56 / 63
第55話 一転
しおりを挟む
「進軍を開始するわよ! すぐに準備を始めて!」
「「「「「ハッ!!」」」」」
司の深夜訪問から明けて朝になると、水元公爵家当主江奈は軍の隊長たちを会議室に集め、進軍の指示を出した。
集まった者たちの多くは、仮面を被って得体の知れない司を良く思っていない。
進軍の指示を受け、反対を言い出す人間は存在しなかった。
司が帝国軍を排除したことは認めるが、その方法に問題があった。
この国では、悪人でも死人を弄ぶことを忌避されている。
死人を使ってアンデッドの魔物を生み出して戦わせる司の戦法は、兵たちに嫌悪感を与えた。
といっても、それは中・老年齢層の世代の者たちの考えで、若い兵たちからしたら、そんな事を言っていては帝国を排除することなどできない。
利用できるなら死人でも構わないではないかという考えだ。
そんな若い彼らも、司の討伐への進軍に反対はしない。
何故なら、司は奴隷として操られていたとは言っても、同族の大和人を躊躇いなく殺しまくたからだ。
「慎重派の江奈様にしては、決断が速かったな?」
「そうだな」
進軍するための準備を進める若い兵たちが、江奈の指示について話し合っていた。
軍を指揮する江奈は、司が死人を使おうと、奴隷の同族を殺そうと帝国を排除するのに仕方がないことだと考えている様子だった。
この王都への進軍すら
その考えから、司への進軍を躊躇うそぶりを見せていた。
しかし、1夜明けたらその躊躇いがなかったかのように決意のこもった目をしていた。
何かあったのかと思えるほどだ。
「帝国を排除できた今、次はこの国の立て直しだ。そのためにあの送故司は……」
「邪魔だと判断したのか?」
「……かもしれないな」
江奈の変化の理由を考えると、1つ思いつくことがる、
帝国がいなくなれば、この国がやることは昔を取り戻すことだ。
公爵家の江奈を新しい王として、まずは王都を、続いて他地区の再生を進めていくことになる。
その時、送故司がいれば面倒なことになる。
帝国からこの国を取り戻した一番の功労者は送故司だ。
市民の中には、江奈よりも司を王にと考える者も出てくるかもしれない。
1つにまとまって未来へ進むためには、送故司の存在は邪魔になってくる。
都合よく、送故司は奴隷にされていたとはいえ同族を殺しまくったという討伐の理由がでっち上げられる。
後は討伐してから情報を操作すれば、こちらの正当性はどうとでも出来る。
つまり、この国の未来を見据えての討伐だ。
「江奈様の考えというより、軍の隊長たちの考えかもしれないがな」
帝国軍の侵攻から、軍の隊長たちは江奈を支えてきた。
だからといって、隊長たちが江奈を好きに動かしているという訳ではないが、彼らの意見はあながちズレた考えでもないため、結構な確率で採用される。
今回も、司を好まない年齢層高めの隊長たちが江奈に進言したのではないかと、若い兵たちは考えていた。
「それがそうでもないらしいぞ」
「えっ?」
若い兵士が話している所に、中年の兵が寄ってくる。
先程の話しが聞こえていたのか、その兵は否定的な言葉を投げかけてきた。
「どういう言うことでしょうか?」
「確かに中・老年の隊長たちは送故司の討伐を進言したが、そのことは江奈様に一任された。その江奈様が突如送故司の討伐を決定したのかは分かっていないそうだ」
送故司を好んでいないと言っても、帝国を排除した功労者だ。
今後のことを考えて討伐の意見も出たが、隊長たちの中にはある程度の役職につけて従わせるという意見も上がっていた。
江奈もどちらかと言うと後者の意見を押しているように思えたが、今日になって突然前者の意見に変化したのだ。
この変化に、隊長たちも少し戸惑っていると、中年の兵は説明した。
「理由はともかく、我々は江奈様のために突き進むのみだ。あまり話してばかりいないで、進軍の準備を進めろよ」
「はい!」
「分かりました!」
江奈の変化なんて、結局は江奈自身でしか分かるものではない。
それよりも、送故司が帝国との戦いにより数の減った戦力を増強する前に、進軍するしか討伐の機会はない。
少しでも早く行動を開始するために、中年の兵は若い兵たちに準備を急がせ、その場から去っていった。
「どうぞ……」
「ありがとう」
兵たちが慌ただしく出陣の準備をしているなか、江奈は自室の部屋で椅子に腰かけ落ち着いた一時を過ごしていた。
静かに本を読んでいる姿は、明日には進軍すると思えない。
そんな江奈の側にあるテーブルに、執事の白川は紅茶を注いだカップを差し出す。
「……何か言いたげね?」
「いいえ……」
紅茶を出した時の言葉のトーンで、江奈は白川の様子がいつもと違うことに気付き問いかける。
しかし、ゆっくりしている主人の邪魔をしてはならないと、白川は質問を否定した。
「意見を変えたことことでしょ?」
「……えぇ、些か急だと……」
再度問いかけられ、白川は肯定の返事をする。
兵たちが戸惑っているように、長年水元家に仕える白川も、江奈が進軍を決定したことに疑問に思っていた。
兵の多くが送故司のやり方を良しとしていないが、江奈は逆だった。
この国から帝国軍を追い出すためなら、江奈は何でもするつもりでいたと、側で仕える白川は考えていた。
そのため、送故司が帝国軍を退けたことを評価しても、敵として認定することはないと思っていた。
送故司の討伐を言い出した者でも、江奈はその選択をしないと考えていたはずだ。
「申し訳ないけど、あなたにも考えを変えた理由を教えるつもりはないわ」
「仕方のないことです」
江奈は白川のことを信頼している。
子供の時から、面倒を見てくれているのだから当然だろう。
だからといって、国のトップに立つ自分の考え全てを伝える訳にはかない。
白川もそのことが分かっているため、追及するつもりはない。
「強いて言うなら……女の心は猫の目って所かしら」
「……フフッ、そうですね。お嬢様はもう少女ではありませんからね」
女性の心は、昼と夜で変化する猫の目のように変わるものだという意味だ。
それを聞いて、白川は思わず笑ってしまう。
赤ん坊の時から面倒を見ているため、白川にとって江奈はいつまで経っても子供にしか思えない。
しかし、江奈はもう成人しているのだと、今更ながらに思い出したからだ。
「それでは、失礼します」
「えぇ」
江奈が話さないというのなら、これ以上聞いても意味のないこと。
そのため、白川は他の仕事をおこなうために、一礼して退室をして行った。
「「「「「ハッ!!」」」」」
司の深夜訪問から明けて朝になると、水元公爵家当主江奈は軍の隊長たちを会議室に集め、進軍の指示を出した。
集まった者たちの多くは、仮面を被って得体の知れない司を良く思っていない。
進軍の指示を受け、反対を言い出す人間は存在しなかった。
司が帝国軍を排除したことは認めるが、その方法に問題があった。
この国では、悪人でも死人を弄ぶことを忌避されている。
死人を使ってアンデッドの魔物を生み出して戦わせる司の戦法は、兵たちに嫌悪感を与えた。
といっても、それは中・老年齢層の世代の者たちの考えで、若い兵たちからしたら、そんな事を言っていては帝国を排除することなどできない。
利用できるなら死人でも構わないではないかという考えだ。
そんな若い彼らも、司の討伐への進軍に反対はしない。
何故なら、司は奴隷として操られていたとは言っても、同族の大和人を躊躇いなく殺しまくたからだ。
「慎重派の江奈様にしては、決断が速かったな?」
「そうだな」
進軍するための準備を進める若い兵たちが、江奈の指示について話し合っていた。
軍を指揮する江奈は、司が死人を使おうと、奴隷の同族を殺そうと帝国を排除するのに仕方がないことだと考えている様子だった。
この王都への進軍すら
その考えから、司への進軍を躊躇うそぶりを見せていた。
しかし、1夜明けたらその躊躇いがなかったかのように決意のこもった目をしていた。
何かあったのかと思えるほどだ。
「帝国を排除できた今、次はこの国の立て直しだ。そのためにあの送故司は……」
「邪魔だと判断したのか?」
「……かもしれないな」
江奈の変化の理由を考えると、1つ思いつくことがる、
帝国がいなくなれば、この国がやることは昔を取り戻すことだ。
公爵家の江奈を新しい王として、まずは王都を、続いて他地区の再生を進めていくことになる。
その時、送故司がいれば面倒なことになる。
帝国からこの国を取り戻した一番の功労者は送故司だ。
市民の中には、江奈よりも司を王にと考える者も出てくるかもしれない。
1つにまとまって未来へ進むためには、送故司の存在は邪魔になってくる。
都合よく、送故司は奴隷にされていたとはいえ同族を殺しまくったという討伐の理由がでっち上げられる。
後は討伐してから情報を操作すれば、こちらの正当性はどうとでも出来る。
つまり、この国の未来を見据えての討伐だ。
「江奈様の考えというより、軍の隊長たちの考えかもしれないがな」
帝国軍の侵攻から、軍の隊長たちは江奈を支えてきた。
だからといって、隊長たちが江奈を好きに動かしているという訳ではないが、彼らの意見はあながちズレた考えでもないため、結構な確率で採用される。
今回も、司を好まない年齢層高めの隊長たちが江奈に進言したのではないかと、若い兵たちは考えていた。
「それがそうでもないらしいぞ」
「えっ?」
若い兵士が話している所に、中年の兵が寄ってくる。
先程の話しが聞こえていたのか、その兵は否定的な言葉を投げかけてきた。
「どういう言うことでしょうか?」
「確かに中・老年の隊長たちは送故司の討伐を進言したが、そのことは江奈様に一任された。その江奈様が突如送故司の討伐を決定したのかは分かっていないそうだ」
送故司を好んでいないと言っても、帝国を排除した功労者だ。
今後のことを考えて討伐の意見も出たが、隊長たちの中にはある程度の役職につけて従わせるという意見も上がっていた。
江奈もどちらかと言うと後者の意見を押しているように思えたが、今日になって突然前者の意見に変化したのだ。
この変化に、隊長たちも少し戸惑っていると、中年の兵は説明した。
「理由はともかく、我々は江奈様のために突き進むのみだ。あまり話してばかりいないで、進軍の準備を進めろよ」
「はい!」
「分かりました!」
江奈の変化なんて、結局は江奈自身でしか分かるものではない。
それよりも、送故司が帝国との戦いにより数の減った戦力を増強する前に、進軍するしか討伐の機会はない。
少しでも早く行動を開始するために、中年の兵は若い兵たちに準備を急がせ、その場から去っていった。
「どうぞ……」
「ありがとう」
兵たちが慌ただしく出陣の準備をしているなか、江奈は自室の部屋で椅子に腰かけ落ち着いた一時を過ごしていた。
静かに本を読んでいる姿は、明日には進軍すると思えない。
そんな江奈の側にあるテーブルに、執事の白川は紅茶を注いだカップを差し出す。
「……何か言いたげね?」
「いいえ……」
紅茶を出した時の言葉のトーンで、江奈は白川の様子がいつもと違うことに気付き問いかける。
しかし、ゆっくりしている主人の邪魔をしてはならないと、白川は質問を否定した。
「意見を変えたことことでしょ?」
「……えぇ、些か急だと……」
再度問いかけられ、白川は肯定の返事をする。
兵たちが戸惑っているように、長年水元家に仕える白川も、江奈が進軍を決定したことに疑問に思っていた。
兵の多くが送故司のやり方を良しとしていないが、江奈は逆だった。
この国から帝国軍を追い出すためなら、江奈は何でもするつもりでいたと、側で仕える白川は考えていた。
そのため、送故司が帝国軍を退けたことを評価しても、敵として認定することはないと思っていた。
送故司の討伐を言い出した者でも、江奈はその選択をしないと考えていたはずだ。
「申し訳ないけど、あなたにも考えを変えた理由を教えるつもりはないわ」
「仕方のないことです」
江奈は白川のことを信頼している。
子供の時から、面倒を見てくれているのだから当然だろう。
だからといって、国のトップに立つ自分の考え全てを伝える訳にはかない。
白川もそのことが分かっているため、追及するつもりはない。
「強いて言うなら……女の心は猫の目って所かしら」
「……フフッ、そうですね。お嬢様はもう少女ではありませんからね」
女性の心は、昼と夜で変化する猫の目のように変わるものだという意味だ。
それを聞いて、白川は思わず笑ってしまう。
赤ん坊の時から面倒を見ているため、白川にとって江奈はいつまで経っても子供にしか思えない。
しかし、江奈はもう成人しているのだと、今更ながらに思い出したからだ。
「それでは、失礼します」
「えぇ」
江奈が話さないというのなら、これ以上聞いても意味のないこと。
そのため、白川は他の仕事をおこなうために、一礼して退室をして行った。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる