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82〜ニコルside2〜理想の夢
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久しぶりに見た夢は俺の理想通りだった。こんな夢からは永遠に覚めたくないので、お布団の中に潜り込んだ。
看護師のエネが優しい言葉で「おきてくださーい」と言いながらお布団を引っ張っている。
最高だ。
夢ならエネに何をしたっていいだろう!!エネを抱き締めて堪能してやろう。
「わああっぷ!!」
きゅうっと抱きしめたエネはフワフワで気持ちがいい。
首すじの匂いを嗅ぐと甘くて美味しそうな匂いまでしている。スンスン。
思わず顔を埋めてエネの身体にグリグリ頬擦りしてみる。本当に自分の理想が具現化したみたいだ。
「せんせいおきてますかー?これは現実なんですよーおきてくださーい」
そんな訳ないだろ。エネをこうして抱き締めて堪能出来るんだから。
ああ……ほらっ俺がとても素敵だと思ったエネのレースとリボンのシャツまで同じ部屋の中に演出してくれているね。
「すみません。ここは僕の部屋で」
エネのシャツの隣には俺の服がかかっている。
俺の服……俺の服??えっ??
「ここは?本当にエネの部屋なの……えっ?エネ!!」
見渡すと学生らしいこじんまりした清潔感のある部屋だった。
1番場所を取っているのは本棚で、そこには教科書や参考書は勿論、今までにまとめたノートも細かく振り分けられていた。
そして俺はエネのベッドで寝たのか……ベッドを見る時に自分の服も違う事に気づいた。
エネの服にしては大きいな……一瞬狼獣人の事を思ったが、わざと身体の線がでない大きめの自分の服を買ったのだという……
エネはシャワーを薦めてくれて、ご飯も一緒に食べませんかと俺を誘う……
「…………これは夢か」
と本気で思った。夢の続きでしかない。
エネは何を勘違いしたのか少し猫耳を垂らして「残念ですが現実です」という。
残念なんて思う訳ないでしょう?
シャワーを借りた後はエネが用意した朝ご飯をエネと一緒に頂いた。
「俺、先生の家で海のお魚の美味しさに感動して、お魚屋さんに買いにいったんです。そうしたらお魚屋さんの大将が猫獣人が好きな海の魚料理があるってこっそりこの料理を教えて貰ってから、これが俺の毎日の朝食になったんですよ」
そうか……エネにとっては私の家で食べた食事はトラウマになってしまったと思っていたが、魚料理は美味しいと思ってくれたんだな……。
あの時の話は私からするのはもう避けた方が良いと思っていたが、こうして文句も言わず美味しかったと俺に話してくれたエネはずっと強い子だと思う。
そしてエネの気に入っている「ねこまんま」が本当に美味しかった。
生卵が白米をフワフワに包み込んでいて口に入れた途端、柔らかくほんのり甘い味わいがエネのように優しく感じられて涙が出そうになった。
「また食べに来てください」
この間……教室でエネとの会話の中でエネへの思いは出来るなら思い出に変えるつもりだった。
なのにこうして一緒に過ごしただけて、エネといるだけでどれだけ楽しくて本当は今でもまだこんなに好きなのかと思い知らされる。
看護師のエネが優しい言葉で「おきてくださーい」と言いながらお布団を引っ張っている。
最高だ。
夢ならエネに何をしたっていいだろう!!エネを抱き締めて堪能してやろう。
「わああっぷ!!」
きゅうっと抱きしめたエネはフワフワで気持ちがいい。
首すじの匂いを嗅ぐと甘くて美味しそうな匂いまでしている。スンスン。
思わず顔を埋めてエネの身体にグリグリ頬擦りしてみる。本当に自分の理想が具現化したみたいだ。
「せんせいおきてますかー?これは現実なんですよーおきてくださーい」
そんな訳ないだろ。エネをこうして抱き締めて堪能出来るんだから。
ああ……ほらっ俺がとても素敵だと思ったエネのレースとリボンのシャツまで同じ部屋の中に演出してくれているね。
「すみません。ここは僕の部屋で」
エネのシャツの隣には俺の服がかかっている。
俺の服……俺の服??えっ??
「ここは?本当にエネの部屋なの……えっ?エネ!!」
見渡すと学生らしいこじんまりした清潔感のある部屋だった。
1番場所を取っているのは本棚で、そこには教科書や参考書は勿論、今までにまとめたノートも細かく振り分けられていた。
そして俺はエネのベッドで寝たのか……ベッドを見る時に自分の服も違う事に気づいた。
エネの服にしては大きいな……一瞬狼獣人の事を思ったが、わざと身体の線がでない大きめの自分の服を買ったのだという……
エネはシャワーを薦めてくれて、ご飯も一緒に食べませんかと俺を誘う……
「…………これは夢か」
と本気で思った。夢の続きでしかない。
エネは何を勘違いしたのか少し猫耳を垂らして「残念ですが現実です」という。
残念なんて思う訳ないでしょう?
シャワーを借りた後はエネが用意した朝ご飯をエネと一緒に頂いた。
「俺、先生の家で海のお魚の美味しさに感動して、お魚屋さんに買いにいったんです。そうしたらお魚屋さんの大将が猫獣人が好きな海の魚料理があるってこっそりこの料理を教えて貰ってから、これが俺の毎日の朝食になったんですよ」
そうか……エネにとっては私の家で食べた食事はトラウマになってしまったと思っていたが、魚料理は美味しいと思ってくれたんだな……。
あの時の話は私からするのはもう避けた方が良いと思っていたが、こうして文句も言わず美味しかったと俺に話してくれたエネはずっと強い子だと思う。
そしてエネの気に入っている「ねこまんま」が本当に美味しかった。
生卵が白米をフワフワに包み込んでいて口に入れた途端、柔らかくほんのり甘い味わいがエネのように優しく感じられて涙が出そうになった。
「また食べに来てください」
この間……教室でエネとの会話の中でエネへの思いは出来るなら思い出に変えるつもりだった。
なのにこうして一緒に過ごしただけて、エネといるだけでどれだけ楽しくて本当は今でもまだこんなに好きなのかと思い知らされる。
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