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第45話 条件
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「撃て!」
「撃ちまくれ!」
ベニアミーノとカルメーロの指示が響き渡る。
その指示に従い、帝国兵たちは光魔法を発射させる。
「フッ! っと!」
無数の光魔法がファウストに襲い掛かる。
その攻撃を、ファウストは躱し続ける。
「塵も積もれば山となる……でしたか? ことわざとは正しいかもしれませんね……」
攻撃を躱しつつ、ファウストは小さく呟く。
1発食らった程度で自分が死ぬとは思えないが、これだけの数となると1発食らえば2発3発とくらってしまいかねない。
人間1人では取るに足らない雑魚だとしても、その力が合わされば脅威になり得る。
この状況になって、ファウストは主人の司から教わったことわざを思いだしていた。
「数による不利なら、数を減らせばいい」
「ガッ!!」「ゴッ!!」
抵抗兵たちによる光魔法を躱しながら、ファウストは魔力球を放つ。
手の平大の魔力球が光魔法を放とうとする帝国兵たちに当たり、その一発で体に風穴を開けて絶命させる。
「くっ!!」
魔力球を放ったところにまたも光魔法が襲い掛かり、ファウストは回避行動に集中する。
数を減らすために強力な魔法を放ちたいところだが、魔力を溜めている時間すら与えないつもりのようだ。
「コツコツ行くしかないようですね……」
接近戦にしてしまえば難なく帝国兵を減らせるだろうが、これだけの光魔法を躱しながら接近するのは危険すぎる。
ならば、離れて魔力を溜める時間を作れば良いかと思えるが、ベニアミーノたちがそうした時のために防御魔法を準備している集団を配置している。
そのため、この距離で戦うしかファウストの取れる方法がない。
光魔法を躱しながらの反撃だと、少ない数しか倒せない。
帝国兵がどれだけいるのか分からないが、地道にいかなくてはならないことに、ファウストは困ったように呟くしかなった。
「…………」
「どうした?」
光魔法を躱しながら単発攻撃をしてくるファウスト。
その攻撃により僅かずつながら兵たちが殺られ行く。
今も反撃を受けて胸に風穴を開けた兵の死体を、ベニアミーノは無言で眺める。
急に静かになったベニアミーノに、不思議に思ったカルメーロが問いかける。
「……死体が動き出さない」
「何を……、そう言えば……」
敵の送故司は、アンデッドの魔物を使用して侵略する手段をとっている。
そのことは、これまでの戦いで分かっていたことだ。
司によって殺されたエレウテリオやセヴェーロは、自軍の兵を殺され、その死体がスケルトン化して苦戦を強いられていった。
その情報を得ていたため、帝国兵ではなくスケルトン化されない大和王国の奴隷を使って戦わせていた。
しかし、今殺された兵がスケルトンになって襲ってきたりしないことに、ベニアミーノは違和感を感じたのだ。
ベニアミーノの言葉を聞く、カルメーロもその違和感に気付く。
どうしてあの兵はスケルトン化しないのだろうかと。
「……もしかして、死体をスケルトン化するのには条件が必要なのではないか?」
「条件?」
ファウストの相手は部下に任せ、2人は違和感の答えを考え込む。
敵の総大将である送故司にとって、敵を倒してのスケルトン化は、戦力増強に重要なはず。
それをしないのはどういうことなのか。
それを考えていたベニアミーノは、ある考えに思い至った。
しないのではなく、できないのではないか。
そして、死体をスケルトン化できないのには、条件が整っていないからではないか。
そう考えたら説明がつくと、問いかけてきたカルメーロに説明をした。
「なるほど……」
ベニアミーノの説明を受けて、カルメーロも納得したように頷く。
エレウテリオもセヴェーロも、送故司の能力を理解していなかった。
そのため、対応が後手に回り、命を落とすようなことになったのだろう。
対応策を取られていないからこそ、送故司は死体をスケルトン化するための条件を整えて戦いを挑んで来たのではないか。
そう考えれば、今の状況の説明がつく。
「しかし、どうしてここでは条件が整っていないんだ?」
「転移侵入の結界を張っていたからじゃないか?」
「そうか!」
では、エレウテリオやセヴェーロの時と、この場の違いは何なのか。
その違いが気になったベニアミーノが疑問を口にすると、カルメーロが自分なりの答えを返す。
セヴェーロが守っていた王都の時は、突然町中に魔物が出現したという話だった。
それを聞いて、ベニアミーノたちは戦いが始まる前から司たちが侵入していたのだと考えていた。
考えられるのは転移の魔法。
使える人間は極少数のため、司たちが使えるのか疑問に思っていたが、同じ轍を踏まないために念を入れておいたのが功を奏したのだろう。
そう考えれば、条件を整えることができていない理由にベニアミーノは納得がいった。
「そう考えれば、恐れるに足りない」
「あぁ、あのファウストとか言う自称ヴァンパイアを倒せば、我々の勝利は間違いない」
送故司が脅威なのは、アンデッドの魔物を生み出す能力だ。
その能力が使用できない状況では、今いる魔物に頼らざるを得ない。
今いる魔物も、策によってだいぶ減らされている状況。
残る脅威は、今戦っているファウストくらいのものだ。
つまり、ファウストを倒せば、後は送故司個人が戦うしかない。
どれほどの強さなのか分からないが、魔物のいない司がそこまで強いとは思えない。
なので、ベニアミーノとカルメーロの2人は、ファウストを倒すことに意識を集中することにした。
「ムッ!? 数を増やしますか……」
ベニアミーノとカルメーロが何を思ったのか、光魔法を放つ兵を増やしてきた。
それを見て、ファウストは渋面になる。
華麗に光魔法を躱し続けていると見えるかもしれないが、実際の所かなりしんどい状況だからだ。
今の状況だと、確実に長期戦になる。
そうなると不利なのはこちらになりそうだからだ。
いくらファウストが強いとはいっても、無限の魔力を有している訳ではない。
数のいる帝国側は、ローテーションで攻撃を続けられるが、ファウストはそうはいかない。
動き続けることで魔力だけでなく体力も尽きてくる。
ジワジワときつい状況になるのが目に見えている戦いだというのに、更なる数により攻撃されるとなると、反撃の手数を減らして攻撃回避に集中しなければならない。
「仕方ないですね……」
この状況を変えるために、ファウストはある決意をするのだった。
「撃ちまくれ!」
ベニアミーノとカルメーロの指示が響き渡る。
その指示に従い、帝国兵たちは光魔法を発射させる。
「フッ! っと!」
無数の光魔法がファウストに襲い掛かる。
その攻撃を、ファウストは躱し続ける。
「塵も積もれば山となる……でしたか? ことわざとは正しいかもしれませんね……」
攻撃を躱しつつ、ファウストは小さく呟く。
1発食らった程度で自分が死ぬとは思えないが、これだけの数となると1発食らえば2発3発とくらってしまいかねない。
人間1人では取るに足らない雑魚だとしても、その力が合わされば脅威になり得る。
この状況になって、ファウストは主人の司から教わったことわざを思いだしていた。
「数による不利なら、数を減らせばいい」
「ガッ!!」「ゴッ!!」
抵抗兵たちによる光魔法を躱しながら、ファウストは魔力球を放つ。
手の平大の魔力球が光魔法を放とうとする帝国兵たちに当たり、その一発で体に風穴を開けて絶命させる。
「くっ!!」
魔力球を放ったところにまたも光魔法が襲い掛かり、ファウストは回避行動に集中する。
数を減らすために強力な魔法を放ちたいところだが、魔力を溜めている時間すら与えないつもりのようだ。
「コツコツ行くしかないようですね……」
接近戦にしてしまえば難なく帝国兵を減らせるだろうが、これだけの光魔法を躱しながら接近するのは危険すぎる。
ならば、離れて魔力を溜める時間を作れば良いかと思えるが、ベニアミーノたちがそうした時のために防御魔法を準備している集団を配置している。
そのため、この距離で戦うしかファウストの取れる方法がない。
光魔法を躱しながらの反撃だと、少ない数しか倒せない。
帝国兵がどれだけいるのか分からないが、地道にいかなくてはならないことに、ファウストは困ったように呟くしかなった。
「…………」
「どうした?」
光魔法を躱しながら単発攻撃をしてくるファウスト。
その攻撃により僅かずつながら兵たちが殺られ行く。
今も反撃を受けて胸に風穴を開けた兵の死体を、ベニアミーノは無言で眺める。
急に静かになったベニアミーノに、不思議に思ったカルメーロが問いかける。
「……死体が動き出さない」
「何を……、そう言えば……」
敵の送故司は、アンデッドの魔物を使用して侵略する手段をとっている。
そのことは、これまでの戦いで分かっていたことだ。
司によって殺されたエレウテリオやセヴェーロは、自軍の兵を殺され、その死体がスケルトン化して苦戦を強いられていった。
その情報を得ていたため、帝国兵ではなくスケルトン化されない大和王国の奴隷を使って戦わせていた。
しかし、今殺された兵がスケルトンになって襲ってきたりしないことに、ベニアミーノは違和感を感じたのだ。
ベニアミーノの言葉を聞く、カルメーロもその違和感に気付く。
どうしてあの兵はスケルトン化しないのだろうかと。
「……もしかして、死体をスケルトン化するのには条件が必要なのではないか?」
「条件?」
ファウストの相手は部下に任せ、2人は違和感の答えを考え込む。
敵の総大将である送故司にとって、敵を倒してのスケルトン化は、戦力増強に重要なはず。
それをしないのはどういうことなのか。
それを考えていたベニアミーノは、ある考えに思い至った。
しないのではなく、できないのではないか。
そして、死体をスケルトン化できないのには、条件が整っていないからではないか。
そう考えたら説明がつくと、問いかけてきたカルメーロに説明をした。
「なるほど……」
ベニアミーノの説明を受けて、カルメーロも納得したように頷く。
エレウテリオもセヴェーロも、送故司の能力を理解していなかった。
そのため、対応が後手に回り、命を落とすようなことになったのだろう。
対応策を取られていないからこそ、送故司は死体をスケルトン化するための条件を整えて戦いを挑んで来たのではないか。
そう考えれば、今の状況の説明がつく。
「しかし、どうしてここでは条件が整っていないんだ?」
「転移侵入の結界を張っていたからじゃないか?」
「そうか!」
では、エレウテリオやセヴェーロの時と、この場の違いは何なのか。
その違いが気になったベニアミーノが疑問を口にすると、カルメーロが自分なりの答えを返す。
セヴェーロが守っていた王都の時は、突然町中に魔物が出現したという話だった。
それを聞いて、ベニアミーノたちは戦いが始まる前から司たちが侵入していたのだと考えていた。
考えられるのは転移の魔法。
使える人間は極少数のため、司たちが使えるのか疑問に思っていたが、同じ轍を踏まないために念を入れておいたのが功を奏したのだろう。
そう考えれば、条件を整えることができていない理由にベニアミーノは納得がいった。
「そう考えれば、恐れるに足りない」
「あぁ、あのファウストとか言う自称ヴァンパイアを倒せば、我々の勝利は間違いない」
送故司が脅威なのは、アンデッドの魔物を生み出す能力だ。
その能力が使用できない状況では、今いる魔物に頼らざるを得ない。
今いる魔物も、策によってだいぶ減らされている状況。
残る脅威は、今戦っているファウストくらいのものだ。
つまり、ファウストを倒せば、後は送故司個人が戦うしかない。
どれほどの強さなのか分からないが、魔物のいない司がそこまで強いとは思えない。
なので、ベニアミーノとカルメーロの2人は、ファウストを倒すことに意識を集中することにした。
「ムッ!? 数を増やしますか……」
ベニアミーノとカルメーロが何を思ったのか、光魔法を放つ兵を増やしてきた。
それを見て、ファウストは渋面になる。
華麗に光魔法を躱し続けていると見えるかもしれないが、実際の所かなりしんどい状況だからだ。
今の状況だと、確実に長期戦になる。
そうなると不利なのはこちらになりそうだからだ。
いくらファウストが強いとはいっても、無限の魔力を有している訳ではない。
数のいる帝国側は、ローテーションで攻撃を続けられるが、ファウストはそうはいかない。
動き続けることで魔力だけでなく体力も尽きてくる。
ジワジワときつい状況になるのが目に見えている戦いだというのに、更なる数により攻撃されるとなると、反撃の手数を減らして攻撃回避に集中しなければならない。
「仕方ないですね……」
この状況を変えるために、ファウストはある決意をするのだった。
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