58 / 63
第57話 決別
しおりを挟む
「見ろ!! 送故司が逃げていくぞ!!」
帝国軍を追って港へと辿り着いた司たち。
しかし、それが空振りに終わってしまった。
そこに江奈が率いる軍が到着する。
得体の知れない送故司を排除すべしと、江奈の軍は司たちに襲い掛かった。
それに対し、司はスケルトンを出して応戦するが、戦を終えたばかりの司には駒が不足していた。
多勢に無勢の状態になり、司はファウストと奴隷にしたカルメーロたち帝国兵を連れて、船で海へと逃走を図った。
それを見て、江奈の軍の兵は喜びを抑えきれないというような表情で大きな声を上げた。
「やったぞ!!」
「これでこの国は完全に我々のものだ!!」
司の逃走を聞いた他の兵たちも、喜びと共に騒ぎ始める。
中には嬉しさのあまり泣き出す者までいる。
多くの国民が命を落とし、王族のみならず、4公爵家のうち3家までもが消え去った。
しかし、今日の今をもって、この国に脅威を与えるもの全てが消え去ったことになる。
この状況を夢見て戦ってきたのだから、喜びが溢れるのも無理はない。
「江奈様! 皆に一声いただけますか?」
「えぇ」
司の乗る船が小さくなるにつれ、兵たちはようやく静まり始めた。
それを見て、江奈はこれまでの奮闘を労うため、兵が整列する前へと移動した。
「皆の者! 何年にも及ぶ長い間よく戦い抜いた! これでこの国に脅威となる存在は全て消え去った! これからは、この国を昔のような平和で豊かな国に戻すよう尽力してほしい!」
「「「「「おおぉぉーー!!」」」」」
江奈の話が終わると、兵たちは大歓声を上げた。
この国にいた帝国兵を一掃できたのはいいが、強欲な皇帝がこのまま黙っているとは思えない。
軍を立て直し、また攻めかかってくるかもしれない。
しかし、この大和王国は島国であり、船による接近しか考えられないため、それに警戒していば侵攻を防ぐことも難しくないはず。
それに、多くの将軍と兵を失った今では、昔のように大軍勢での侵攻するのは難しい。
もしも皇帝が大軍勢を率いての侵攻をしようにも、相当な年月を必要とするはず。
そうなったとしても、それまでにこの国を立て直しておけば良いだけのこと。
そのため、江奈は兵たちに対し、これからは立て直しへ尽力することを求めた。
「これでよかったのよね……」
兵たちが喜びの声を上げるなか、江奈は遠退く船を眺めながら誰にも聞かれないほどの小さい声でで呟いた。
その言葉と共に司の姿を思いだしながら。
◆◆◆◆◆
「随分と歓声が上がっておりますね……」
「そりゃそうだろ。ようやく王国が解放されたのだから……」
予定通りに、わざと江奈の軍に追い出されるようにして出港した司。
陸地から結構離れたというのに、江奈の兵たちの完成のようなものがこの船にまで届いてくる。
そのことをファウストが呟くと、司は当然と言うかのように言葉を返した。
帝国による侵攻を受けて、長い間苦しんできた。
ようやく帝国から解放されたのだから、喜ぶのも納得だ、
「司様……」
「何だ?」
司としても、ようやく王国が復興に向けて動き出せるようになり喜ばしいことだと思っている。
子供の時のように、平和で豊かな王国になるkとを望むばかりだ。
そのなかに自分がいないのは少々複雑な気分ではあるが、これでよかったのだと司は感慨にふけっていた。
そこへ、奴隷にしたカルメーロが話しかけてくる。
陸につくまでは何もすることが無いため、司はカルメーロが何を言うのか聞いてみることにした、
「帝国と戦うつもりのようですが、勝機があるとお考えなのですか?」
「フッ! 奴隷になっても帝国のことが気になるか?」
「……えぇ、、まぁ……」
今では司の奴隷に落ちているが、少し前までは帝国の将軍にまでなった男だ。
司がこれから帝国へを相手に戦うことを聞いて、気になっていたのかもしれない。
王国のために司が悪役を引き受けたのと同様、奴隷になってもカルメーロは祖国の今後が気になっているようだ。
「当然ある」
今後、帝国と戦うことは奴隷にした帝国兵たちには告げてある。
奴隷なので反抗することもできないため、彼らは素直に受け入れていた。
しかし、司がどれだけの数の魔物を使えるのか分からないが、船に乗っている人数から考えると無謀以外の何物でもない。
