だった。
「あの、限様。お聞きしたいのですが……」
「何だ?」
今回の戦闘で、レラも予想外のことが幾つもあった。
限ならばその答えを分かっているはずだと、レラは少し遠慮しがちに尋ねて来た。
「あの女が飲んだ薬は何なのでしょうか?」
「あぁ、あれか……」
レラは、奈美子を指差し問いかける。
薬を飲んで変身したことにより、レラは自分の手で奈美子を仕留めることができなかった。
そのことが悔しいのか、その薬のことが気になったようだ。
「恐らくだが、人間の肉体を限界値ギリギリまで強化する薬だと思う」
限はあくまでも自分の予想を述べる。
薬の作用については、本人に聞くしかないだろう。
「どうやら斎藤家……、俺の腹違いの兄貴から貰った薬らしい」
「限様の……」
限は自分を無能と蔑み、最終的に研究所に捨てた敷島の人間への復讐を考えている。
その中でも、特に斎藤家の人間のことを憎んでいることをレラは分かっている。
そのため、まるで自分の標的でもあるかのように表情を歪めた。
「あれが大量に生産されるとしたら、俺たちにはかなり面倒な薬だな」
「そうですね……」
美奈子であれだけの力を手に入れたのだから、かなりの人数が同等の力を手に入れるということだ。
その者たちが、全員あの薬を使用して攻めかかってきたとしたら、限にとっても脅威になり得る。
アルバの全力と同等レベルの力となると、ニールだと微妙、レラでは厳しいことになる。
レラたちのことを気にしながら戦うのは、限にとっても危険な状況を生みかねない。
かと言って、1人で全員を相手にするというのも厳しいものがある。
敷島への復讐を考えている限としては、あの薬の存在は懸念材料と言って良い。
「しかし、殺す前に奈美子から良い情報が聞けた」
「……良い情報ですか?」
限が奈美子と何かを話していたのは気付いていたが、アルバを治療していたのと離れていたので内容までは分からない。
そのため、レラは限の言う良い情報というのを、首を傾げて問いかけた。
「先ほども言ったように、あの薬は斎藤家が関係している」
「はい……」
奈美子が言うには、自分の兄の天祐から渡されたとのことだ。
そのことを、再度確認するように限は話す。
それを受け、レラは頷き、続きを待つ。
「強さを求めるとは言え、斎藤家がそんな薬を作り出す研究をしているとは思えない。では誰が発明したのか……」
「……っ! まさか……」
父の重蔵は、限が幼少の時から頭領の座を狙っていた。
だからこそ、魔無しの限の存在が疎ましく思っていたのだろう。
実力主義の敷島。
だからといって、あのような薬を開発するというような考えは持っていなかったはず。
ならば、そうやってあの薬を手に入れたのか。
限の話を聞いたレラは、少し考えた後、あることに思い当たった。
「あの女……」
「あぁ、斎藤家がオリアーナと手を組んでいる」
レラの呟きを聞いて、自分と同じ考えに思い至ったのだと判断した限は、その答えを発する。
行方が分からなくなっていたオリアーナが、よりにもよって敷島の斎藤家の所にいるというものだ。
「まさかの居場所だが、むしろ良かったかもしれない」
「……といいますと?」
斎藤家とオリアーナ。
脅威が上がったというのに、何故か限は笑みを浮かべる。
その笑みの意味が分からず、レラはその答えを求めた。
「斎藤家とオリアーナを潰せるんだ。一石二鳥だろ?」
「……フフッ! そうですね」
限も警戒する斎藤家に加え、あのような薬。
復讐する難易度が増したというのに、限はどこか楽しそうだ。
難易度が増した復讐を達成した時の喜びを考え、無意識のうちに笑みを浮かべたのだ。
そんな子供のような笑みを浮かべる限を見ていたら、レラも思わずおかしく思えて来た。
敷島のことを憎んでいるとは言っても、その血は戦闘を楽しんでいるかのようだ。
「とは言っても、すぐにアデマス王国内に向かうのは無理だな……」
「……?」
標的が集合しているということは、限にとって喜ばしいことだ。
すぐにでも攻め込みたいところだが、限は冷静になってそれを延期するようなことを呟く。
どうしてなのか分からず、レラは首を傾げた。
「お前らの戦闘強化をしないとな」
「……あぁ、そうですね……」
今の段階で薬がどれだけ製造されているのか分からない。
もしかしたら、今攻め込んだ方が有利なのかもしれないが、一か八かで攻め込むような相手ではない。
薬を使用した敷島兵を相手にするには、アルバたちの実力に不安が残る。
ならば、今はその不安を払拭するための行動をとるしかない。
つまりは、レラと従魔たちの強化だ。
限のその言葉を受けたレラは、自分たちがネックになっているのだと理解し、申し訳なさそうに頷いた。
それから限たちは、五十嵐家の兵たちが使用していた刀を拾い、死体を焼却処分してからその場を後にしたのだった。
幼馴染の奏太と奈美子を殺した限は、嬉しそうに微笑む。
復讐の標的を排除できたことで、無意識に浮かべた笑みだ。
「お疲れ様でした!」
刀についた血を払って鞘に納めた限は、離れた位置で見守っていたレラたちのもとへと向かった。
すると、アルバの怪我を回復させていたレラは、限に気付くと手を止めて話しかける。
「途中か?」
「いいえ。今終了しました」
自分を見て手を止めたのかと思って話しかけると、どうやら違ったらしい。
ちょうどアルバの怪我の治療が終わった所だったようだ。
「アルバ。平気か?」
「アウ!」
「……どうやら大丈夫そうだな」
別の場所で戦いながらも、アルバの様子は気になっていた。
結構な深手を負っていたので、奏太たちを相手に楽しむようなことはせず、本気を出してさっさと倒してしまおかとも考えていた。
しかし、レラが遠距離回復魔法を使用するのを見て、そのままやらせることにした。
最終的に奏太だけではなく、奈美子まで自分の手で仕留めることができたのだから、自分の選択は間違いではなかった。
うつ伏せの状態でいたアルバだが、レラの回復魔法によって痛みがなくなったのか、体を起こしてお座りの体勢になり、限の問いに返答する。
そんなアルバを、限は体を撫でまわしつつ怪我の様子を確認するが、もう問題ないようだ。
「ニールも平気か?」
「キュッ!」
ニールも大怪我を負っていた。
回復後も問題なく戦闘に加わっていたことから、問題ないと思うが、限は念のため全身を見渡した。
レラの魔法によって完治したらしく、元気そうだ。
「まさか、ニールの防御壁を破壊されるとはな……」
ニールの魔力による防御壁は、限でも強めに力を込めないと破壊できないほどの強度だ。
敷島の人間で破壊できるとすれば、五十嵐家当主の光蔵や、限の父である重蔵。
それに、敷島頭領の良照くらいだと思っていた。
その3人以外の人間に破壊されるなんて思いもしなかったため、ニールが怪我を負ったのがは予想外だった。
「あの、限様。お聞きしたいのですが……」
「何だ?」
今回の戦闘で、レラも予想外のことが幾つもあった。
限ならばその答えを分かっているはずだと、レラは少し遠慮しがちに尋ねて来た。
「あの女が飲んだ薬は何なのでしょうか?」
「あぁ、あれか……」
レラは、奈美子を指差し問いかける。
薬を飲んで変身したことにより、レラは自分の手で奈美子を仕留めることができなかった。
そのことが悔しいのか、その薬のことが気になったようだ。
「恐らくだが、人間の肉体を限界値ギリギリまで強化する薬だと思う」
限はあくまでも自分の予想を述べる。
薬の作用については、本人に聞くしかないだろう。
「どうやら斎藤家……、俺の腹違いの兄貴から貰った薬らしい」
「限様の……」
限は自分を無能と蔑み、最終的に研究所に捨てた敷島の人間への復讐を考えている。
その中でも、特に斎藤家の人間のことを憎んでいることをレラは分かっている。
そのため、まるで自分の標的でもあるかのように表情を歪めた。
「あれが大量に生産されるとしたら、俺たちにはかなり面倒な薬だな」
「そうですね……」
美奈子であれだけの力を手に入れたのだから、かなりの人数が同等の力を手に入れるということだ。
その者たちが、全員あの薬を使用して攻めかかってきたとしたら、限にとっても脅威になり得る。
アルバの全力と同等レベルの力となると、ニールだと微妙、レラでは厳しいことになる。
レラたちのことを気にしながら戦うのは、限にとっても危険な状況を生みかねない。
かと言って、1人で全員を相手にするというのも厳しいものがある。
敷島への復讐を考えている限としては、あの薬の存在は懸念材料と言って良い。
「しかし、殺す前に奈美子から良い情報が聞けた」
「……良い情報ですか?」
限が奈美子と何かを話していたのは気付いていたが、アルバを治療していたのと離れていたので内容までは分からない。
そのため、レラは限の言う良い情報というのを、首を傾げて問いかけた。
「先ほども言ったように、あの薬は斎藤家が関係している」
「はい……」
奈美子が言うには、自分の兄の天祐から渡されたとのことだ。
そのことを、再度確認するように限は話す。
それを受け、レラは頷き、続きを待つ。
「強さを求めるとは言え、斎藤家がそんな薬を作り出す研究をしているとは思えない。では誰が発明したのか……」
「……っ! まさか……」
父の重蔵は、限が幼少の時から頭領の座を狙っていた。
だからこそ、魔無しの限の存在が疎ましく思っていたのだろう。
実力主義の敷島。
だからといって、あのような薬を開発するというような考えは持っていなかったはず。
ならば、そうやってあの薬を手に入れたのか。
限の話を聞いたレラは、少し考えた後、あることに思い当たった。
「あの女……」
「あぁ、斎藤家がオリアーナと手を組んでいる」
レラの呟きを聞いて、自分と同じ考えに思い至ったのだと判断した限は、その答えを発する。
行方が分からなくなっていたオリアーナが、よりにもよって敷島の斎藤家の所にいるというものだ。
「まさかの居場所だが、むしろ良かったかもしれない」
「……といいますと?」
斎藤家とオリアーナ。
脅威が上がったというのに、何故か限は笑みを浮かべる。
その笑みの意味が分からず、レラはその答えを求めた。
「斎藤家とオリアーナを潰せるんだ。一石二鳥だろ?」
「……フフッ! そうですね」
限も警戒する斎藤家に加え、あのような薬。
復讐する難易度が増したというのに、限はどこか楽しそうだ。
難易度が増した復讐を達成した時の喜びを考え、無意識のうちに笑みを浮かべたのだ。
そんな子供のような笑みを浮かべる限を見ていたら、レラも思わずおかしく思えて来た。
敷島のことを憎んでいるとは言っても、その血は戦闘を楽しんでいるかのようだ。
「とは言っても、すぐにアデマス王国内に向かうのは無理だな……」
「……?」
標的が集合しているということは、限にとって喜ばしいことだ。
すぐにでも攻め込みたいところだが、限は冷静になってそれを延期するようなことを呟く。
どうしてなのか分からず、レラは首を傾げた。
「お前らの戦闘強化をしないとな」
「……あぁ、そうですね……」
今の段階で薬がどれだけ製造されているのか分からない。
もしかしたら、今攻め込んだ方が有利なのかもしれないが、一か八かで攻め込むような相手ではない。
薬を使用した敷島兵を相手にするには、アルバたちの実力に不安が残る。
ならば、今はその不安を払拭するための行動をとるしかない。
つまりは、レラと従魔たちの強化だ。
限のその言葉を受けたレラは、自分たちがネックになっているのだと理解し、申し訳なさそうに頷いた。
それから限たちは、五十嵐家の兵たちが使用していた刀を拾い、死体を焼却処分してからその場を後にしたのだった。
0
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる