82 / 179
第3章
第82話 ミノタウロス
しおりを挟む
「……ミノタウロス?」
目の前に立ちはだかったクラレンス。
その姿を見た限は、すぐに何の魔物だか理解できた。
頭が牛、体は人間の半獣半人の魔物であるミノタウロスだ。
「その通りよ。私を殺したければ、その化け物を倒すことね!」
注射を打ってクラレンスを化け物の姿に変えた張本人であるオリアーナは、限の呟きに反応する。
6本腕の鬼、魔法を放つ巨大ワニ。
この2種類の魔物が、研究により安定的に作り出せる生物兵器だった。
しかし、その程度で満足するようなオリアーナではなかった。
大量に作れなくても、1体の強力な生物兵器が作れれば良いという考えの下、オリアーナは研究を続けてきた。
その研究の成果の一つが、このミノタウロス型だ。
実戦に投入したことが無いため、どれほどの強さをしているのか分からないが、自分が逃走するだけの時間稼ぎはできるはずだ。
「じゃあね~!」
死んだはずの験体42番が生存していたうえ、復讐に来るなんて想像もしていない。
思いもよらない邪魔により、この場から退避するしかない。
そのため、緊急脱出用の扉から逃げだすオリアーナは、最後に限へ向かってウインクをして、扉の先へ足を進めた。
「待ち……、っ!?」
「グルアァーー!!」
脱出を開始したオリアーナを止めようと、限は脱出用の扉へ足を動かそうとした。
だが、オリアーナの方へと向かおうとする限の前には、ミノタウロスへと変化したクラレンスがいる。
どうやら敵と認識したクラレンスは、限へ向かって殴りかかってきた。
“ドガッ!!”
「危ねえ、危ねえ……」
オリアーナへの制止の言葉を途中で止め、限は迫り来るクラレンスの攻撃の回避へと移る。
その判断の良さにより、限はバックステップをする事で攻撃を回避した。
回避されたクラレンスの攻撃は、そのまま勢い余って部屋の壁を殴りつけた。
ミノタウロスに変化したことにより、クラレンスの攻撃が上昇している。
敷島の人間でもなかなか壊せないような壁を、クラレンスは爆発に近い音を立てて穴を開けた。
直撃すればあんな風になってしまうと考えると、背筋が冷える。
ただ、限の場合、人体実験を受けたことによる影響か、恐怖心も薄れているため、言葉とは裏腹に表情に変化はない。
「グウゥ……」
薬物投与によりミノタウロスへと変化し、筋肉が膨張したことで身に着けていた服はほとんど破け散った。
その時、飾りのように付けていた剣も床に落ちていた。
その剣が目に入ったクラレンスは、壁から手を抜き落ちていた剣に手を伸ばした。
「……知能が残っているのか?」
鞘から剣を抜いたクラレンスの構えを見て、限はふと疑問に思った。
収集した情報から、クラレンスは貴族の嗜みとして幼少期から剣の指導を受けていた。
実力的には、なかなかといったところという話だ。
薬物によりミノタウロスへと変化したにもかかわらず、構えが様になっている。
そのことから、人間の時の記憶が残っているのではないかと思えた。
「グラァッ!!」
「っ!!」
剣を構えたクラレンスが床を蹴る。
その一歩で、あっという間に限との距離を詰めた、
「ガアッ!!」
「っ!!」
接近したクラレンスは、手に持つ剣を振り下ろし、限へ向かって強力な一撃を放った。
その攻撃を限は刀を抜いて受け止めるが、思っていた以上のパワーにより後退を余儀なくされた。
「面倒そうだな……」
簡単に殺せる相手ではないことに、限は不機嫌そうに呟いた。
オリアーナを追いたいところだが、それよりも魔物化したクラレンスが思っていたより実力がある。
「グルル……」
「しょうがない……」
このまま普通に相手にしていたら、一番復讐したいオリアーナに逃げられてしまう。
少しでも早くクラレンスを殺して追わないとならないため、限は少し本気を出すことにした。
「ハアァーー!!」
「グルッ!?」
魔力の上昇と共に、限の筋肉が膨れ上がる。
それを見て、クラレンスは目を見開いた。
「反動に気を付けないとな……」
限の本気には問題がある。
それは、限が呟いたように反動があることだ。
筋肉を肥大させることでスピードとパワーが上昇するのはいいが、翌日に強力な痛みを伴うのだ。
簡単に言えば、超強力な筋肉痛。
しかし、様々な人体実験を受けて痛覚の鈍った限ですら苦しむほどの痛みから考えると、普通の人間がどれほど耐えられるだろうか。
まだ戦場にいる敷島の連中も相手しないといけないことを考えると、本気といっても反動が出ない程度に抑える必要がある。
その調整に注意しつつ、限はクラレンスと戦うことにした。
「ガアァーー!!」
「フンッ!」
「グルッ……!?」
変化した限に対し、クラレンスが先に動く。
半獣と化したことにより強力なパワーを得たクラレンスの攻撃だが、先程とは違い本気を出した限には通用しない。
クラレンスが両手で振り下ろした剣を、限は片手で持った刀で余裕をもって受け止めた。
その対応だけで、限がパワーアップしたことを感じ取ったのか、クラレンスは戸惑うような反応を示した。
「ガア……」
「遅い!」
「グブォッ!!」
一撃を止められたことで、クラレンスは一旦限から距離を取ろうとする。
しかし、その反応は遅い。
バックステップをされる前に、限が放った前蹴りがクラレンスの腹に突き刺さった。
直撃を受けたクラレンスは吹き飛び、そのまま部屋の壁に背中を打ち付けた。
「グ、グルル……」
腹を抑えてヨロヨロと立ち上がるクラレンス。
僅かに腰が引けていたことで、前蹴りの威力が少しは抑えられたはず。
それなのに、これほどのダメージを受けるということは、限の攻撃が強力だという証だ。
「んっ?」
「ガアァーー!!」
立ち上がったクラレンスは、限に向かって左手を向ける。
そして、パワーでは太刀打ちできないと判断したのか、クラレンスは限に向かって魔法を放ってきた。
「セイッ!!」
「ガッ!?」
限は刀を覆う魔力を増やす。
そして、魔力を纏った刀で、高速で迫り来るバスケットボール大の魔力の玉を斬り裂いた。
真っ二つになった魔力の玉は、左右に分かれて限の脇を通り抜けて後方の壁へとぶつかり爆発を起こした。
「死ね!!」
「ガ、ガアッ!?」
魔法攻撃も通用しないことに驚くクラレンス。
その間に、限は一気に距離を詰める。
そして、刀により、クラレンスの体を袈裟斬りにした。
目の前に立ちはだかったクラレンス。
その姿を見た限は、すぐに何の魔物だか理解できた。
頭が牛、体は人間の半獣半人の魔物であるミノタウロスだ。
「その通りよ。私を殺したければ、その化け物を倒すことね!」
注射を打ってクラレンスを化け物の姿に変えた張本人であるオリアーナは、限の呟きに反応する。
6本腕の鬼、魔法を放つ巨大ワニ。
この2種類の魔物が、研究により安定的に作り出せる生物兵器だった。
しかし、その程度で満足するようなオリアーナではなかった。
大量に作れなくても、1体の強力な生物兵器が作れれば良いという考えの下、オリアーナは研究を続けてきた。
その研究の成果の一つが、このミノタウロス型だ。
実戦に投入したことが無いため、どれほどの強さをしているのか分からないが、自分が逃走するだけの時間稼ぎはできるはずだ。
「じゃあね~!」
死んだはずの験体42番が生存していたうえ、復讐に来るなんて想像もしていない。
思いもよらない邪魔により、この場から退避するしかない。
そのため、緊急脱出用の扉から逃げだすオリアーナは、最後に限へ向かってウインクをして、扉の先へ足を進めた。
「待ち……、っ!?」
「グルアァーー!!」
脱出を開始したオリアーナを止めようと、限は脱出用の扉へ足を動かそうとした。
だが、オリアーナの方へと向かおうとする限の前には、ミノタウロスへと変化したクラレンスがいる。
どうやら敵と認識したクラレンスは、限へ向かって殴りかかってきた。
“ドガッ!!”
「危ねえ、危ねえ……」
オリアーナへの制止の言葉を途中で止め、限は迫り来るクラレンスの攻撃の回避へと移る。
その判断の良さにより、限はバックステップをする事で攻撃を回避した。
回避されたクラレンスの攻撃は、そのまま勢い余って部屋の壁を殴りつけた。
ミノタウロスに変化したことにより、クラレンスの攻撃が上昇している。
敷島の人間でもなかなか壊せないような壁を、クラレンスは爆発に近い音を立てて穴を開けた。
直撃すればあんな風になってしまうと考えると、背筋が冷える。
ただ、限の場合、人体実験を受けたことによる影響か、恐怖心も薄れているため、言葉とは裏腹に表情に変化はない。
「グウゥ……」
薬物投与によりミノタウロスへと変化し、筋肉が膨張したことで身に着けていた服はほとんど破け散った。
その時、飾りのように付けていた剣も床に落ちていた。
その剣が目に入ったクラレンスは、壁から手を抜き落ちていた剣に手を伸ばした。
「……知能が残っているのか?」
鞘から剣を抜いたクラレンスの構えを見て、限はふと疑問に思った。
収集した情報から、クラレンスは貴族の嗜みとして幼少期から剣の指導を受けていた。
実力的には、なかなかといったところという話だ。
薬物によりミノタウロスへと変化したにもかかわらず、構えが様になっている。
そのことから、人間の時の記憶が残っているのではないかと思えた。
「グラァッ!!」
「っ!!」
剣を構えたクラレンスが床を蹴る。
その一歩で、あっという間に限との距離を詰めた、
「ガアッ!!」
「っ!!」
接近したクラレンスは、手に持つ剣を振り下ろし、限へ向かって強力な一撃を放った。
その攻撃を限は刀を抜いて受け止めるが、思っていた以上のパワーにより後退を余儀なくされた。
「面倒そうだな……」
簡単に殺せる相手ではないことに、限は不機嫌そうに呟いた。
オリアーナを追いたいところだが、それよりも魔物化したクラレンスが思っていたより実力がある。
「グルル……」
「しょうがない……」
このまま普通に相手にしていたら、一番復讐したいオリアーナに逃げられてしまう。
少しでも早くクラレンスを殺して追わないとならないため、限は少し本気を出すことにした。
「ハアァーー!!」
「グルッ!?」
魔力の上昇と共に、限の筋肉が膨れ上がる。
それを見て、クラレンスは目を見開いた。
「反動に気を付けないとな……」
限の本気には問題がある。
それは、限が呟いたように反動があることだ。
筋肉を肥大させることでスピードとパワーが上昇するのはいいが、翌日に強力な痛みを伴うのだ。
簡単に言えば、超強力な筋肉痛。
しかし、様々な人体実験を受けて痛覚の鈍った限ですら苦しむほどの痛みから考えると、普通の人間がどれほど耐えられるだろうか。
まだ戦場にいる敷島の連中も相手しないといけないことを考えると、本気といっても反動が出ない程度に抑える必要がある。
その調整に注意しつつ、限はクラレンスと戦うことにした。
「ガアァーー!!」
「フンッ!」
「グルッ……!?」
変化した限に対し、クラレンスが先に動く。
半獣と化したことにより強力なパワーを得たクラレンスの攻撃だが、先程とは違い本気を出した限には通用しない。
クラレンスが両手で振り下ろした剣を、限は片手で持った刀で余裕をもって受け止めた。
その対応だけで、限がパワーアップしたことを感じ取ったのか、クラレンスは戸惑うような反応を示した。
「ガア……」
「遅い!」
「グブォッ!!」
一撃を止められたことで、クラレンスは一旦限から距離を取ろうとする。
しかし、その反応は遅い。
バックステップをされる前に、限が放った前蹴りがクラレンスの腹に突き刺さった。
直撃を受けたクラレンスは吹き飛び、そのまま部屋の壁に背中を打ち付けた。
「グ、グルル……」
腹を抑えてヨロヨロと立ち上がるクラレンス。
僅かに腰が引けていたことで、前蹴りの威力が少しは抑えられたはず。
それなのに、これほどのダメージを受けるということは、限の攻撃が強力だという証だ。
「んっ?」
「ガアァーー!!」
立ち上がったクラレンスは、限に向かって左手を向ける。
そして、パワーでは太刀打ちできないと判断したのか、クラレンスは限に向かって魔法を放ってきた。
「セイッ!!」
「ガッ!?」
限は刀を覆う魔力を増やす。
そして、魔力を纏った刀で、高速で迫り来るバスケットボール大の魔力の玉を斬り裂いた。
真っ二つになった魔力の玉は、左右に分かれて限の脇を通り抜けて後方の壁へとぶつかり爆発を起こした。
「死ね!!」
「ガ、ガアッ!?」
魔法攻撃も通用しないことに驚くクラレンス。
その間に、限は一気に距離を詰める。
そして、刀により、クラレンスの体を袈裟斬りにした。
1
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる