現実はイージーモード?

秋月 忍

文字の大きさ
上 下
2 / 2

エロい彼女はど天然

しおりを挟む
 まさか、美少女イラスト作家『ラプラン』氏のサイン会で、彼女に会うとは思っていなかった。
「ははははは」
「奇遇だねえ……」
 俺、久谷保くたにたもつと、山田沙紀やまださき山田沙紀は、お互いに乾いた笑いを交わした。
 山田は、俺の会社の同期で二十八才、化粧っけはあまりなくて、すごい美人というわけではないけれど、よく見ると瞳が凄く綺麗な女性だ。地味な服装のため、あまり目立たない。しかし、胸のデカさは、男性社員の間で、密やかに定評がある。会社では、同期であること以上には、縁のなく会話もあまりしたことがないので、こんな場所に来るタイプだとは想像もしていなかった。
「山田さん、まさか、ラプランさんのファンなの?」
 ラプラン氏の絵は可愛い。可愛いが、男の欲望丸出し感があるほど、エロい。普通の女の子なら、顔をしかめそうな感じの絵なのである。
「そうだけど……変ですか?」
「いや、女の人が珍しいなあと思って」
 正直にそう答えると、彼女は首を傾げ、周りをちょっと見まわした。男ばかり並んだ列で、明らかに彼女は浮いている。
「ラプランさんの女の子可愛いですから。それに、私、ラプランさんがキャラデザした『ふるえる乙女』が好きでして」
「ふるえる乙女って―― あ、ひょっとして、その格好、『マナ』だ!」
 俺は、驚いた。胸の谷間がガッツリ見えるブラウス。豊満な胸。なめらかな白い肌。くびれたウエスト。プリンとした尻のかたちがわかるタイトスカートは超ミニで、むっちりとした太ももをさらしている。
――うわっ。
 俺は、思わず生つばを飲み込んでしまった。いかん。やばい。
 胸がでかいことは気が付いていたが、ここまでエロい身体をしているなんて、いままで俺は、どこを見ていたのだろう、と思った。
 『マナ』というのは、ふるえる乙女というゲームの人気キャラで、ロリータ顔、ダイナマイトボディ。加えて、結構クールな仕事のできる女の子というキャラだ。普段は、地味で真面目なビジネススーツ。でもデートの時は、信じられないくらい、セクシー……。
――マナの実写版だ……。
 俺は、意識して、彼女から視線を外した。彼女の格好は、目の保養を通り越している。
「山田さん、ギャルゲー、やるの?」
「え? 面白ければ誰でもやると思うけど」
 当たり前のように、彼女は応える。めちゃくちゃエロい恰好をしているのに、サバサバしていて、さらに女性独特のねっとりしたものがない。エロいくせに、全然男に媚びていないのだ。なんなのだ、この生物は。俺は胸がドキドキしてきた。
 それから。彼女は、『ラプラン』氏に、真上から胸の谷間をガッツリ覗かれても、会場中の男の視線に犯されていることも気が付かない。無自覚にフェロモンを撒き散らしている。会場に暗闇があったら、彼女は複数の男に襲われたとしても、不思議はないほど危険であった。
――どれだけ、鈍いんだろう。
 俺は、男達の視線から彼女をできるだけ隠しながら会場を後にした。


 やがて。
 あの日から、山田と俺は親しくなった。何より、ゲームの趣味が合うし、あっけらかんとした彼女の性格はそばにいて心地よい。
 女性と付き合ったことがないわけではないが、自分がこんなに自然体でいられる女性は初めてで、俺は、あっという間に恋に落ちた。
 そして。意識して職場で彼女を視線で追うようになって気が付いたのは、石塚という三年上の彼女の元指導員が、事あるごとに彼女に構っているということだ。山田の方は何の意識もしていないようだが、石塚の方はそうじゃないことは、ピンときた。『オヤジ臭い』とかなんとか、軽口を叩いているけれど、機会あることに彼女の隣を確保している。
 俺は、といえば。この半年、週一で彼女とファーストフードで話すだけだ。特別な関係といえば特別なのだろうが、色っぽさとは無縁だった。
 確かに俺と彼女の会話は、会社でする内容ではないけれど、明らかに会社では俺は避けられていた。たぶん、ゲーマーであることを会社の人間に知られたくないのだろう。
 でも、俺は、週一じゃ物足りない。本当は、レストランに食事に行ったり、休日はデートとかしてみたい。
 二人で会う日の俺の鞄に、必ず大人の夜の家族計画なブツが常に入っているなんて、彼女は気が付いてもいないだろう。まあ、その件に関しては、完全に俺の先走りではあるが。
 彼女がファーストフードをセレクトするのは、たぶん、支払いを俺にさせないためなのだろうなと思う。一度、おごろうとしたら、『友達だから無理しておごらなくていいよ』って断られた。
 デートに誘おうとしても、彼女はたくみにゲームの話にすりかえてしまう。ここまで来ると、脈はないのかとは思うが、彼女は恋人はいないみたいだし、俺自身を嫌っているわけではなさそうだから……諦められない。
「でもさあ、高級車デートじゃなきゃダメって女の子って、実際にいたら面倒すぎないか?」
 俺は、いつものようにゲームの話をしながら、彼女に探りを入れていく。本当は、彼女が物で釣れる女だったら、どんなに簡単なのだろうって思う。なんとかしてデートにこぎつけたい。
 友達じゃなくて、彼女にとって特別な男になりたい。
「高級車じゃなきゃ嫌なんてことは、みんな言わないだろうけど。女の子はシチュエーションと、モノに弱いのよ。だから、手間暇かけて、金掛けて落とすものなのよ」
 モノね……と、俺は思う。でも、宝石とかブランドバッグで、彼女は釣れるとは思えない。
彼女は、なんのためらいもなく目の前のハンバーガーをぱくついた。そして、口からはみ出たソースを舌でなめとる。
思わず、ぞくりとした。
瞬間、脳裏にエロい妄想が駆け巡る。彼女の舌の動きを思わず目で追ってしまう。ヤバイ。
「……手間暇かけて、金掛けて、ね」
 俺は、深呼吸して、彼女から視線を外すと、ようやく理性が帰ってきた。
「山田さんも、そうなの?」
もしそうなら。俺にもっと手間暇かけるチャンスを与えてほしいと思う。
「ゲームの話だって。実際はそうじゃないと思う。私なんか、どの車が高級かもわからないもん」
 少し戸惑った彼女の表情が、滅茶苦茶可愛くて、俺は見惚れた。
「久谷さん、なかなかハイスペックだもん。合コンとか行けば、手間なんてかけなくても、何人でも簡単に釣れる――」
「俺、別に、何人もの女の子と付き合いたいわけじゃない」
 思わず、声が荒くなった。欲しいのも話を聞きたいのも君だけなのに、なんで、そんな話になるのだ。
「久谷さん、ひょっとして、好きな女の子、いるの?」
 言い当てられて、俺は顔が真っ赤になるのを自覚した。バレたかな? と、思った。
「だったら……こんなところで、ゲーマー女と、ギャルゲーの話なんかしていちゃダメだよ」
「山田さん?」
 彼女は突然、俺を突き放したようにそう言って、立ち上がった。
「今日は、『ふるえる乙女3』のアップデート配信があるから、私、帰るわ」
「ちょっと、待ってよ」
 なぜ、彼女は帰ってしまうのだ。俺は焦った。
「早いとこ、コクっちゃえば? きっとうまくいくよ」
 彼女は淡く微笑んで、足早に去っていった。
『君が好きだ』の一言を、言う機会すら与えてもらえなかった。


 その週末。今日は会社の飲み会である。
居酒屋『のん兵衛』のお座敷だ。小さな会社だ。メンツはほぼ決まっているが、落としゲーさながらに、男女ともに、ギラギラ感があったりする。
「久谷さん、一杯どうぞ」
 甘い猫なでごえで柳原玲子やなぎはられいこが、俺のコップにビールを注ぐ。
 本当は、山田のそばに座りたかったのに、気が付くと、同じ部署の杉原里美すぎはらさとみに強引に横に座らされ、身動きが取れなくなった。香水の香りがきつくて、頭が痛くなりそうだ。
 山田沙紀を視線で探すと、いつものようなビジネススーツではあるが、その下にⅤ字のタンクトップ を着ており胸の谷間がチラ見せ状態で、しかも豊満な胸のかたちを、これでもかというように見せつけていた。タイトスカートの丈はやや短く、正座した足は、太ももがちらりとみえている。
――誰に対するアピールだ?
 特に男性社員に寄っていくでもないのに、無駄にセクシーな格好だ。
 時折、その胸を、ちらりちらりと、男どもが眺めているのも、全く気が付いていない。
もちろん、ほかの女性もかなりキワドイ格好をしていたりするわけであるが、山田のダイナマイトボディは、ブランドスーツのきらびやかさより目を引くのである。
――あれじゃ、持ち帰って下さいって言っているようなものだ。
 俺は、やたら話しかけてくる二人の女に適当に相槌を打ちながら、いらいらする。いい加減、話を打ち切って、彼女の傍に行きたかった。
 気が付けば、石塚が、山田と乾杯をして親しげに談笑し始めた。石塚の目が、ちらりちらりと、山田の太ももに向けられている。冗談じゃない、と思う。
「よう、伊藤」
 俺は、俺の隣の柳原目当てでやってきた二つ下の伊藤に声をかけた。
「まあ、飲めや」
 俺は、伊藤を呼び、酒をつぐ。伊藤が飲んだところで、ビール瓶を持って、席を離脱した。
 二人の女性が、不服そうに俺を見たが、そんなことはどうでも良かった。

 酒を継ぐふりをして、席を離れて、適当なところで洗面所に行き、山田の座っていた場所に近い位置へと移動できたのは、もう、会が終わる直前だった。
「さて、そろそろお開きかな」
 石塚がそう言っているのが聞こえた。
「山田は二次会、出るの?」
「そーゆーもんは若いものに任せて、帰ります」
 のんきにそんなことを言って、山田は立ちあがる。ぐらりと身体が揺れて、俺の方に倒れてきた。
「ご、ごめんなさい」
 俺は、彼女の身体の感触にドキッとしながら、抱くように身体を支える。
「大丈夫?」
 彼女は支えている相手が俺だと気が付くと、びっくりしたような顔をした。その顔が可愛らしくて、無意識にそのまま身体を引き寄せてしまった。
しまった、と思ったが、彼女の顔に、拒絶のいろがないのを見て、俺はホッとした。
「あー、山田、飲みすぎだな。俺、送るわ」
 石塚が腰を上げ、山田に手を伸ばす。
「必要ないです」
 俺は、そう言って、石塚の手を払いのけた。石塚の目が驚いたように、俺と、山田を見比べる。
 俺は、勝負を挑む気持ちで、石塚の目を睨みつけた。
「俺が、送ります。同期ですし」
「は?」
 山田は、状況を理解できていないようで、きょとんとしている。
「いや、私、大丈夫ですから。お二人とも、二次会へどうぞ」
「大丈夫じゃない。そんなにフラフラしていたら、怪我をする」
 俺は、かなり好戦的に石塚を睨みながら、彼女の肩を抱いた。
「えっと。歩けますけど」
「歩けてない」
 山田は、酔っているせいか、俺に抱きすくめられたまま、固まっている。だが、嫌悪や、恐怖のような拒絶反応は全く感じられなくて……石塚は、俺の顔を見てフーっと息を吐いた。
「はーっ、山田、まあ、狼に気をつけて帰れや」
 彼はそう言って、俺の耳元で『本気じゃねえなら殴るぞ』と、呟いた。

「えっと、私一人で帰れるけど」
 店を出て。彼女は、そんなことを言った。
「俺より、石塚さんのほうがいいわけ?」
「は?」
 山田はキョトン顔で首を傾げる。石塚の猛アピールに全く気が付いていなかったらしい。
 ある意味で、彼のかけた手間暇は全く報われていない。俺には幸いだった。
「久谷さん、本当に二次会いかなくてよかったの?」
 山田が行かない二次会など、行っても仕方がない。
「別に行きたくないし」
 どうしてわかってくれないのだろう、と思う。
「俺、送らなかったら、石塚さんと帰るだろ?」
「帰らないけど」
 彼女は当たり前のようにそう切り返すけど。
「飲み直しとか言われて、バーとかに連れて行かれて、最終的に絶対お持ち帰りコースだから」
 俺の言葉に、彼女の口元に苦笑が浮かぶ。
「……ないと思うケド」
「その格好、どれだけ男の欲望を誘うか、きちんと理解している?」
 俺はイラついた。
「……誰も、気にしてないって」
 彼女は呆れたようにそう言うが……それこそ呆れる。どんだけ、男の視線を釘付けにしていたか気が付いてもいないらしい。
「俺は気になる……無茶苦茶、君が欲しい」
 彼女のアパートが近づいて。俺は、我慢が出来なくなって、彼女の身体を抱き寄せた。
「好きだ」
 答えも聞かぬまま、強引に唇を奪う。俺は、むさぼる様に彼女の唇を吸う。もう、ほぼ獣の欲望である。
 柔らかい彼女の肌をひたすらに俺は愛撫した。
「……からかっているのよね?」
 唇が離れると、彼女は、俺から離れようとした。
「からかってなんかいない。俺、本気だけど」
 これほどまでに、我を忘れて欲しいと思った女性は、彼女が初めてだというのに、全く伝わっていないことに俺はイラつく。
「だって、私、可愛くない。色っぽくもないもん。久谷さんみたいにカッコイイ男性に好かれる要素ゼロだもの」
カッコイイって思ってくれていたことに、まず驚いた。それにしても、この自己評価の低さは何なんだ。フェロモン撒き散らしまくっているくせに。
「沙紀は可愛い。胸元とか、太ももとか超エロいんだって。今日、男性社員の視線に視姦されていたの、気が付いてないだろう。俺は気が気じゃなかった」
「そんなこと、あり得ないと思うけど」
 潤んだ瞳。ふっくらした柔らかな唇。すべて欲しくてたまらないのに、なぜ、彼女はそれがわからないのだろう。
「俺のこと、好き?」
 彼女は、俺の勢いに負けたのか、「うん」と頷いた。流されただけかもしれないが、やっと落ちてきた彼女をもう逃がす気はなくて。
「じゃあ、俺、送り狼になるわ」
「え?」
 俺は彼女を抱きしめて。
 そして激しいキスをした。

 その後、俺の鞄の『夜の家族計画』なブツは、しっかりと活用されて。
 俺は彼女のはじめてをしっかりいただいた。
 半年前からブツを用意していたのは、しばらく内緒にしておこうと思っている。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

海水
2018.03.19 海水

しめ鯖に吹いたw

秋月 忍
2018.03.19 秋月 忍

安定のシメサバです。

解除

あなたにおすすめの小説

愛する夫にもう一つの家庭があったことを知ったのは、結婚して10年目のことでした

ましゅぺちーの
恋愛
王国の伯爵令嬢だったエミリアは長年の想い人である公爵令息オリバーと結婚した。 しかし、夫となったオリバーとの仲は冷え切っていた。 オリバーはエミリアを愛していない。 それでもエミリアは一途に夫を想い続けた。 子供も出来ないまま十年の年月が過ぎ、エミリアはオリバーにもう一つの家庭が存在していることを知ってしまう。 それをきっかけとして、エミリアはついにオリバーとの離婚を決意する。 オリバーと離婚したエミリアは第二の人生を歩み始める。 一方、最愛の愛人とその子供を公爵家に迎え入れたオリバーは後悔に苛まれていた……。

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

【完結】野垂れ死ねと言われ家を追い出されましたが幸せです

kana
恋愛
伯爵令嬢のフローラは10歳の時に母を亡くした。 悲しむ間もなく父親が連れてきたのは後妻と義姉のエリザベスだった。 その日から虐げられ続けていたフローラは12歳で父親から野垂れ死ねと言われ邸から追い出されてしまう。 さらに死亡届まで出されて⋯⋯ 邸を追い出されたフローラには会ったこともない母方の叔父だけだった。 快く受け入れてくれた叔父。 その叔父が連れてきた人が⋯⋯ ※毎度のことながら設定はゆるゆるのご都合主義です。 ※誤字脱字が多い作者ですがよろしくお願いいたします。 ※他サイトにも投稿しています。

盲目王子の策略から逃げ切るのは、至難の業かもしれない

当麻月菜
恋愛
生まれた時から雪花の紋章を持つノアは、王族と結婚しなければいけない運命だった。 だがしかし、攫われるようにお城の一室で向き合った王太子は、ノアに向けてこう言った。 「はっ、誰がこんな醜女を妻にするか」 こっちだって、初対面でいきなり自分を醜女呼ばわりする男なんて願い下げだ!! ───ということで、この茶番は終わりにな……らなかった。 「ならば、私がこのお嬢さんと結婚したいです」 そう言ってノアを求めたのは、盲目の為に王位継承権を剥奪されたもう一人の王子様だった。 ただ、この王子の見た目の美しさと薄幸さと善人キャラに騙されてはいけない。 彼は相当な策士で、ノアに無自覚ながらぞっこん惚れていた。 一目惚れした少女を絶対に逃さないと決めた盲目王子と、キノコをこよなく愛する魔力ゼロ少女の恋の攻防戦。 ※但し、他人から見たら無自覚にイチャイチャしているだけ。

愛されなかった公爵令嬢のやり直し

ましゅぺちーの
恋愛
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。 母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。 婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。 そんなある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。 どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。 死ぬ寸前のセシリアは思う。 「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。 目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。 セシリアは決意する。 「自分の幸せは自分でつかみ取る!」 幸せになるために奔走するセシリア。 だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。 小説家になろう様にも投稿しています。 タイトル変更しました!大幅改稿のため、一部非公開にしております。

真実の愛も悪くない

藍田ひびき
恋愛
「真実の愛が何だってのよ!!」 夫から真実の愛に出会ったため離縁して欲しいと告げられたビアンカ・ファインズ子爵夫人。 実は彼女は魔女から貰った『時戻りの時計』を使い、既に2回の巻き戻りを経験していた。2回とも真実の愛を盾に理不尽な扱いを受け、ブチギレたビアンカはやり直しを望んだのだ。 真実の愛に翻弄され続けたビアンカが、最後に選んだのは……?

【完結】悪役令嬢はゲームに巻き込まれない為に攻略対象者の弟を連れて隣国に逃げます

kana
恋愛
前世の記憶を持って生まれたエリザベートはずっとイヤな予感がしていた。 イヤな予感が確信に変わったのは攻略対象者である王子を見た瞬間だった。 自分が悪役令嬢だと知ったエリザベートは、攻略対象者の弟をゲームに関わらせない為に一緒に隣国に連れて逃げた。 悪役令嬢がいないゲームの事など関係ない! あとは勝手に好きにしてくれ! 設定ゆるゆるでご都合主義です。 毎日一話更新していきます。

【完結】初めて嫁ぎ先に行ってみたら、私と同名の妻と嫡男がいました。さて、どうしましょうか?

との
恋愛
「なんかさぁ、おかしな噂聞いたんだけど」 結婚式の時から一度もあった事のない私の夫には、最近子供が産まれたらしい。 夫のストマック辺境伯から領地には来るなと言われていたアナベルだが、流石に放っておくわけにもいかず訪ねてみると、 えっ? アナベルって奥様がここに住んでる。 どう言う事? しかも私が毎月支援していたお金はどこに? ーーーーーー 完結、予約投稿済みです。 R15は、今回も念の為

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。