35 / 63
第34話 王都奪還
しおりを挟む
「チッ! せっかくオルトロスを倒したというのに……」
セヴェーロの副将軍であるパルミーロと反対側の方角へと魔物の退治へと向かったエフィージオの方にも、帝国の装備をしたスケルトンたちが迫って来ていた。
パルミーロと同様に、エフィージオも強敵であるオルトロスを強力な魔法で大ダメージを与えて退治できた。
兵たちと共に喜んですぐにこのような状況になり、舌打ちしたくなるのも仕方がない。
「くそっ!!」
パルミーロとエフィージオの総合的な実力は、ほぼ同程度。
違うとすれば、エフィージオの方がやや魔法の腕が上という所だろうか。
そのため、エフィージオはまだ戦える。
迫り来るスケルトンたち、何もしないでいれば当然殺されてしまうため、エフィージオは迫り来るスケルトンに剣で斬りかかった。
「ハッ! フンッ!」
魔力をかなり消耗してかなりの疲労を感じているが、副将軍にまで就いた実力は偽物ではない。
エフィージオは迫り来るスケルトンを倒していく。
しかし、
「何なんだ! この数のスケルトンは……?」
「スケルトンたちが王都に溢れかえっているもようです!!」
「何だと……」
倒しても、あとからあとからスケルトンが湧くように出現して迫り来る。
休む間もなく戦い続けなくてはならず、いくらエフィージオでも少しずつ剣の腕が鈍っていった。
このままではまずいと思っているエフィージオに、兵の一人が最悪な報告してきた。
「ぐあっ!!」
「っ!? くっ!!」
共にオルトロスと戦った兵たちもスケルトンの相手をしているが、数に耐えきれなくなってきたらしく、怪我を負う者が増えだした。
悲鳴が上がった方に目を向けると、そこには足に怪我を負い動けなくなった兵が、スケルトンに囲まれて体中に剣を突き刺される寸前だった。
助けに行きたいところだが、エフィージオ自身も手いっぱいで動けない。
そのため、その兵はそのまま攻撃を受け、体中に穴を開けて絶命することになった。
「おの……れ!!」
仲間を殺られ、エフィージオは歯噛みする。
このままでは、ここにいる者全てが殺されてしまう。
しかし、囲まれている状況では逃げることすらできそうにない。
『誰か……、救援を……』
期待できるとすれば、同じ副将軍のパルミーロ。
彼が救援に来てくれるのを願うしかエフィージオにはできなかった。
「エフィージオ様!! パルミーロ様が……」
エフィージオがパルミーロの救援を願いつつ戦い続けていると、遠くから兵の声が聞こえてくる。
その言葉に、エフィージオは救援が来たと期待した。
「ケルベロスを討伐後、スケルトンたちに討たれてお亡くなりになりました!!」
「…………何だと?」
期待とは裏腹に、この現状で絶望的な報告がされた。
この報告によって、パルミーロが自分と同様にケルベロスという強力な魔物と戦っていたことを知る。
そんな状況でスケルトンたちに襲われたのでは、パルミーロですら討たれるのも分からなくない。
しかし、パルミーロの救援を期待していたこの場にいるの者の心を、打ち砕くには充分な報告だった。
「畜生……」
目に見えて抵抗する力が弱まり、一人また一人とスケルトンに兵が討たれて行く。
最後まで粘ったエフィージオもとうとう剣を弾かれ、無念の言葉を呟くと共にこの世から去っていったのだった。
◆◆◆◆◆
「フフッ! 見ろ! どんどん死んでいくぞ!」
大和王国の王都にある王城。
突如出現した魔物との戦闘を指揮していたセヴェーロを殺した司は、王城の最上部で王都内の戦闘を部下である吸血鬼のファウストと共に眺めていた。
王都中から聞こえてくる帝国兵たちの断末魔を聞きながら、司は上機嫌で笑みを浮かべていた。
「左様ですね。強敵の討伐を果たした歓喜の直後の絶望。ゴミにふさわしい死に顔でございます」
司の機嫌が良いことが嬉しいファウストは、同意して死人をこき下ろすような発言をした。
このような状況にするために、少しずつ強い魔物を召喚して集まった帝国兵に戦わせていたのだ。
ケルベロスとオルトロスが殺されたのは意外だったが、それでも結果は司の思い通りだった。
「ハハッ! ハッ……」
「送様!?」
機嫌が良さそうな司だったが、突然足元をふらつかせた。
それを見たファウストは、慌てて司へと駆け寄る。
「大丈夫ですか?」
「あぁ……」
ファウストが心配そうに話しかける。
それに返答するが、司の顔色は少し悪いようにも見える。
そのため、あまり大丈夫なように見えない。
「これ以上の召喚は危険なのでは……?」
原因は分かっている。
王都全体に仕掛けられた、魔法陣を耐えず使い続けていることによる、魔力の大量消費のせいだ。
魔物を召喚するだけならそこまでの魔力を消費しないが、最終段階のスケルトンの大量召喚にはかなりの魔力を消費している状況だ。
それによって、魔力が豊富な司であっても疲労が襲いかかってきているのだろう。
これ以上魔力を使い続けて枯渇状態になれば、しばらくの間気を失うことになりかねない。
今後のことを考えたら、それは司にとっても好ましいことではない。
そのため、ファウストは司にスケルトンの召喚を停止するように提案した。
「大丈夫。王都にいる者の殲滅までもつはずだ」
ファウストの提案に対し、司は聞き入れるつもりが無いようだ。
最初の計画通り、このまま行けば魔力が枯渇する前に片が付くはずだからだ。
「……では、殲滅を早めるために私にも参加の許可を頂けますか?」
止めようにも、司が止まることはないとファウストは判断した。
ならば、少しでも早く帝国兵たちを殲滅して司を休ませるべきだ。
そう判断したファウストは、自分も帝国兵の殲滅に参加することの許可を求めた。
「……そうだな、お前も行ってくれ」
「畏まりました!」
思いを読み取ったのか、司はファウストの参加を許可した。
許可を得たファウストは、背中の翼を広げ、窓から飛び出していった。
「司様のために、本気で行きます!」
窓から飛び出し、王都の上空で制止したファウストは、地上にいる帝国兵たちを探知する。
そして、ある程度探知し終えると、真面目な顔をして両手に魔力を集め始めた。
「拡散!!」
魔力を集めた両手を地上へと向け、ファウストが叫ぶ。
それによって、上空から無数の魔力の弾丸が地上に降り注いだ。
“ガガガガガガガガ……!!”
地上に降り注いだ魔力弾の一発一発が、帝国兵たちを物言わぬ骸へ変化させていった。
ファウストの魔力弾が治まった頃には、生き残っている帝国兵は全体の1割にも満たなかった。
「フゥ、フゥ……、危ない危ない、きちんと調整しないと、私の方が司様より先に動けなくなるところでした」
司のためとはいえ、本気の攻撃で危うく魔力を使い切る所だった。
自分が使えなくなっては、主である司が困ることになる。
魔力消費によって掻いた汗を拭ったファウストは、腰に差していた剣を抜き、地上へを下降していった。
そこからファウストはは、スケルトンから逃げ回る帝国兵を見つけては、剣で殺害するという方法を取りながら数を減らしていった。
「……どうやら終了したようですね」
王都の上空からの探知に、司以外の生物の反応がない。
そのことを確認したファウストは、一息ついて王城の司の下へと翼をはばたかせる。
「ただいま戻りました」
「あぁ、ご苦労」
戻ったことを伝えると、軽く手を振りファウストを労う。
ファウストが王城に戻ると、司は玉座の間におり、疲れた表情で玉座に座っていた。
その対応から相当疲労しているようだ。
「王都奪還おめでとうございます!」
「あぁ、まずは計画通りだ」
王都の奪還。
それを成したことをファウストは賛辞する。
司は玉座の背にもたれかけ、感慨深げに天井を見上げたのだった。
セヴェーロの副将軍であるパルミーロと反対側の方角へと魔物の退治へと向かったエフィージオの方にも、帝国の装備をしたスケルトンたちが迫って来ていた。
パルミーロと同様に、エフィージオも強敵であるオルトロスを強力な魔法で大ダメージを与えて退治できた。
兵たちと共に喜んですぐにこのような状況になり、舌打ちしたくなるのも仕方がない。
「くそっ!!」
パルミーロとエフィージオの総合的な実力は、ほぼ同程度。
違うとすれば、エフィージオの方がやや魔法の腕が上という所だろうか。
そのため、エフィージオはまだ戦える。
迫り来るスケルトンたち、何もしないでいれば当然殺されてしまうため、エフィージオは迫り来るスケルトンに剣で斬りかかった。
「ハッ! フンッ!」
魔力をかなり消耗してかなりの疲労を感じているが、副将軍にまで就いた実力は偽物ではない。
エフィージオは迫り来るスケルトンを倒していく。
しかし、
「何なんだ! この数のスケルトンは……?」
「スケルトンたちが王都に溢れかえっているもようです!!」
「何だと……」
倒しても、あとからあとからスケルトンが湧くように出現して迫り来る。
休む間もなく戦い続けなくてはならず、いくらエフィージオでも少しずつ剣の腕が鈍っていった。
このままではまずいと思っているエフィージオに、兵の一人が最悪な報告してきた。
「ぐあっ!!」
「っ!? くっ!!」
共にオルトロスと戦った兵たちもスケルトンの相手をしているが、数に耐えきれなくなってきたらしく、怪我を負う者が増えだした。
悲鳴が上がった方に目を向けると、そこには足に怪我を負い動けなくなった兵が、スケルトンに囲まれて体中に剣を突き刺される寸前だった。
助けに行きたいところだが、エフィージオ自身も手いっぱいで動けない。
そのため、その兵はそのまま攻撃を受け、体中に穴を開けて絶命することになった。
「おの……れ!!」
仲間を殺られ、エフィージオは歯噛みする。
このままでは、ここにいる者全てが殺されてしまう。
しかし、囲まれている状況では逃げることすらできそうにない。
『誰か……、救援を……』
期待できるとすれば、同じ副将軍のパルミーロ。
彼が救援に来てくれるのを願うしかエフィージオにはできなかった。
「エフィージオ様!! パルミーロ様が……」
エフィージオがパルミーロの救援を願いつつ戦い続けていると、遠くから兵の声が聞こえてくる。
その言葉に、エフィージオは救援が来たと期待した。
「ケルベロスを討伐後、スケルトンたちに討たれてお亡くなりになりました!!」
「…………何だと?」
期待とは裏腹に、この現状で絶望的な報告がされた。
この報告によって、パルミーロが自分と同様にケルベロスという強力な魔物と戦っていたことを知る。
そんな状況でスケルトンたちに襲われたのでは、パルミーロですら討たれるのも分からなくない。
しかし、パルミーロの救援を期待していたこの場にいるの者の心を、打ち砕くには充分な報告だった。
「畜生……」
目に見えて抵抗する力が弱まり、一人また一人とスケルトンに兵が討たれて行く。
最後まで粘ったエフィージオもとうとう剣を弾かれ、無念の言葉を呟くと共にこの世から去っていったのだった。
◆◆◆◆◆
「フフッ! 見ろ! どんどん死んでいくぞ!」
大和王国の王都にある王城。
突如出現した魔物との戦闘を指揮していたセヴェーロを殺した司は、王城の最上部で王都内の戦闘を部下である吸血鬼のファウストと共に眺めていた。
王都中から聞こえてくる帝国兵たちの断末魔を聞きながら、司は上機嫌で笑みを浮かべていた。
「左様ですね。強敵の討伐を果たした歓喜の直後の絶望。ゴミにふさわしい死に顔でございます」
司の機嫌が良いことが嬉しいファウストは、同意して死人をこき下ろすような発言をした。
このような状況にするために、少しずつ強い魔物を召喚して集まった帝国兵に戦わせていたのだ。
ケルベロスとオルトロスが殺されたのは意外だったが、それでも結果は司の思い通りだった。
「ハハッ! ハッ……」
「送様!?」
機嫌が良さそうな司だったが、突然足元をふらつかせた。
それを見たファウストは、慌てて司へと駆け寄る。
「大丈夫ですか?」
「あぁ……」
ファウストが心配そうに話しかける。
それに返答するが、司の顔色は少し悪いようにも見える。
そのため、あまり大丈夫なように見えない。
「これ以上の召喚は危険なのでは……?」
原因は分かっている。
王都全体に仕掛けられた、魔法陣を耐えず使い続けていることによる、魔力の大量消費のせいだ。
魔物を召喚するだけならそこまでの魔力を消費しないが、最終段階のスケルトンの大量召喚にはかなりの魔力を消費している状況だ。
それによって、魔力が豊富な司であっても疲労が襲いかかってきているのだろう。
これ以上魔力を使い続けて枯渇状態になれば、しばらくの間気を失うことになりかねない。
今後のことを考えたら、それは司にとっても好ましいことではない。
そのため、ファウストは司にスケルトンの召喚を停止するように提案した。
「大丈夫。王都にいる者の殲滅までもつはずだ」
ファウストの提案に対し、司は聞き入れるつもりが無いようだ。
最初の計画通り、このまま行けば魔力が枯渇する前に片が付くはずだからだ。
「……では、殲滅を早めるために私にも参加の許可を頂けますか?」
止めようにも、司が止まることはないとファウストは判断した。
ならば、少しでも早く帝国兵たちを殲滅して司を休ませるべきだ。
そう判断したファウストは、自分も帝国兵の殲滅に参加することの許可を求めた。
「……そうだな、お前も行ってくれ」
「畏まりました!」
思いを読み取ったのか、司はファウストの参加を許可した。
許可を得たファウストは、背中の翼を広げ、窓から飛び出していった。
「司様のために、本気で行きます!」
窓から飛び出し、王都の上空で制止したファウストは、地上にいる帝国兵たちを探知する。
そして、ある程度探知し終えると、真面目な顔をして両手に魔力を集め始めた。
「拡散!!」
魔力を集めた両手を地上へと向け、ファウストが叫ぶ。
それによって、上空から無数の魔力の弾丸が地上に降り注いだ。
“ガガガガガガガガ……!!”
地上に降り注いだ魔力弾の一発一発が、帝国兵たちを物言わぬ骸へ変化させていった。
ファウストの魔力弾が治まった頃には、生き残っている帝国兵は全体の1割にも満たなかった。
「フゥ、フゥ……、危ない危ない、きちんと調整しないと、私の方が司様より先に動けなくなるところでした」
司のためとはいえ、本気の攻撃で危うく魔力を使い切る所だった。
自分が使えなくなっては、主である司が困ることになる。
魔力消費によって掻いた汗を拭ったファウストは、腰に差していた剣を抜き、地上へを下降していった。
そこからファウストはは、スケルトンから逃げ回る帝国兵を見つけては、剣で殺害するという方法を取りながら数を減らしていった。
「……どうやら終了したようですね」
王都の上空からの探知に、司以外の生物の反応がない。
そのことを確認したファウストは、一息ついて王城の司の下へと翼をはばたかせる。
「ただいま戻りました」
「あぁ、ご苦労」
戻ったことを伝えると、軽く手を振りファウストを労う。
ファウストが王城に戻ると、司は玉座の間におり、疲れた表情で玉座に座っていた。
その対応から相当疲労しているようだ。
「王都奪還おめでとうございます!」
「あぁ、まずは計画通りだ」
王都の奪還。
それを成したことをファウストは賛辞する。
司は玉座の背にもたれかけ、感慨深げに天井を見上げたのだった。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる