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しおりを挟む「スゥー………」
先生は意識を失う様に寝てしまっている。実際忙しくて先生の身体も限界だったのだ。
ああ……先生のジャケットやズボンがシワになってしまう……先生は俺より大きいから、ダボダボのTシャツとズボンなら大丈夫かな……ガロン団長に身体の線が見えない格好の方が良いって聞いたからお給金で買った俺のダボダボの服だけど……。
「先生、ごめんなさい。俺の服だけど着替えさせて貰いますね」
先生のジャケットとシャツを脱がせていく。それから俺のダボダボのTシャツを着せてっと。ふぅー良かった。先生にはちょうど良いサイズだったかも知れない。
それからズボンも脱がせる……先生の脚がスラッとしていて凄い綺麗だ。先生って本当に綺麗だよなぁ。……ちょっとだけ触ってみたい……脚
へっ!!俺っっっっ今何やってんだ!!今俺変な気持ちで先生の脚を触ろうとしていた!!
こんな事したら駄目じゃないか!!先生ごめんなさい!!ごめんなさい!!
俺ほんとに何考えていたんだよっ!!
自分の愚かさに気づき、何も考えず素早くダボダボのズボンを履かせる事ができてホッとした……
……先生は俺にとっては毒だな……。
でも先生は美人だし、自分の部屋で2人っきりだし、先生がこんなに近くで寝ていたら……誰だって少しは邪な気持ちになるのではないだろうか……
言い訳は通用しないか……先生も迂闊ですよ。俺だって一丁前に性欲はあるんですから。
困ったな。俺ってそんなに性欲が強いとは思わないけれど……先生に意識してしまって俺のアレが勃ってしまうとは背徳感以外何物でもない。最悪だよ何なんだ俺……
いつもの俺は普段から性欲が強い方ではなかった。
ただそれでも若さなのか、家で勉強をしている時は時々……頭の中がモヤモヤしてしまって勉強に集中できない時がある。
そんな時はシャワーの音と共に自分の物を何となく扱っておくとスッキリして、また勉強に集中できる。
自分の物を扱う時は誰かを思った事もないので、何となく自分の気持ちがいいと思う部分を探して扱っていたのに……。
はあー無防備な先生を見ていたら自分でもおかしな方向に向かってしまいそうだ。
……シャワーで身体を洗いつつスッキリさせて来よう……。
潔くシャワーでスッキリさせてからは落ち着いて先生を見る事ができてホッとした。先生は相変わらずスヤスヤ寝ている。
先生はいつも上質のスーツを着ている事が多くて服装はキッチリしている印象だったが、その先生が俺のダボTとダボズボンの格好で俺のベッドで寝てるって……ギャップが凄い!!
よく考えたらこの状況……笑っちゃいけないけど、先生可愛い!!あははは!!ごめんなさい先生今だけはっ!!くっくっ
明日の朝先生が起きたらどんな反応するんだろうか!!それを考えただけで笑えてしまう!!くっくっくっ
そうだ!!先生には前にお食事をご馳走して貰ったし、明日の朝は先生に俺のいつも食べている朝食を用意してみようか?あははは!!
先生の家の食事とは全然違う俺のご飯に驚くだろうなあー!!
ニコル先生はカルチャーショックを受けるかもしれない料理だけど、美味しいんだ!!
…………まあ先生が食べなかったら俺の夜ご飯にすれば良いし準備だけしておこう!!
先生の服は俺のジャケットの隣にかけて、柔らかいブラシを使って埃を取っておく。
さあ、明日の授業の予習と朝食の準備しようっと!!
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