12 / 179
第1章
第12話 ゼータ
しおりを挟む
「アルバ! 生存者がいたか?」
「ワウッ!」
地下から脱出した限たちだったが、研究所内は誰一人としていなくなっており、研究資料なども全部無くなっていた。
そんな中、実験体の中に生存者がいないか探しに行かせたアルバの鳴き声を聞いた限とレラは、その場所へと駆け付けた。
扉がこじ開けられた部屋にいた従魔のアルバを見つけた限は、生存者を発見したのか問いかける。
すると、アルバは返事をするように一声吠えた。
期待していなかったが、どうやらまだ生存者がいたようだ。
「……生存者ってこの子?」
周囲を見てもどこにも人の姿が見えないことに、限とレラが首を傾げていると、アルバが自分の足下へ向けて鼻を下げた。
その鼻先をよく見てみるとそこには手の平サイズの人形が転がっていた。
生存者を発見したのかと思って来たのだが、アルバが何か間違えたのかとレラは思った。
しかし、よく見てみるとそれは人形ではなく、どうやら人間のように呼吸をしている。
「……妖精か?」
このサイズの人間がいるなんて、限は聞いたことがない。
何かの物語にはこれ位のサイズの妖精が出てくる話もあるので、もしかしたらこれが妖精なのかと思わず呟いてしまった。
「……ともかく、回復させよう」
「は、はいっ!」
息をしているようだが、ずいぶん弱っているように思える。
ここの研究員がみんないなくなった原因を知っているかもしれないので、限はとりあえず回復させてみることにした。
「…………うっ!」
「おっ? 目が覚めたか?」
回復魔法によって、その小人の呼吸が安定したため、目が覚めるまでの間研究所内を捜索してみた。
しかし、人間・魔物・動物の実験体の部屋を見て回ったが、生存者などはおらず全滅していた。
それが分かった限たちは、もうここにいる理由がなくなったので、研究所の外へ出ようと出口へと足を向けた。
そして、ちょうど研究所の建物から出た時、その妖精と思しき小さい人間は目を覚ました。
「っ!? 誰っ!?」
「あんまり慌てるなよ! 落ちるぞ……」
目が覚めてすぐに限の姿を目にした小人は、警戒したようにその場に臥せる。
しかし、小人がいるのはアルバの背の上。
姿を隠そうにも隠れられず、慌てて動いたせいかバランスを崩して落ちそうになる。
そんな小人を助けるた限は、アルバの背に戻した。
「…………お、お前たち、な、なに者だ?」
助けてくれたことで多少警戒を解いたようだが、まだ限たちのことを警戒したように小人は問いかけてきた。
「ここの研究所の検体だった者たちだ」
「お、お前たちもか……」
限の答えを聞いて、小人は顔を青くする。
実験によって与えられた苦痛を思いだしているのだろう。
その反応と呟きから察するに、この小人も実験体として連れて来られたようだ。
「色々あって俺たちは何が起きたのか分からないのだが、ここの研究員たちがいなくなった理由なんか分かるか?」
「……分からない」
そもそも、この小人を助けたのは、研究員たちの行方を知りたかったからだ。
そのため、ここがこうなった理由を知っていないか尋ねたのだが、小人は首を振って返答してきた。
「じゃあ、何か知ってる範囲で良いから、ここ数日のことを教えてくれ」
「……10日ほど前、急に研究員たちが来なくなった。それから食料の供給もなくなって、空腹で気を失ったところにお前たちが来たんだと思う」
小人の方も、ここの研究所で何かが起きたということは分かっている。
しかし、どういった理由で研究員たちがいなくなったのかは分からない。
理由の一端でも見つけられればと、小人は思い出しながら限へとここ数日のことを話し始めた。
「……よく持ちこたえたな?」
他の生物はみんな死んでいたと言ったが、それはほとんどが餓死。
10日間も食料も水もなしでは、大体の生物が死んでしまっても不思議ではない。
逆に、生き残ったこの小人の方が不思議だと言ってもいい。
「持って来た食料がこの体には多かったからな……」
「そうか……」
どうやら、この小人に運ばれて来ていた食料は、器とかの関係上多めに運ばれて来たとのことだ。
研究所に異変が起きて食料が来なくなった時、その余っていた食料を少しずつ摂取することにして何とか飢え死にするのを長引かせていたようだ。
しかし、それもいつまでも続かず、とうとう食料がなくなって、空腹で気を失ってしまったようだ。
「……これでも食うか?」
「……良いのか?」
「あぁ」
小人なのでよく分からないが、たしかに痩せている様にも見える。
空腹の人間に今あげられる食料と言っても、限が今大量に持っているのは何かの魔物の肉を乾燥させたジャーキーしかない。
すきっ腹には良くないかもしれないが、何もないのだから仕方がない。
せめてと思って与えてみると、小人は嬉しそうに限からジャーキーを受け取り食べ始めた。
「食べてる所悪いんだけど、あなたは何ていう種族の子なの?」
ここまでのやり取りを見ていたレラは、だいぶ警戒も解けた小人に対して問いかけた。
そもそも、この小人はその姿からいって、男なのか女なのかも分からない。
限も一時思ったように、妖精なのかとも思うが、限とレラが思い浮かべる妖精には羽が生えているイメージだ。
しかし、この小人には羽なんて生えているように思えない。
なので、妖精とも言いにくい存在なため、どういう種族なのか掴み切れない。
「おへは、ほびと族のにんへんだぞ!」
限から貰ったジャーキーを頬張りながら答えを返す。
口いっぱいに入れているため、所々聞き取りにくい。
「小人族? 名前は?」
「ゼータだ!」
その姿そのままの種族名のようだ。
どうやらゼータという名前らしい。
「……女みたいな名前だな?」
「女だぞ!」
顔は中性的で、言葉遣いが男っぽいのでてっきり男だと思ったら、どうやら女だったらしい。
その答えに、限は紛らわしい奴だと思った。
「小人族はみんなお前みたいな喋り方なのか?」
「男っぽいって言いたいのか? これは育ててくれた人がこういう話し方だったから仕方がないんだ」
自分でも男っぽい喋り方だと分かっているなら治せと言う思いもあるが、どちらだろうと別にどうでも良いので、限は会話を続ける。
「仲間はどこに住んでいるんだ?」
「ヴェールデ王国の森の中だ!」
ヴェールデ王国はこの東大陸の南東に位置する国だ。
どうやらそこの国にある森の中が小人族の住処らしい。
とは言っても、今いるアデマス王国からは離れているため、限にはどんな国だか見当もつかない。
「……ヴェールデって、随分遠くから連れて来られたのね?」
ヴェールデ王国とアデマス王国の間には、いくつかの国が存在している。
離れているので交易がないため情報が少なく、どんな国だかレラにも分からない。
しかし、研究所の人間はどうやってそんな離れた国からゼータを連れて来れたのか疑問が湧く。
「……本当は駄目なんだけど、仲間が住む森から出た所を密猟者に捕まった」
研究所に連れて来られた経緯をレラが聞くと、どうやら小人族のルールを破って森から出たゼータを、密猟者が捕まえて研究所の人間に売り飛ばしたとのことだった。
「……自業自得だな」
「う、うるさいっ!」
ルールを破って捕まったというなら、ゼータにも責がある。
そのことを限が呟くと、自分でもそう思っていたことを言われたゼータは、顔を赤くして声をあげた。
「……じゃあ、まずはゼータをヴェールデ王国まで連れて行くか?」
「えっ!? 良いのか!?」
限としては、このまま研究所の人間を探して殺すか、一族を相手に復讐をしに行くかしたいところだが、研究所の人間がどこに行ったのか分からないし、一族を相手にするにはまだ実力が足りないと思っている。
どちらをターゲットにするにも、限はこの国にいたくないため、ゼータを送って行くことを決めた。
自分の国に帰れることを知ったゼータは、嬉しそうに問いかけてくる。
「ゲン様と旅行…………いいですね!!」
何か妄想しているレラも、どうやら賛成のようだ。
「じゃあ、行くか……」
行き先が決まったらもうここに用はない。
限は仲間を連れて、研究所から離れて行ったのだった。
「ワウッ!」
地下から脱出した限たちだったが、研究所内は誰一人としていなくなっており、研究資料なども全部無くなっていた。
そんな中、実験体の中に生存者がいないか探しに行かせたアルバの鳴き声を聞いた限とレラは、その場所へと駆け付けた。
扉がこじ開けられた部屋にいた従魔のアルバを見つけた限は、生存者を発見したのか問いかける。
すると、アルバは返事をするように一声吠えた。
期待していなかったが、どうやらまだ生存者がいたようだ。
「……生存者ってこの子?」
周囲を見てもどこにも人の姿が見えないことに、限とレラが首を傾げていると、アルバが自分の足下へ向けて鼻を下げた。
その鼻先をよく見てみるとそこには手の平サイズの人形が転がっていた。
生存者を発見したのかと思って来たのだが、アルバが何か間違えたのかとレラは思った。
しかし、よく見てみるとそれは人形ではなく、どうやら人間のように呼吸をしている。
「……妖精か?」
このサイズの人間がいるなんて、限は聞いたことがない。
何かの物語にはこれ位のサイズの妖精が出てくる話もあるので、もしかしたらこれが妖精なのかと思わず呟いてしまった。
「……ともかく、回復させよう」
「は、はいっ!」
息をしているようだが、ずいぶん弱っているように思える。
ここの研究員がみんないなくなった原因を知っているかもしれないので、限はとりあえず回復させてみることにした。
「…………うっ!」
「おっ? 目が覚めたか?」
回復魔法によって、その小人の呼吸が安定したため、目が覚めるまでの間研究所内を捜索してみた。
しかし、人間・魔物・動物の実験体の部屋を見て回ったが、生存者などはおらず全滅していた。
それが分かった限たちは、もうここにいる理由がなくなったので、研究所の外へ出ようと出口へと足を向けた。
そして、ちょうど研究所の建物から出た時、その妖精と思しき小さい人間は目を覚ました。
「っ!? 誰っ!?」
「あんまり慌てるなよ! 落ちるぞ……」
目が覚めてすぐに限の姿を目にした小人は、警戒したようにその場に臥せる。
しかし、小人がいるのはアルバの背の上。
姿を隠そうにも隠れられず、慌てて動いたせいかバランスを崩して落ちそうになる。
そんな小人を助けるた限は、アルバの背に戻した。
「…………お、お前たち、な、なに者だ?」
助けてくれたことで多少警戒を解いたようだが、まだ限たちのことを警戒したように小人は問いかけてきた。
「ここの研究所の検体だった者たちだ」
「お、お前たちもか……」
限の答えを聞いて、小人は顔を青くする。
実験によって与えられた苦痛を思いだしているのだろう。
その反応と呟きから察するに、この小人も実験体として連れて来られたようだ。
「色々あって俺たちは何が起きたのか分からないのだが、ここの研究員たちがいなくなった理由なんか分かるか?」
「……分からない」
そもそも、この小人を助けたのは、研究員たちの行方を知りたかったからだ。
そのため、ここがこうなった理由を知っていないか尋ねたのだが、小人は首を振って返答してきた。
「じゃあ、何か知ってる範囲で良いから、ここ数日のことを教えてくれ」
「……10日ほど前、急に研究員たちが来なくなった。それから食料の供給もなくなって、空腹で気を失ったところにお前たちが来たんだと思う」
小人の方も、ここの研究所で何かが起きたということは分かっている。
しかし、どういった理由で研究員たちがいなくなったのかは分からない。
理由の一端でも見つけられればと、小人は思い出しながら限へとここ数日のことを話し始めた。
「……よく持ちこたえたな?」
他の生物はみんな死んでいたと言ったが、それはほとんどが餓死。
10日間も食料も水もなしでは、大体の生物が死んでしまっても不思議ではない。
逆に、生き残ったこの小人の方が不思議だと言ってもいい。
「持って来た食料がこの体には多かったからな……」
「そうか……」
どうやら、この小人に運ばれて来ていた食料は、器とかの関係上多めに運ばれて来たとのことだ。
研究所に異変が起きて食料が来なくなった時、その余っていた食料を少しずつ摂取することにして何とか飢え死にするのを長引かせていたようだ。
しかし、それもいつまでも続かず、とうとう食料がなくなって、空腹で気を失ってしまったようだ。
「……これでも食うか?」
「……良いのか?」
「あぁ」
小人なのでよく分からないが、たしかに痩せている様にも見える。
空腹の人間に今あげられる食料と言っても、限が今大量に持っているのは何かの魔物の肉を乾燥させたジャーキーしかない。
すきっ腹には良くないかもしれないが、何もないのだから仕方がない。
せめてと思って与えてみると、小人は嬉しそうに限からジャーキーを受け取り食べ始めた。
「食べてる所悪いんだけど、あなたは何ていう種族の子なの?」
ここまでのやり取りを見ていたレラは、だいぶ警戒も解けた小人に対して問いかけた。
そもそも、この小人はその姿からいって、男なのか女なのかも分からない。
限も一時思ったように、妖精なのかとも思うが、限とレラが思い浮かべる妖精には羽が生えているイメージだ。
しかし、この小人には羽なんて生えているように思えない。
なので、妖精とも言いにくい存在なため、どういう種族なのか掴み切れない。
「おへは、ほびと族のにんへんだぞ!」
限から貰ったジャーキーを頬張りながら答えを返す。
口いっぱいに入れているため、所々聞き取りにくい。
「小人族? 名前は?」
「ゼータだ!」
その姿そのままの種族名のようだ。
どうやらゼータという名前らしい。
「……女みたいな名前だな?」
「女だぞ!」
顔は中性的で、言葉遣いが男っぽいのでてっきり男だと思ったら、どうやら女だったらしい。
その答えに、限は紛らわしい奴だと思った。
「小人族はみんなお前みたいな喋り方なのか?」
「男っぽいって言いたいのか? これは育ててくれた人がこういう話し方だったから仕方がないんだ」
自分でも男っぽい喋り方だと分かっているなら治せと言う思いもあるが、どちらだろうと別にどうでも良いので、限は会話を続ける。
「仲間はどこに住んでいるんだ?」
「ヴェールデ王国の森の中だ!」
ヴェールデ王国はこの東大陸の南東に位置する国だ。
どうやらそこの国にある森の中が小人族の住処らしい。
とは言っても、今いるアデマス王国からは離れているため、限にはどんな国だか見当もつかない。
「……ヴェールデって、随分遠くから連れて来られたのね?」
ヴェールデ王国とアデマス王国の間には、いくつかの国が存在している。
離れているので交易がないため情報が少なく、どんな国だかレラにも分からない。
しかし、研究所の人間はどうやってそんな離れた国からゼータを連れて来れたのか疑問が湧く。
「……本当は駄目なんだけど、仲間が住む森から出た所を密猟者に捕まった」
研究所に連れて来られた経緯をレラが聞くと、どうやら小人族のルールを破って森から出たゼータを、密猟者が捕まえて研究所の人間に売り飛ばしたとのことだった。
「……自業自得だな」
「う、うるさいっ!」
ルールを破って捕まったというなら、ゼータにも責がある。
そのことを限が呟くと、自分でもそう思っていたことを言われたゼータは、顔を赤くして声をあげた。
「……じゃあ、まずはゼータをヴェールデ王国まで連れて行くか?」
「えっ!? 良いのか!?」
限としては、このまま研究所の人間を探して殺すか、一族を相手に復讐をしに行くかしたいところだが、研究所の人間がどこに行ったのか分からないし、一族を相手にするにはまだ実力が足りないと思っている。
どちらをターゲットにするにも、限はこの国にいたくないため、ゼータを送って行くことを決めた。
自分の国に帰れることを知ったゼータは、嬉しそうに問いかけてくる。
「ゲン様と旅行…………いいですね!!」
何か妄想しているレラも、どうやら賛成のようだ。
「じゃあ、行くか……」
行き先が決まったらもうここに用はない。
限は仲間を連れて、研究所から離れて行ったのだった。
1
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
追放された聖女の悠々自適な側室ライフ
白雪の雫
ファンタジー
「聖女ともあろう者が、嫉妬に狂って我が愛しのジュリエッタを虐めるとは!貴様の所業は畜生以外の何者でもない!お前との婚約を破棄した上で国外追放とする!!」
平民でありながらゴーストやレイスだけではなくリッチを一瞬で倒したり、どんな重傷も完治してしまうマルガレーテは、幼い頃に両親と引き離され聖女として教会に引き取られていた。
そんな彼女の魔力に目を付けた女教皇と国王夫妻はマルガレーテを国に縛り付ける為、王太子であるレオナルドの婚約者に据えて、「お妃教育をこなせ」「愚民どもより我等の病を治療しろ」「瘴気を祓え」「不死王を倒せ」という風にマルガレーテをこき使っていた。
そんなある日、レオナルドは居並ぶ貴族達の前で公爵令嬢のジュリエッタ(バスト100cm以上の爆乳・KかLカップ)を妃に迎え、マルガレーテに国外追放という死刑に等しい宣言をしてしまう。
「王太子殿下の仰せに従います」
(やっと・・・アホ共から解放される。私がやっていた事が若作りのヒステリー婆・・・ではなく女教皇と何の力もない修道女共に出来る訳ないのにね~。まぁ、この国がどうなってしまっても私には関係ないからどうでもいいや)
表面は淑女の仮面を被ってレオナルドの宣言を受け入れたマルガレーテは、さっさと国を出て行く。
今までの鬱憤を晴らすかのように、着の身着のままの旅をしているマルガレーテは、故郷である幻惑の樹海へと戻っている途中で【宮女狩り】というものに遭遇してしまい、大国の後宮へと入れられてしまった。
マルガレーテが悠々自適な側室ライフを楽しんでいる頃
聖女がいなくなった王国と教会は滅亡への道を辿っていた。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
もういらないと言われたので隣国で聖女やります。
ゆーぞー
ファンタジー
孤児院出身のアリスは5歳の時に天女様の加護があることがわかり、王都で聖女をしていた。
しかし国王が崩御したため、国外追放されてしまう。
しかし隣国で聖女をやることになり、アリスは幸せを掴んでいく。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する
土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。
異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。
その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。
心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。
※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。
前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。
主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。
小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる