7 / 63
第6話 ヴァンパイア
しおりを挟む
「ヴァンパイア……!?」
ファウストの自己紹介を受けて、エレウテリオは少しの間呆ける。
魔物と呼ばれる中でも、人語を話す個体は存在する。
そういったものたちは、往々にして強力な力を保有しており、その1体で町1つの軍隊が必要と言われているほどだ。
そのなかでも、ヴァンパイアと呼ばれるものは危険な存在で、怪我を負ってもすぐに再生してしまうと言われている。
「ハハッ! ハハハハッ!!」
「……?」
突然笑い出したエレウテリオ。
その反応が理解できず、ファウストは首を傾げた。
「ハハッ、ヴァンパイアなんておとぎ話の存在を名乗るか……」
歴史上ヴァンパイアがいたという話は存在している。
しかし、その存在が確認されたのは数百~数千年前と言われており、今では本当に存在していたのか分からず、おとぎ話のような存在になりつつあった。
エレウテリオも子供の物語などの創作物に出て来るだけの存在としてしか信じておらず、目の前の男が恥ずかしげもなくその種族名を名乗ったことが可笑しくてならなかった。
「冗談を言っている場合ではない。緊急時だというのに我が愛馬を殺した罪で……」
不意の冗談に笑わせてもらった。
しかし、今はそれどころではない。
スケルトンたちの進行方向からいって、帝国兵を倒し終えたら青垣砦を潰しにかかるだろう。
そして、青垣砦を潰した後は、もしかしたら別方向に進路を変えるかもしれない。
そうなった時に、きちんとした対応策を練っておかなければならない。
そのためには、早く味方のいる場所へと向かわなければならないというのに、この男は邪魔をした。
当然処罰を与えなければならないと、エレウテリオは剣をファウストへと向けた。
「殺す!!」
何のために自分を足止めしてきたのか分からないが、このファウストという男は武器も構えることなく立ち尽くしている。
馬をやられてしまい、これ以上相手にしているのは時間の無駄だ。
そう考えたエレウテリオは地面を蹴り、ファウストとの距離を詰めて高速の突きを放った。
「ハッ、口ほどにもない」
エレウテリオの突きは何の抵抗もなくファウストの心臓部を貫き、鮮血をまき散らす。
何のつもりでこの男が邪魔をしたのかは分からないが、あまりにもあっさりし過ぎて、こんなのに愛馬を殺されたかと思うと不愉快になる。
「そうですね」
「っっっ!!」
エレウテリオが漏らした言葉に反応するように、剣を突き刺されたファウストが返答してきた。
死んだと思った相手からの返答に驚いていると、エレウテリオは突き刺した剣を握っていた右腕を掴まれた。
「貴様! 何故……ムッ!?」
自分はたしかに心臓部を突き刺したというのに、何故この男は動いているのだ。
そんな思いをしていると、腕が全く動かないことに気付く。
「くっ! 貴様、離せ!」
「この程度の突きしかできない者が将軍という地位についているとは……」
腕を軽く捻られ剣から手を離したエレウテリオは、掴まれた腕を引き離そうと力を込める。
暴れるように動くがびくともせず、エレウテリオはファウストから逃れられない。
至近距離から魔法を放っても、ファウストは全く気にした素振りはない。
見苦しく暴れるエレウテリオに対して、ファウストは嘲笑うように呟いた。
「フンッ!」
「っ!?」
暴れるエレウテリオを無視し、ファウストは自身の胸に刺さったままの剣を引き抜く。
大量の出血をするが、ファウストは全く気にする素振りがない。
しかも、そんな事をしているにもかかわらず、絶命する様子が全くない。
「……まさか、本当に……」
「腕はともかく、なかなかいい剣を使っていますね……」
ここにきて、エレウテリオはようやく先程ファウストが言っていたことが本当なのではないかと思い始めていた。
焦燥に駆られるエレウテリオだが、ファウストは無視したように引き抜いた剣を眺めていた。
「帝国の将軍というのがどれほどの実力か確認したかったのですが、この程度だとは予想外でしたね」
「何っ!?」
心臓を刺されても生きていることから、この男がヴァンパイアの可能性はたしかにある。
しかし、エレウテリオは侮辱されたことに腹を立てる。
この地位につくまでに、自分がどれほどの苦労をしたことか。
そのことを知らずに侮辱されたことが許せなかったようだ。
「まぁ、これなら司様の望みも、それ程時間がかからず叶うことでしょう」
主人の命により相手にすることになったが、興醒めもいいところだ。
帝国の将軍と言っても、実力はたいしたことはないようだ。
これなら主人のやりたいことは、それ程時間はかからないうちに達成されるだろう。
「……司? 何を……」
ファウストの独り言のような呟きに、エレウテリオは反応する。
まるで自分の上には、まだ何者かがいるかのような口ぶりだ。
しかも、出た名前は大和王国特有のもの。
そんな名前をした実力者なんて聞いたことが無い。
「フグッ!? ……ガッ!?」
ファウストの言葉に反射的に返した途端、エレウテリオの腹に激痛が走る。
何が起きたのかと思ったら、自分の腹に自分の剣が刺さっていた。
右手に持っていた剣で、ファウストが刺したのだ。
「貴様ごとき愚物が、司様を呼び捨てるな!」
苦痛に歪むエレウテリオに顔を近付けて、ファウストは殺気を込めた言葉を呟いた。
主人の名前を、このような雑魚に呼び捨てにされたことが気に入らなかったようだ。
「ガッ!!」
「おぉ!」
殺気を浴びた途端、エレウテリオはファウストに捕まれている自身の右腕に魔法をかける。
爆発の魔法により右腕が吹き飛ぶ、その苦痛と腹の痛みに耐えながら、エレウテリオはようやくファウストから距離を取ることに成功した。
「雑魚の癖には頑張りますね」
自分の右腕を犠牲にしても逃れたことに、ファウストは感心したように呟いた。
そこまでの根性がこの男にあるとは思っていなかったたからだ。
「ガハッ! こんな所で俺様が……」
腹に刺さった剣を引き抜き、すぐに回復薬を取り出し止血する。
剣が取り戻せればまだ戦える。
片腕だろうと、自分は剣の力で伸しあがってきたのだから。
応急処置が済んだエレウテリオは、左手に剣を持ち、ファウストへと構えを取った。
「そう言えば、さっきの出血で腹が空きましたね……」
「ハッ!!」
何やらファウストが呟いているが、エレウテリオはそんな事を無視して襲い掛かる。
左手だけとはいえ、エレウテリオの振り回す剣筋はかなりのものだ。
しかし、そんなエレウテリオの攻撃を、ファウストは危なげなくヒラヒラと躱した。
「がっ!?」
「あなたの血で我慢しましょう」
ファウストは、攻撃を躱しざまに手刀を一閃する。
たったそれだけで、エレウテリオの首が斬り飛ばされる。
斬られて舞い上がった首だけのエレウテリオは、残った体から手のひらへ向かうように血液を吸い取るファウストを見ながら、意識が消えていったのだった。
「う~む……、味はいまいちですね。やはり女性の方が好みですかね」
手のひらにある魔法陣により、エレウテリオの体から血液を吸い取ったファウストは浮かない表情で呟く。
どうやらエレウテリオの血液はお気に召さなかったようだ。
「……お土産にもらっていきましょう」
血液を吸い取られ干からびた体に握られた剣を見て、ファウストはこのままおいて行くのはもったいないと思った。
そのため、戦利品としてもらっていくことにした。
「さて、主様の所へ戻りますか」
斬り飛ばした首はまだ使い道がある。
髪の毛を掴んでエレウテリオの首を持ち上げたファウストは、主人である司の下へと戻ることにした。
