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番外編
2 王のお願い
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その武器をよく見てみると普通の槍ではなくて三叉の矛になっていた。
あれって確かポセイドンが持っているという武器じゃないかな。
そうするとこの宮殿の主っていうのはポセイドンの事なのかな。
人魚のお姉さんの後に続いて扉に近付くと、門番の人魚は一瞬警戒したように矛を構えた。
「王様に言われてお客様を連れてきました」
お姉さんが声をかけると門番の二人は少し警戒を緩めた。
「そちらが我等の仲間を助けてくれた人間か。王様と王妃様がお待ちかねだぞ。早く行くがいい」
扉が左右に開くと長い廊下がずっと先まで続いている。
僕はノワールの背中から降りると、その廊下を人魚のお姉さんの後を付いて歩いていく。
ノワールは僕が降りるとまた小さくなって、ちゃっかりブロンの背中に乗った。
レイは相変わらずバタバタと翼を動かして僕達の後を付いてくる。
廊下の突き当たりにまた扉があって、ここにも二人の男の人魚が立っていた。
先程の人魚もそうだけど、上半身が裸だから体型が丸わかりなんだよね。
皆鍛えているようで筋肉隆々で羨ましいくらいだ。
僕ももう少し鍛えた方がいいのかな。
「お客様をお連れしました」
門番は頷くとゆっくりとその扉を開いた。
正面の玉座に二人の人魚が座っているのが見える。
人魚がこの宮殿の主ならば、ポセイドンではないって事かな。
玉座の手前には一人の男の人魚が立っている。宰相とかそういった立場の人物のようだ。
玉座の少し手前まで来ると人魚のお姉さんがうやうやしくお辞儀をした。
「ユーグ様。お客様をお連れしました」
ユーグと呼ばれたのは玉座の手前に立っている男の人魚だった。
「ご苦労。もう下がっていいぞ」
人魚のお姉さんはまた一礼すると、この玉座の間から出ていった。
いきなり置いていかれて、どう対応していいのか困ってしまった。
「あ、あの…、ここは一体?」
流石に玉座に座っている人魚に直接話しかけるのは憚られるので、ユーグさんに目を向けた。
「これは大変失礼いたしました。アルベール様。本日は私共の仲間を助けて頂き、ありがとうございます。その優しさを見込んでお願いしたい事があり、こちらまでおいで頂きました」
まだ名乗ってもいないのに僕の名前を言われて非常に驚いた。
どうして僕の名前がわかったのだろう。
「こちらにおわしますのがベルトラン王とリアーヌ王妃でございます。お二人からぜひアルベール様にお願いしたい事がございます」
ユーグさんに話を振られたベルトラン王は、おもむろに口を開いた。
「ヴィラルド王国のアルベール王子。突然の招待にも関わらず受けて頂き大変感謝している。どうか儂の願いを聞いては貰えないか?」
このベルトラン王も上半身裸なので、鍛えているのがよくわかる。
体型を隠す服がないからこうやって鍛えるしかないのかな。
まぁ、貧弱な男の体なんてあまり見たくないよね。
だけどお願いって何だろう?
「はじめまして、アルベールと申します。突然のお招きに驚きましたが、こうやって水中でも呼吸や会話が出来る物を頂き感謝しております。私でお役に立てるのであれば協力させて頂きますが、どんな事でしょうか?」
半ば強引に連れて来られたとはいえ、こうやって一生水中でも呼吸が出来るという事は、溺れて死ぬ事がないって事だ。
1歳の時に川で溺れかけた身としては大変有難いことである。
せめてこれに見合った働きが出来るといいんだけどね。
「お願いというのは他でもない。我が息子、テオドールを探して欲しいのだ」
ん?
ベルトラン王の息子って言う事はこの人魚の国の王子って事だよね。
つまりは人魚だから、わざわざ僕が探さなくても、皆で手分けして探せばいいのにどうして人間の僕に頼むんだろう?
「テオドール王子てすか? その方も人魚ですよね。この海の中にいらっしゃるのですか?」
すると今まで黙っていたリアーヌ王妃がかぶりを振った。
「いいえ! あの子は陸地へ上がってしまったのです!」
人魚が陸地に上がる?
そんな事が出来るんだろうか?
大体、二本足がなくて魚のヒレが付いているんだから、陸地は歩けないよね。
おとぎ話の人魚姫だって魔法使いのお婆さんに薬を貰ってヒレを人間の足に変えたんだし…。
「陸地へ上がったと言う事はヒレではなくて人間の足を手に入れたって事ですか?」
僕がそう言った途端、リアーヌ王妃は堪えきれずにわっと泣き出した。
何だ? 何故泣かないといけないんだろう?
「テオドールは人間の世界に憧れていた。だがあれはこの国の次期後継者だ。人間の世界にやるわけにはいかない。だが、儂の後釜を狙う人魚に唆され、人間になる薬を飲んでしまった。そしてこの宮殿から出ていってしまったのだ」
その人魚は捕まって処刑されたが、死ぬ間際に恐ろしい事を言ったそうだ。
「テオドールに飲ませた薬は不完全な物で一年しか持たないらしい。一刻も早く解毒剤を飲ませないとあいつは消滅してしまうのだ」
探しに行きたいが、人間になる薬が出来上がるのがあと半年以上はかかると言う。
絶望しそうになった時に僕が亀を助けた事で、僕に助けを求めたという訳だ。
「お話はわかりましたが、僕はテオドール王子の顔を知りませんが…」
「それならば心配はない」
そう言ってベルトラン王は僕に何かを差し出した。
あれって確かポセイドンが持っているという武器じゃないかな。
そうするとこの宮殿の主っていうのはポセイドンの事なのかな。
人魚のお姉さんの後に続いて扉に近付くと、門番の人魚は一瞬警戒したように矛を構えた。
「王様に言われてお客様を連れてきました」
お姉さんが声をかけると門番の二人は少し警戒を緩めた。
「そちらが我等の仲間を助けてくれた人間か。王様と王妃様がお待ちかねだぞ。早く行くがいい」
扉が左右に開くと長い廊下がずっと先まで続いている。
僕はノワールの背中から降りると、その廊下を人魚のお姉さんの後を付いて歩いていく。
ノワールは僕が降りるとまた小さくなって、ちゃっかりブロンの背中に乗った。
レイは相変わらずバタバタと翼を動かして僕達の後を付いてくる。
廊下の突き当たりにまた扉があって、ここにも二人の男の人魚が立っていた。
先程の人魚もそうだけど、上半身が裸だから体型が丸わかりなんだよね。
皆鍛えているようで筋肉隆々で羨ましいくらいだ。
僕ももう少し鍛えた方がいいのかな。
「お客様をお連れしました」
門番は頷くとゆっくりとその扉を開いた。
正面の玉座に二人の人魚が座っているのが見える。
人魚がこの宮殿の主ならば、ポセイドンではないって事かな。
玉座の手前には一人の男の人魚が立っている。宰相とかそういった立場の人物のようだ。
玉座の少し手前まで来ると人魚のお姉さんがうやうやしくお辞儀をした。
「ユーグ様。お客様をお連れしました」
ユーグと呼ばれたのは玉座の手前に立っている男の人魚だった。
「ご苦労。もう下がっていいぞ」
人魚のお姉さんはまた一礼すると、この玉座の間から出ていった。
いきなり置いていかれて、どう対応していいのか困ってしまった。
「あ、あの…、ここは一体?」
流石に玉座に座っている人魚に直接話しかけるのは憚られるので、ユーグさんに目を向けた。
「これは大変失礼いたしました。アルベール様。本日は私共の仲間を助けて頂き、ありがとうございます。その優しさを見込んでお願いしたい事があり、こちらまでおいで頂きました」
まだ名乗ってもいないのに僕の名前を言われて非常に驚いた。
どうして僕の名前がわかったのだろう。
「こちらにおわしますのがベルトラン王とリアーヌ王妃でございます。お二人からぜひアルベール様にお願いしたい事がございます」
ユーグさんに話を振られたベルトラン王は、おもむろに口を開いた。
「ヴィラルド王国のアルベール王子。突然の招待にも関わらず受けて頂き大変感謝している。どうか儂の願いを聞いては貰えないか?」
このベルトラン王も上半身裸なので、鍛えているのがよくわかる。
体型を隠す服がないからこうやって鍛えるしかないのかな。
まぁ、貧弱な男の体なんてあまり見たくないよね。
だけどお願いって何だろう?
「はじめまして、アルベールと申します。突然のお招きに驚きましたが、こうやって水中でも呼吸や会話が出来る物を頂き感謝しております。私でお役に立てるのであれば協力させて頂きますが、どんな事でしょうか?」
半ば強引に連れて来られたとはいえ、こうやって一生水中でも呼吸が出来るという事は、溺れて死ぬ事がないって事だ。
1歳の時に川で溺れかけた身としては大変有難いことである。
せめてこれに見合った働きが出来るといいんだけどね。
「お願いというのは他でもない。我が息子、テオドールを探して欲しいのだ」
ん?
ベルトラン王の息子って言う事はこの人魚の国の王子って事だよね。
つまりは人魚だから、わざわざ僕が探さなくても、皆で手分けして探せばいいのにどうして人間の僕に頼むんだろう?
「テオドール王子てすか? その方も人魚ですよね。この海の中にいらっしゃるのですか?」
すると今まで黙っていたリアーヌ王妃がかぶりを振った。
「いいえ! あの子は陸地へ上がってしまったのです!」
人魚が陸地に上がる?
そんな事が出来るんだろうか?
大体、二本足がなくて魚のヒレが付いているんだから、陸地は歩けないよね。
おとぎ話の人魚姫だって魔法使いのお婆さんに薬を貰ってヒレを人間の足に変えたんだし…。
「陸地へ上がったと言う事はヒレではなくて人間の足を手に入れたって事ですか?」
僕がそう言った途端、リアーヌ王妃は堪えきれずにわっと泣き出した。
何だ? 何故泣かないといけないんだろう?
「テオドールは人間の世界に憧れていた。だがあれはこの国の次期後継者だ。人間の世界にやるわけにはいかない。だが、儂の後釜を狙う人魚に唆され、人間になる薬を飲んでしまった。そしてこの宮殿から出ていってしまったのだ」
その人魚は捕まって処刑されたが、死ぬ間際に恐ろしい事を言ったそうだ。
「テオドールに飲ませた薬は不完全な物で一年しか持たないらしい。一刻も早く解毒剤を飲ませないとあいつは消滅してしまうのだ」
探しに行きたいが、人間になる薬が出来上がるのがあと半年以上はかかると言う。
絶望しそうになった時に僕が亀を助けた事で、僕に助けを求めたという訳だ。
「お話はわかりましたが、僕はテオドール王子の顔を知りませんが…」
「それならば心配はない」
そう言ってベルトラン王は僕に何かを差し出した。
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