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第3章
第69話 観戦
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「フフフッ! もっと驚きなさい敷島の脳筋共」
敷島の人間の前に出現した魔物。
それはオリアーナたち研究員が作り上げた人造兵器だ。
その魔物によって敷島の人間が苦戦している。
これまでの研究成果が発揮され、オリアーナは上機嫌だった。
本来はアデマス王国内での地位向上を目指すための研究だったが、今では逆にアデマス王国を潰すために使用されているから因果なものだ。
「チッ!」
菱山家の当主である源斎は、現れた魔物の強さに舌打をする。
才能ある若者が殺されてしまったのだから、そうしたくなる気持ちも分かる。
「一人で当たるな! 集団で当たればなんとかなる!」
「「「「「了解!!」」」」」
殺されてしまったが、彼が残したことを無駄にするわけにはいかない。
1人で挑んでは、6本ある腕によって攻撃を防がれ、反撃を食らってしまう。
そうならないためにも、源斎は集団で攻めかかることを指示した。
「ハッ!!」「タァ!!」
「グルァッ!!」
源斎の指示を受け、敷島の者たちは集団で6本腕の魔物に攻めかかる。
集団で襲い掛かられた魔物は、6本腕があろうと対処しきれるものではなく、細かい傷を負い段々と弱り始めた。
「やっぱり数は重要よね……」
人造兵器である魔物がやられそうになっているというのに、オリアーナは冷静な態度で呟く。
そして、研究員たちに手で合図を送った。
その合図を受けて、研究員たちが動き出した。
「ハッ!!」
「グァッ!!」
敷島の者が数人で攻めかかることによって、6本腕の魔物が倒された。
「オリアーナめ! あのような生物を作り上げていたか……」
敷島の人間が見たこともない魔物。
そして、相手の国にオリアーナたちが逃れていたことを思いだした。
アデマス王国内にいた時も色々な生物を使って生物兵器を作ることを、オリアーナたち研究員はおこなっていた。
その研究によって生み出されたのが、この魔物なのだろうと判断した。
こんな危険な生物を作り出していたとなると、もっと早く始末しておけば良かった。
「無駄に時間を食ったが、このまま敵陣に攻め入るぞ!」
「「「「「おうっ!」」」」」
突如現れた魔物に足止めされ、源斎が指揮する班の者たちが足止めを食らった形になった。
他の班の者たちは、その間に敵兵へと襲い掛かっている。
このままでは、他の班が先に帝国の本陣へと入ってしまうかもしれない。
同じ敷島の者でも、戦場では戦果を争うライバルでもある。
他の班に負けまいと、源斎たちも帝国兵たちへ向かって走り出した。
しかし、
「「「「「グルル……」」」」」
「なっ!?」
先程手こずりつつも倒したのと同じ魔物が帝国の陣から何体も出現し、敷島の者たちに向かって攻めかかってきた。
それを見た敷島の者たちは、一旦距離を取り対応することにした。
「あんな大量に……」
「バカな! どれだけの数の生物兵器を作り上げたというのだ……」
一旦退いた敷島の者たちに対し、ぞろぞろと6本腕の魔物が姿を現す。
その数に、敷島の者たちも戸惑いの声を漏らした。
「敷島の人間が戸惑うな! 帝国兵よりも、あの魔物の相手に集中するのだ!」
「わ、分かりました!」
帝国兵の相手はアデマス王国の兵でも戦える。
しかし、あの魔物は敷島の人間でないと対応できないだろう。
そのため、源斎は魔物の方の相手をするように指示を出した。
「ガアァーー!!」
「くっ!!」「このっ!!」
魔物を相手に、敷島の人間は4人以上で戦う。
6本腕の魔物を相手にするのには、それだけの人数を要した。
それだけの数の敷島の人間が組まないと倒せないことから、魔物の強さが理解できる。
しかし、人数さえ揃えば魔物の攻撃にも対処ができ、怪我を負う者は少ない。
早くも、この魔物との戦闘方法を理解したようだ。
「くっ! 戦闘に関しては頭の回転が速いわね……」
敷島の者たちの動きに、今度はオリアーナが眉間に皺を寄せることになった。
戦闘に関しての対応力の高さにより、敷島の者を減らすことができなくなっていたからだ。
「仕方ない……。あっちの方も使いましょう」
6本腕の魔物だけでもなんとかなると思っていたが、少々それは見積もりが甘かったようだ。
そのため、オリアーナは次の手を使うことにした。
「ガァッ!!」
「っと!」
6本腕の魔物の攻撃を、奏太は躱す。
他の者との連携もあって、もうこの魔物の相手は苦ではなくなっていた。
少しずつ斬りつけ、魔物の動きも鈍くなり始めた。
倒せるのも時間の問題だろう。
「んっ?」
この戦場に場違いな、白衣を着た者が1体の6本腕の魔物に近付く。
そして、注射器のような物で何かの液体を注入した。
すると、その魔物の肉体に異変が起き始めた。
「グルアァーー!!」
何かを注射された6本腕の魔物は、肉体が赤黒く変色し、筋肉を膨張させた。
そして、注射した研究員の指示を受けると、大きな声を上げて源斎のいる方向に向かって動き出した。
「なんだ!?」
向かって来る魔物に、源斎は警戒心を上げる。
明らかにこれまでの魔物とは違う魔力量をしているからだ。
「ガアァーー!!」
「っ!!」
近場の中で一番強い源斎に向かって、変異種の魔物がとんでもない速度で接近し、3本の右腕に持った剣で源斎へと斬りかかった。
源斎はその攻撃を刀で受け止めるが、威力を抑えきれず、かなりの距離を吹き飛ばされた。
「なんて力だ……」
これまでの6本腕の魔物とは動きもパワーも違う。
攻撃を受け止めたことで、刀を持っていた両手が痺れるほどだ。
もしも直撃を受けていれば、タダでは済まないことがすぐに理解できた。
「こいつは俺が相手する! お前たちは援護しろ!」
「了解!」
これほどの相手となると、源斎程の実力者でも相手にするのはきつい。
そのため、魔物を倒して手の空いた者に援護することを求めた。
そして、源斎と変異種の魔物の戦いが開始された。
「手こずってんな……」
「そうですね」
アデマス王国とラクト帝国の戦争。
その戦場から離れた所で、限とレラは両軍の戦いを眺めていた。
レラはアルバの背に乗り、限は身体強化による高速移動。
最短距離を全力で走り抜けたことにより、あっという間に近くの町へと移動してきたため間に合った。
「思っていた通り、両方来ていたな」
「良かったですね」
戦場では敷島の人間と、オリアーナたち研究員が生み出したと思われる魔物が戦っている。
その洗浄では、意外にも敷島の連中が手こずっている。
魔力が無かったころは、敷島の人間の強さの底が分からなかった。
化け物と思っていた彼らが人造の魔物に苦戦しているなんて、限には新鮮に見えた。
「参戦しますか?」
「……いや、もう少し潰し合うのを見てからにしよう」
「分かりました」
復讐対象が目の前にいるのだ。
レラは早速参戦するか問いかける。
しかし、限は何だか楽しそうに戦場を眺めることを提案した。
そのため、限たちは、このままもう少し戦場の成り行きを見守ることにした。
敷島の人間の前に出現した魔物。
それはオリアーナたち研究員が作り上げた人造兵器だ。
その魔物によって敷島の人間が苦戦している。
これまでの研究成果が発揮され、オリアーナは上機嫌だった。
本来はアデマス王国内での地位向上を目指すための研究だったが、今では逆にアデマス王国を潰すために使用されているから因果なものだ。
「チッ!」
菱山家の当主である源斎は、現れた魔物の強さに舌打をする。
才能ある若者が殺されてしまったのだから、そうしたくなる気持ちも分かる。
「一人で当たるな! 集団で当たればなんとかなる!」
「「「「「了解!!」」」」」
殺されてしまったが、彼が残したことを無駄にするわけにはいかない。
1人で挑んでは、6本ある腕によって攻撃を防がれ、反撃を食らってしまう。
そうならないためにも、源斎は集団で攻めかかることを指示した。
「ハッ!!」「タァ!!」
「グルァッ!!」
源斎の指示を受け、敷島の者たちは集団で6本腕の魔物に攻めかかる。
集団で襲い掛かられた魔物は、6本腕があろうと対処しきれるものではなく、細かい傷を負い段々と弱り始めた。
「やっぱり数は重要よね……」
人造兵器である魔物がやられそうになっているというのに、オリアーナは冷静な態度で呟く。
そして、研究員たちに手で合図を送った。
その合図を受けて、研究員たちが動き出した。
「ハッ!!」
「グァッ!!」
敷島の者が数人で攻めかかることによって、6本腕の魔物が倒された。
「オリアーナめ! あのような生物を作り上げていたか……」
敷島の人間が見たこともない魔物。
そして、相手の国にオリアーナたちが逃れていたことを思いだした。
アデマス王国内にいた時も色々な生物を使って生物兵器を作ることを、オリアーナたち研究員はおこなっていた。
その研究によって生み出されたのが、この魔物なのだろうと判断した。
こんな危険な生物を作り出していたとなると、もっと早く始末しておけば良かった。
「無駄に時間を食ったが、このまま敵陣に攻め入るぞ!」
「「「「「おうっ!」」」」」
突如現れた魔物に足止めされ、源斎が指揮する班の者たちが足止めを食らった形になった。
他の班の者たちは、その間に敵兵へと襲い掛かっている。
このままでは、他の班が先に帝国の本陣へと入ってしまうかもしれない。
同じ敷島の者でも、戦場では戦果を争うライバルでもある。
他の班に負けまいと、源斎たちも帝国兵たちへ向かって走り出した。
しかし、
「「「「「グルル……」」」」」
「なっ!?」
先程手こずりつつも倒したのと同じ魔物が帝国の陣から何体も出現し、敷島の者たちに向かって攻めかかってきた。
それを見た敷島の者たちは、一旦距離を取り対応することにした。
「あんな大量に……」
「バカな! どれだけの数の生物兵器を作り上げたというのだ……」
一旦退いた敷島の者たちに対し、ぞろぞろと6本腕の魔物が姿を現す。
その数に、敷島の者たちも戸惑いの声を漏らした。
「敷島の人間が戸惑うな! 帝国兵よりも、あの魔物の相手に集中するのだ!」
「わ、分かりました!」
帝国兵の相手はアデマス王国の兵でも戦える。
しかし、あの魔物は敷島の人間でないと対応できないだろう。
そのため、源斎は魔物の方の相手をするように指示を出した。
「ガアァーー!!」
「くっ!!」「このっ!!」
魔物を相手に、敷島の人間は4人以上で戦う。
6本腕の魔物を相手にするのには、それだけの人数を要した。
それだけの数の敷島の人間が組まないと倒せないことから、魔物の強さが理解できる。
しかし、人数さえ揃えば魔物の攻撃にも対処ができ、怪我を負う者は少ない。
早くも、この魔物との戦闘方法を理解したようだ。
「くっ! 戦闘に関しては頭の回転が速いわね……」
敷島の者たちの動きに、今度はオリアーナが眉間に皺を寄せることになった。
戦闘に関しての対応力の高さにより、敷島の者を減らすことができなくなっていたからだ。
「仕方ない……。あっちの方も使いましょう」
6本腕の魔物だけでもなんとかなると思っていたが、少々それは見積もりが甘かったようだ。
そのため、オリアーナは次の手を使うことにした。
「ガァッ!!」
「っと!」
6本腕の魔物の攻撃を、奏太は躱す。
他の者との連携もあって、もうこの魔物の相手は苦ではなくなっていた。
少しずつ斬りつけ、魔物の動きも鈍くなり始めた。
倒せるのも時間の問題だろう。
「んっ?」
この戦場に場違いな、白衣を着た者が1体の6本腕の魔物に近付く。
そして、注射器のような物で何かの液体を注入した。
すると、その魔物の肉体に異変が起き始めた。
「グルアァーー!!」
何かを注射された6本腕の魔物は、肉体が赤黒く変色し、筋肉を膨張させた。
そして、注射した研究員の指示を受けると、大きな声を上げて源斎のいる方向に向かって動き出した。
「なんだ!?」
向かって来る魔物に、源斎は警戒心を上げる。
明らかにこれまでの魔物とは違う魔力量をしているからだ。
「ガアァーー!!」
「っ!!」
近場の中で一番強い源斎に向かって、変異種の魔物がとんでもない速度で接近し、3本の右腕に持った剣で源斎へと斬りかかった。
源斎はその攻撃を刀で受け止めるが、威力を抑えきれず、かなりの距離を吹き飛ばされた。
「なんて力だ……」
これまでの6本腕の魔物とは動きもパワーも違う。
攻撃を受け止めたことで、刀を持っていた両手が痺れるほどだ。
もしも直撃を受けていれば、タダでは済まないことがすぐに理解できた。
「こいつは俺が相手する! お前たちは援護しろ!」
「了解!」
これほどの相手となると、源斎程の実力者でも相手にするのはきつい。
そのため、魔物を倒して手の空いた者に援護することを求めた。
そして、源斎と変異種の魔物の戦いが開始された。
「手こずってんな……」
「そうですね」
アデマス王国とラクト帝国の戦争。
その戦場から離れた所で、限とレラは両軍の戦いを眺めていた。
レラはアルバの背に乗り、限は身体強化による高速移動。
最短距離を全力で走り抜けたことにより、あっという間に近くの町へと移動してきたため間に合った。
「思っていた通り、両方来ていたな」
「良かったですね」
戦場では敷島の人間と、オリアーナたち研究員が生み出したと思われる魔物が戦っている。
その洗浄では、意外にも敷島の連中が手こずっている。
魔力が無かったころは、敷島の人間の強さの底が分からなかった。
化け物と思っていた彼らが人造の魔物に苦戦しているなんて、限には新鮮に見えた。
「参戦しますか?」
「……いや、もう少し潰し合うのを見てからにしよう」
「分かりました」
復讐対象が目の前にいるのだ。
レラは早速参戦するか問いかける。
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