この人数で帝国と戦えば、いくら司とファウストが強いと言っても数に圧されて敗北は必定。
そうなることは司も理解しているため、無策で攻め込むようなことをする訳がない。
カルメーロの先程の質問に対し、司は力強く返事をした。
「……確実に勝てると?」
「戦いに確実なんてないが、かなりの確率で帝国を滅ぼせるだろうな」
「そ、そうですか……」
いくら何でもそんな方法あるのだろうか。
司の返答に対し、カルメーロは訝し気に問いかける。
奴隷とは言え帝国人のカルメーロに教えるつもりはないが、司はたしかに帝国を滅ぼす方法を有している。
というより、それがあるから帝国を相手にする事を決定したと言って良い。
あまりにも自信満々の司に、カルメーロは複雑な思いと共に俯いた。
「そんな事より、この船が向かっている場所は、本当に帝国の襲撃を受けないのだろうな?」
「大丈夫です。あそこは帝国領の外。下手に攻め込むようなことはないはずです」
質問はこれで終わりというかのように、ファウストはカルメーロに問いかける。
その問いに、カルメーロは返答する。
司たちの乗る船の向かう場所は帝国の北東の地で、他国の領土となっている。
そこなら、帝国に手出しをされずに大陸に渡ることができるということだ。
奴隷にされてるのだから、カルメーロが嘘を言う訳もない。
なので、その提案通り司たちは北東へ向けて船を進ませていた。
「その代わり、かなりの魔物が蔓延る地なのですが大丈夫でしょうか?」
「あぁ、むしろ望むところだ」
他国領だから帝国が攻め込まないというのもあるが、それと同時に魔物が多い森が広がっているというのも理由の一つだ。
司からすると、むしろその方が望ましい。
というのも、手駒となるアンデッドを増やしつつ攻め込めるからだ。
『さらば大和王国。恐らく俺が帰ることはもうないだろう』
故郷である大和王国の奪還。
それを成したことで一段落着いたが、帝国という国が存在し続ける限り脅威はなくならない。
王国にとって邪魔な存在になる帝国と共に、自分も消えていくことを覚悟しつつ、司は遠ざかる大和王国に心の中で別れを告げた。
帝国軍を追って港へと辿り着いた司たち。
しかし、それが空振りに終わってしまった。
そこに江奈が率いる軍が到着する。
得体の知れない送故司を排除すべしと、江奈の軍は司たちに襲い掛かった。
それに対し、司はスケルトンを出して応戦するが、戦を終えたばかりの司には駒が不足していた。
多勢に無勢の状態になり、司はファウストと奴隷にしたカルメーロたち帝国兵を連れて、船で海へと逃走を図った。
それを見て、江奈の軍の兵は喜びを抑えきれないというような表情で大きな声を上げた。
「やったぞ!!」
「これでこの国は完全に我々のものだ!!」
司の逃走を聞いた他の兵たちも、喜びと共に騒ぎ始める。
中には嬉しさのあまり泣き出す者までいる。
多くの国民が命を落とし、王族のみならず、4公爵家のうち3家までもが消え去った。
しかし、今日の今をもって、この国に脅威を与えるもの全てが消え去ったことになる。
この状況を夢見て戦ってきたのだから、喜びが溢れるのも無理はない。
「江奈様! 皆に一声いただけますか?」
「えぇ」
司の乗る船が小さくなるにつれ、兵たちはようやく静まり始めた。
それを見て、江奈はこれまでの奮闘を労うため、兵が整列する前へと移動した。
「皆の者! 何年にも及ぶ長い間よく戦い抜いた! これでこの国に脅威となる存在は全て消え去った! これからは、この国を昔のような平和で豊かな国に戻すよう尽力してほしい!」
「「「「「おおぉぉーー!!」」」」」
江奈の話が終わると、兵たちは大歓声を上げた。
この国にいた帝国兵を一掃できたのはいいが、強欲な皇帝がこのまま黙っているとは思えない。
軍を立て直し、また攻めかかってくるかもしれない。
しかし、この大和王国は島国であり、船による接近しか考えられないため、それに警戒していば侵攻を防ぐことも難しくないはず。
それに、多くの将軍と兵を失った今では、昔のように大軍勢での侵攻するのは難しい。
もしも皇帝が大軍勢を率いての侵攻をしようにも、相当な年月を必要とするはず。
そうなったとしても、それまでにこの国を立て直しておけば良いだけのこと。
そのため、江奈は兵たちに対し、これからは立て直しへ尽力することを求めた。
「これでよかったのよね……」
兵たちが喜びの声を上げるなか、江奈は遠退く船を眺めながら誰にも聞かれないほどの小さい声でで呟いた。
その言葉と共に司の姿を思いだしながら。
◆◆◆◆◆
「随分と歓声が上がっておりますね……」
「そりゃそうだろ。ようやく王国が解放されたのだから……」
予定通りに、わざと江奈の軍に追い出されるようにして出港した司。
陸地から結構離れたというのに、江奈の兵たちの完成のようなものがこの船にまで届いてくる。
そのことをファウストが呟くと、司は当然と言うかのように言葉を返した。
帝国による侵攻を受けて、長い間苦しんできた。
ようやく帝国から解放されたのだから、喜ぶのも納得だ、
「司様……」
「何だ?」
司としても、ようやく王国が復興に向けて動き出せるようになり喜ばしいことだと思っている。
子供の時のように、平和で豊かな王国になるkとを望むばかりだ。
そのなかに自分がいないのは少々複雑な気分ではあるが、これでよかったのだと司は感慨にふけっていた。
そこへ、奴隷にしたカルメーロが話しかけてくる。
陸につくまでは何もすることが無いため、司はカルメーロが何を言うのか聞いてみることにした、
「帝国と戦うつもりのようですが、勝機があるとお考えなのですか?」
「フッ! 奴隷になっても帝国のことが気になるか?」
「……えぇ、、まぁ……」
今では司の奴隷に落ちているが、少し前までは帝国の将軍にまでなった男だ。
司がこれから帝国へを相手に戦うことを聞いて、気になっていたのかもしれない。
王国のために司が悪役を引き受けたのと同様、奴隷になってもカルメーロは祖国の今後が気になっているようだ。
「当然ある」
今後、帝国と戦うことは奴隷にした帝国兵たちには告げてある。
奴隷なので反抗することもできないため、彼らは素直に受け入れていた。
しかし、司がどれだけの数の魔物を使えるのか分からないが、船に乗っている人数から考えると無謀以外の何物でもない。
この人数で帝国と戦えば、いくら司とファウストが強いと言っても数に圧されて敗北は必定。
そうなることは司も理解しているため、無策で攻め込むようなことをする訳がない。
カルメーロの先程の質問に対し、司は力強く返事をした。
「……確実に勝てると?」
「戦いに確実なんてないが、かなりの確率で帝国を滅ぼせるだろうな」
「そ、そうですか……」
いくら何でもそんな方法あるのだろうか。
司の返答に対し、カルメーロは訝し気に問いかける。
奴隷とは言え帝国人のカルメーロに教えるつもりはないが、司はたしかに帝国を滅ぼす方法を有している。
というより、それがあるから帝国を相手にする事を決定したと言って良い。
あまりにも自信満々の司に、カルメーロは複雑な思いと共に俯いた。
「そんな事より、この船が向かっている場所は、本当に帝国の襲撃を受けないのだろうな?」
「大丈夫です。あそこは帝国領の外。下手に攻め込むようなことはないはずです」
質問はこれで終わりというかのように、ファウストはカルメーロに問いかける。
その問いに、カルメーロは返答する。
司たちの乗る船の向かう場所は帝国の北東の地で、他国の領土となっている。
そこなら、帝国に手出しをされずに大陸に渡ることができるということだ。
奴隷にされてるのだから、カルメーロが嘘を言う訳もない。
なので、その提案通り司たちは北東へ向けて船を進ませていた。
「その代わり、かなりの魔物が蔓延る地なのですが大丈夫でしょうか?」
「あぁ、むしろ望むところだ」
他国領だから帝国が攻め込まないというのもあるが、それと同時に魔物が多い森が広がっているというのも理由の一つだ。
司からすると、むしろその方が望ましい。
というのも、手駒となるアンデッドを増やしつつ攻め込めるからだ。
『さらば大和王国。恐らく俺が帰ることはもうないだろう』
故郷である大和王国の奪還。
それを成したことで一段落着いたが、帝国という国が存在し続ける限り脅威はなくならない。
王国にとって邪魔な存在になる帝国と共に、自分も消えていくことを覚悟しつつ、司は遠ざかる大和王国に心の中で別れを告げた。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる