44 / 63
第43話 内部侵入
しおりを挟む
「チッ! 弾切れか……」
防壁を守るために使用していた奴隷たち。
それが減って来たことに、ベニアミーノは舌打ちをして呟く。
奴隷にした大和国民を人間爆弾として利用している上に、奴隷を弾と言っている時点で、人間として見ていない。
分ってはいたことだが、帝国の者からするとそれが当たり前だと思っているようだ。
「仕方ない。魔法兵の準備をしろ」
「了解しました」
奴隷がいなくなってしまっては、魔物たちによって防壁を突破されてしまう。
そのため、人間爆弾の言い出しっぺであるカルメーロは、これまで温存していた兵を動かすことにした。
「お前たち! 出来る限り魔物を倒せ!」
「「「「「了解しました!!」」」」」
奴隷兵は全て爆弾として使用し終わってしまい、代わりに帝国兵たちが防壁に列を作る。
そして、ベニアミーノの指示により、魔法や弓などの遠距離攻撃で防壁へと迫るアンデッドや巨大蟻たちへ攻撃を開始した。
これまでの奴隷たちとは違い訓練をしているためか、帝国兵たちの攻撃が蟻やアンデッドたち命中していった。
「それと、怪我はしても致命傷だけは避けろ! 死んだらスケルトンにされちまうぞ!」
「「「「「了解しました!!」」」」」
戦うのが帝国兵に代わり、カルメーロは戦う上での注意点を兵たちに告げる。
大怪我を負っても、死にさえしなければ敵の戦力が増えることはない。
司が、死んだ帝国兵をスケルトンとして利用していることを理解しての注意点だ。
それからしばらくの間、兵と魔物たちとの戦いが続いた。
「そろそろ限界だ。門は諦めて、中で奴らを迎え撃つぞ」
「あぁ」
迫り来る魔物から防壁を守るのそろそろ限界だ。
二重の防壁、バリスタ攻撃、奴隷爆弾。
これらによって、ここまでかなりの魔物を減らすことに成功した。
防壁を突破されても、こちらの兵数を考えれば倒せない数ではない。
そのため、ベニアミーノとカルメーロは防壁内で迎え撃つことを決断した。
「ハァ……、ようやく中に入れるか……」
防壁の上にいた兵たちが、段々と姿を消していく。
どうやら、これ以上防壁へ侵攻してくる魔物たちを抑え込むことは不可能だと判断したようだ。
それを見て、司はようやく中に入れるのだとため息を吐いた。
「しかし、だいぶ数が減らされてしまいましたね」
「あぁ……」
防壁内に入れるのはいいが、ファウストの言うようにここまでの戦いで大量にいたアンデッドたちや巨大蟻がかなり減らされてしまった。
中にどんな罠があるのか、それとどれほどの数の帝国兵が待ち受けているかも分からない。
ファウストはそのことが気になっているのだろう。
「大丈夫だ。その分俺が動けばいい」
「……お待ちください」
敵の対策によって、たしかに魔物の数は減らされてしまった。
しかし、司はなんてことないようにファウストへ返答する。
その言葉に、ファウストは待ったをかけた。
いつもは司の言葉に素直に従うファウストだが、その考えをすんなり受け入れる訳にはいかなかった。
「何だ?」
「先に私を行かせてください!」
止められたことを意外に思っている司に対し、ファウストは先に自分が戦うことの許可を求めた。
司が前線へ出るということは、それだけ危険が増すということ。
主を危険に晒すわけにはいかない。
司が戦うにしても、先に自分が戦ったうえで敵の戦いを理解してからにしてもらいたい。
それならば、危険も少しは和らぐというものだ。
「……分かった。任せる」
「ありがとうございます!」
大和国民を爆弾として利用した将軍の2人だけは譲るつもりはないが、それ以外の相手なら任せてしまっても構わない。
そのため、必死にも近いファウストの申し出に、司は折れることにした。
「死ぬなよ」
「もちろんでございます」
司にとって、死地さえあれば増やせるスケルトンは帝国を潰すための駒でしかない。
しかし、ファウストほどの強さのアンデッドは、代わりになるようなものはない。
そのため、司はファウストに死なないように忠告をした。
それを受けて、ファウストは深く頭を下げてその場から移動を開始した。
「やれ!!」
堅牢な防壁の門を破壊して、亜巨大蟻とスケルトンたちが中へと侵入する。
建物が壁のようになり一方通行になっている道を進むと、少し開けた場所へ突き当たる。
そこで待ち受けていた帝国兵たちが、ベニアミーノの指示を受けて建物内から魔法攻撃が繰り出す。
「「「「「ギッ!!」」」」」
魔法攻撃を受けた蟻たちは、一匹また一匹と動かぬ骸と化した。
それを受け、スケルトンたちは蟻を庇うように自ら魔法を受けに行く。
スケルトンたちの身を挺した行動により、攻撃を逃れた蟻たちが、左右へと続く道を先へと進んで行った。
しかし、左右へ分かれて突き進むが、またも同じように開けた場所へと突き当り、帝国兵たちの魔法攻撃を受けることになった。
「ギッ!!」
「フッ! ここまで来れても、その数で勝てる訳がないだろ!」
建物によって迷路のようになっている道を突き進むと、ようやく本丸のような建物の前へと辿り着く。
当然そこには大量の帝国兵が待ち受けており、たどり着いた魔物たちへいつでも魔法を撃てる状態でいた。
「やれ!」
「「「「「ギッ!!」」」」」
ベニアミーノの指示を受け、兵たちが魔法を放つ。
色々な道へと分散されて、たどり着いた魔物たちの数少ない。
スケルトンたちの身を挺した防御も、魔法の数が多く無意味。
たどり着いた魔物はどんどん数を減らしていった。
「ハハッ!! 所詮魔物だな!」
「あぁ、わざわざ分散してくれたんだからな!」
目の前に広がる魔物死体の山。
それを見て、ベニアミーノとカルメーロは笑みを浮かべる。
敵がアンデッドの魔物を使用してくるということは分かっていた。
そのため、2人は部下に指示を出し、奴隷たちに強固壁による通路を作らせた。
知能の低い魔物たちは、思った通りに行動し、死滅する結果になった。
「これで残りの魔物は僅かだ。殲滅しろ!」
「「「「「ハッ!」」」」」
迷路のような通路からこの場にたどり着く数が減っていく。
しかも、分散されて数が減り、攻撃を受けて傷を負った魔物たちばかりだ。
手負いで動きの鈍った魔物の相手なんて容易い。
ベニアミーノの指示を受け、帝国兵たちは順次たどり着く魔物たちを仕留めていった。
“ドーーーン!!”
「「「「「っっっ!!」」」」」
2人の将軍と同様に勝利を確信している帝国軍だったが、突然の爆発音に目を見開く。
爆発は1度ではなく、迷路を形成していた建物が次々と破壊されて行った。
「用意周到なのは良いことですが、それが通用するのもここまでです」
「「っ!!」」
建物の破壊音と共に、ファウストが姿を現したのだった。
防壁を守るために使用していた奴隷たち。
それが減って来たことに、ベニアミーノは舌打ちをして呟く。
奴隷にした大和国民を人間爆弾として利用している上に、奴隷を弾と言っている時点で、人間として見ていない。
分ってはいたことだが、帝国の者からするとそれが当たり前だと思っているようだ。
「仕方ない。魔法兵の準備をしろ」
「了解しました」
奴隷がいなくなってしまっては、魔物たちによって防壁を突破されてしまう。
そのため、人間爆弾の言い出しっぺであるカルメーロは、これまで温存していた兵を動かすことにした。
「お前たち! 出来る限り魔物を倒せ!」
「「「「「了解しました!!」」」」」
奴隷兵は全て爆弾として使用し終わってしまい、代わりに帝国兵たちが防壁に列を作る。
そして、ベニアミーノの指示により、魔法や弓などの遠距離攻撃で防壁へと迫るアンデッドや巨大蟻たちへ攻撃を開始した。
これまでの奴隷たちとは違い訓練をしているためか、帝国兵たちの攻撃が蟻やアンデッドたち命中していった。
「それと、怪我はしても致命傷だけは避けろ! 死んだらスケルトンにされちまうぞ!」
「「「「「了解しました!!」」」」」
戦うのが帝国兵に代わり、カルメーロは戦う上での注意点を兵たちに告げる。
大怪我を負っても、死にさえしなければ敵の戦力が増えることはない。
司が、死んだ帝国兵をスケルトンとして利用していることを理解しての注意点だ。
それからしばらくの間、兵と魔物たちとの戦いが続いた。
「そろそろ限界だ。門は諦めて、中で奴らを迎え撃つぞ」
「あぁ」
迫り来る魔物から防壁を守るのそろそろ限界だ。
二重の防壁、バリスタ攻撃、奴隷爆弾。
これらによって、ここまでかなりの魔物を減らすことに成功した。
防壁を突破されても、こちらの兵数を考えれば倒せない数ではない。
そのため、ベニアミーノとカルメーロは防壁内で迎え撃つことを決断した。
「ハァ……、ようやく中に入れるか……」
防壁の上にいた兵たちが、段々と姿を消していく。
どうやら、これ以上防壁へ侵攻してくる魔物たちを抑え込むことは不可能だと判断したようだ。
それを見て、司はようやく中に入れるのだとため息を吐いた。
「しかし、だいぶ数が減らされてしまいましたね」
「あぁ……」
防壁内に入れるのはいいが、ファウストの言うようにここまでの戦いで大量にいたアンデッドたちや巨大蟻がかなり減らされてしまった。
中にどんな罠があるのか、それとどれほどの数の帝国兵が待ち受けているかも分からない。
ファウストはそのことが気になっているのだろう。
「大丈夫だ。その分俺が動けばいい」
「……お待ちください」
敵の対策によって、たしかに魔物の数は減らされてしまった。
しかし、司はなんてことないようにファウストへ返答する。
その言葉に、ファウストは待ったをかけた。
いつもは司の言葉に素直に従うファウストだが、その考えをすんなり受け入れる訳にはいかなかった。
「何だ?」
「先に私を行かせてください!」
止められたことを意外に思っている司に対し、ファウストは先に自分が戦うことの許可を求めた。
司が前線へ出るということは、それだけ危険が増すということ。
主を危険に晒すわけにはいかない。
司が戦うにしても、先に自分が戦ったうえで敵の戦いを理解してからにしてもらいたい。
それならば、危険も少しは和らぐというものだ。
「……分かった。任せる」
「ありがとうございます!」
大和国民を爆弾として利用した将軍の2人だけは譲るつもりはないが、それ以外の相手なら任せてしまっても構わない。
そのため、必死にも近いファウストの申し出に、司は折れることにした。
「死ぬなよ」
「もちろんでございます」
司にとって、死地さえあれば増やせるスケルトンは帝国を潰すための駒でしかない。
しかし、ファウストほどの強さのアンデッドは、代わりになるようなものはない。
そのため、司はファウストに死なないように忠告をした。
それを受けて、ファウストは深く頭を下げてその場から移動を開始した。
「やれ!!」
堅牢な防壁の門を破壊して、亜巨大蟻とスケルトンたちが中へと侵入する。
建物が壁のようになり一方通行になっている道を進むと、少し開けた場所へ突き当たる。
そこで待ち受けていた帝国兵たちが、ベニアミーノの指示を受けて建物内から魔法攻撃が繰り出す。
「「「「「ギッ!!」」」」」
魔法攻撃を受けた蟻たちは、一匹また一匹と動かぬ骸と化した。
それを受け、スケルトンたちは蟻を庇うように自ら魔法を受けに行く。
スケルトンたちの身を挺した行動により、攻撃を逃れた蟻たちが、左右へと続く道を先へと進んで行った。
しかし、左右へ分かれて突き進むが、またも同じように開けた場所へと突き当り、帝国兵たちの魔法攻撃を受けることになった。
「ギッ!!」
「フッ! ここまで来れても、その数で勝てる訳がないだろ!」
建物によって迷路のようになっている道を突き進むと、ようやく本丸のような建物の前へと辿り着く。
当然そこには大量の帝国兵が待ち受けており、たどり着いた魔物たちへいつでも魔法を撃てる状態でいた。
「やれ!」
「「「「「ギッ!!」」」」」
ベニアミーノの指示を受け、兵たちが魔法を放つ。
色々な道へと分散されて、たどり着いた魔物たちの数少ない。
スケルトンたちの身を挺した防御も、魔法の数が多く無意味。
たどり着いた魔物はどんどん数を減らしていった。
「ハハッ!! 所詮魔物だな!」
「あぁ、わざわざ分散してくれたんだからな!」
目の前に広がる魔物死体の山。
それを見て、ベニアミーノとカルメーロは笑みを浮かべる。
敵がアンデッドの魔物を使用してくるということは分かっていた。
そのため、2人は部下に指示を出し、奴隷たちに強固壁による通路を作らせた。
知能の低い魔物たちは、思った通りに行動し、死滅する結果になった。
「これで残りの魔物は僅かだ。殲滅しろ!」
「「「「「ハッ!」」」」」
迷路のような通路からこの場にたどり着く数が減っていく。
しかも、分散されて数が減り、攻撃を受けて傷を負った魔物たちばかりだ。
手負いで動きの鈍った魔物の相手なんて容易い。
ベニアミーノの指示を受け、帝国兵たちは順次たどり着く魔物たちを仕留めていった。
“ドーーーン!!”
「「「「「っっっ!!」」」」」
2人の将軍と同様に勝利を確信している帝国軍だったが、突然の爆発音に目を見開く。
爆発は1度ではなく、迷路を形成していた建物が次々と破壊されて行った。
「用意周到なのは良いことですが、それが通用するのもここまでです」
「「っ!!」」
建物の破壊音と共に、ファウストが姿を現したのだった。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる