乙女ゲーム世界で脇役なのにイケメンたちから迫られます

朱音

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本編

4月は新たな出会いがある 2

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学校に着くと、たくさんの人だかりができていた。


皆、掲示板に書いてあるクラス表を見ている。




「すごい人だねー」


「そうだね」


「これは、見るのが大変じゃないか?」


「だったら、先生が見に行ってくださいよー」


「なんで!?」




驚く柊聖。


いや、普通に考えればわかるでしょ。




「だって先生、大きいじゃないですかー」




確かに柊聖は昔、バスケをしていた経験があり、身長は190cm近い。


そんな柊聖が見に行けば、一目瞭然だろう。




「私からもお願い」


「東雲まで・・・」


「ほらほら先生?可愛い生徒のお願い聞いてくれないの?」


「・・・・・・はあ。わかった、見てくるからそこで待ってろ」


「わーい!」




柊聖はそのまま、人混みの中へ入っていくと、程なくしてほとんど見えなくなった。


まぁ、頭一つ分出てるからすぐに分かったけど。




「今年も凛ちゃんと同じクラスがいいなー」


「私も」


「そ・し・て、我らが『王子様』!皐月君と一緒のクラスがいいなー」




皐月君、という名前に私は反応した。


学年きっての秀才で、性格よし。


完璧超人の皐月翠。


一年の時は同じクラスではなかったため、名前だけは知っている。


見たことないけど。


知ってるのは、とんでもなくいい人ってことと、超イケメンとだけ。


私の記憶の中でも、皐月君のルートは1番の人気だったが、プレイ記憶があやふやな為、どんな顔なのか覚えていない。


そのうち思い出せばいいけど。




「おーい、二人とも。見てきたぞ」


「あっ!水無月先生、おかえりなさーい!」


「どうでした?」


「うん。二人とも、同じクラスだったぞ」




隣で「やったー!」という元気な声が聞こえた。


私も内心嬉しい。




「あ、じゃあじゃあ、皐月君は?」


「皐月?さぁ・・・、そこまでは見てないから分からないな」




えー、と残念そうな声を漏らしたが、「まぁ、凛ちゃんと同じクラスだからいっか」と言ったのでよかった。


立ち直りが早いのも彼女のいいところだ。


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感想 1

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みんなの感想(1件)

もみじ
2016.05.16 もみじ

半年以上更新されていないと言う事は、このお話は未完で報知なのでしょうか?
残念です。

解除

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