ファウストの自己紹介を受けて、エレウテリオは少しの間呆ける。
魔物と呼ばれる中でも、人語を話す個体は存在する。
そういったものたちは、往々にして強力な力を保有しており、その1体で町1つの軍隊が必要と言われているほどだ。
そのなかでも、ヴァンパイアと呼ばれるものは危険な存在で、怪我を負ってもすぐに再生してしまうと言われている。
「ハハッ! ハハハハッ!!」
「……?」
突然笑い出したエレウテリオ。
その反応が理解できず、ファウストは首を傾げた。
「ハハッ、ヴァンパイアなんておとぎ話の存在を名乗るか……」
歴史上ヴァンパイアがいたという話は存在している。
しかし、その存在が確認されたのは数百~数千年前と言われており、今では本当に存在していたのか分からず、おとぎ話のような存在になりつつあった。
エレウテリオも子供の物語などの創作物に出て来るだけの存在としてしか信じておらず、目の前の男が恥ずかしげもなくその種族名を名乗ったことが可笑しくてならなかった。
「冗談を言っている場合ではない。緊急時だというのに我が愛馬を殺した罪で……」
不意の冗談に笑わせてもらった。
しかし、今はそれどころではない。
スケルトンたちの進行方向からいって、帝国兵を倒し終えたら青垣砦を潰しにかかるだろう。
そして、青垣砦を潰した後は、もしかしたら別方向に進路を変えるかもしれない。
そうなった時に、きちんとした対応策を練っておかなければならない。
そのためには、早く味方のいる場所へと向かわなければならないというのに、この男は邪魔をした。
当然処罰を与えなければならないと、エレウテリオは剣をファウストへと向けた。
「殺す!!」
何のために自分を足止めしてきたのか分からないが、このファウストという男は武器も構えることなく立ち尽くしている。
馬をやられてしまい、これ以上相手にしているのは時間の無駄だ。
そう考えたエレウテリオは地面を蹴り、ファウストとの距離を詰めて高速の突きを放った。
「ハッ、口ほどにもない」
エレウテリオの突きは何の抵抗もなくファウストの心臓部を貫き、鮮血をまき散らす。
何のつもりでこの男が邪魔をしたのかは分からないが、あまりにもあっさりし過ぎて、こんなのに愛馬を殺されたかと思うと不愉快になる。
「そうですね」
「っっっ!!」
エレウテリオが漏らした言葉に反応するように、剣を突き刺されたファウストが返答してきた。
死んだと思った相手からの返答に驚いていると、エレウテリオは突き刺した剣を握っていた右腕を掴まれた。
「貴様! 何故……ムッ!?」
自分はたしかに心臓部を突き刺したというのに、何故この男は動いているのだ。
そんな思いをしていると、腕が全く動かないことに気付く。
「くっ! 貴様、離せ!」
「この程度の突きしかできない者が将軍という地位についているとは……」
腕を軽く捻られ剣から手を離したエレウテリオは、掴まれた腕を引き離そうと力を込める。
暴れるように動くがびくともせず、エレウテリオはファウストから逃れられない。
至近距離から魔法を放っても、ファウストは全く気にした素振りはない。
見苦しく暴れるエレウテリオに対して、ファウストは嘲笑うように呟いた。
「フンッ!」
「っ!?」
暴れるエレウテリオを無視し、ファウストは自身の胸に刺さったままの剣を引き抜く。
大量の出血をするが、ファウストは全く気にする素振りがない。
しかも、そんな事をしているにもかかわらず、絶命する様子が全くない。
「……まさか、本当に……」
「腕はともかく、なかなかいい剣を使っていますね……」
ここにきて、エレウテリオはようやく先程ファウストが言っていたことが本当なのではないかと思い始めていた。
焦燥に駆られるエレウテリオだが、ファウストは無視したように引き抜いた剣を眺めていた。
「帝国の将軍というのがどれほどの実力か確認したかったのですが、この程度だとは予想外でしたね」
「何っ!?」
心臓を刺されても生きていることから、この男がヴァンパイアの可能性はたしかにある。
しかし、エレウテリオは侮辱されたことに腹を立てる。
この地位につくまでに、自分がどれほどの苦労をしたことか。
そのことを知らずに侮辱されたことが許せなかったようだ。
「まぁ、これなら司様の望みも、それ程時間がかからず叶うことでしょう」
主人の命により相手にすることになったが、興醒めもいいところだ。
帝国の将軍と言っても、実力はたいしたことはないようだ。
これなら主人のやりたいことは、それ程時間はかからないうちに達成されるだろう。
「……司? 何を……」
ファウストの独り言のような呟きに、エレウテリオは反応する。
まるで自分の上には、まだ何者かがいるかのような口ぶりだ。
しかも、出た名前は大和王国特有のもの。
そんな名前をした実力者なんて聞いたことが無い。
「フグッ!? ……ガッ!?」
ファウストの言葉に反射的に返した途端、エレウテリオの腹に激痛が走る。
何が起きたのかと思ったら、自分の腹に自分の剣が刺さっていた。
右手に持っていた剣で、ファウストが刺したのだ。
「貴様ごとき愚物が、司様を呼び捨てるな!」
苦痛に歪むエレウテリオに顔を近付けて、ファウストは殺気を込めた言葉を呟いた。
主人の名前を、このような雑魚に呼び捨てにされたことが気に入らなかったようだ。
「ガッ!!」
「おぉ!」
殺気を浴びた途端、エレウテリオはファウストに捕まれている自身の右腕に魔法をかける。
爆発の魔法により右腕が吹き飛ぶ、その苦痛と腹の痛みに耐えながら、エレウテリオはようやくファウストから距離を取ることに成功した。
「雑魚の癖には頑張りますね」
自分の右腕を犠牲にしても逃れたことに、ファウストは感心したように呟いた。
そこまでの根性がこの男にあるとは思っていなかったたからだ。
「ガハッ! こんな所で俺様が……」
腹に刺さった剣を引き抜き、すぐに回復薬を取り出し止血する。
剣が取り戻せればまだ戦える。
片腕だろうと、自分は剣の力で伸しあがってきたのだから。
応急処置が済んだエレウテリオは、左手に剣を持ち、ファウストへと構えを取った。
「そう言えば、さっきの出血で腹が空きましたね……」
「ハッ!!」
何やらファウストが呟いているが、エレウテリオはそんな事を無視して襲い掛かる。
左手だけとはいえ、エレウテリオの振り回す剣筋はかなりのものだ。
しかし、そんなエレウテリオの攻撃を、ファウストは危なげなくヒラヒラと躱した。
「がっ!?」
「あなたの血で我慢しましょう」
ファウストは、攻撃を躱しざまに手刀を一閃する。
たったそれだけで、エレウテリオの首が斬り飛ばされる。
斬られて舞い上がった首だけのエレウテリオは、残った体から手のひらへ向かうように血液を吸い取るファウストを見ながら、意識が消えていったのだった。
「う~む……、味はいまいちですね。やはり女性の方が好みですかね」
手のひらにある魔法陣により、エレウテリオの体から血液を吸い取ったファウストは浮かない表情で呟く。
どうやらエレウテリオの血液はお気に召さなかったようだ。
「……お土産にもらっていきましょう」
血液を吸い取られ干からびた体に握られた剣を見て、ファウストはこのままおいて行くのはもったいないと思った。
そのため、戦利品としてもらっていくことにした。
「さて、主様の所へ戻りますか」
斬り飛ばした首はまだ使い道がある。
髪の毛を掴んでエレウテリオの首を持ち上げたファウストは、主人である司の下へと戻ることにした。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる