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71〜リーアスside〜方法
しおりを挟む「リーアスがエネさんの事を好きなのは理解した。でもエネさんには好きなのは全く伝わってないようだいし……ずっと一緒にいた幼馴染みが告白してきたらエネさんも困惑するかもしれないな。
思いを伝える以外に相手に自分が好意を持っていると分かって貰う方法はやったか?」
「ラビアン、なんだそれ?そんな方法があるというのか?」
「ああ、難しく言い過ぎたかも知れない。要はデートに誘ってみたり、2人で会うきっかけを作って2人で楽しいと思う時間を沢山作っていくんだ。デートは今まで何度か誘ってみたか?」
「いや……ない」
「えっ?誘った事がないのか?じゃあデートした事もない?」
「ラビアン……はっきりと言わないてやってくれ。リーアスは恋愛に関しては全然駄目な奴なんだ」
ゴッスが助け舟をだしてくれた。ラビアンはそんな俺を見て驚いて呆れている。
「俺だってデートしたかった……出来る事なら会いたいし……」
「本当に呆れたもんだな。お前はエネさんとは何もなくて……好きでもない色んな御令嬢にはデートしたりお茶したりしていたのか!!そんな事をすればエネさんは自分の事が好きだなんて夢にも思わないだろうし、他の御令嬢だってリーアスは良い人を探している途中だと勘違いされて、誰にもチャンスがあると思い込んでしまうだろう?」
「ああ……そうだ……ラビアンの言う通りだ。
一度で良いからと騎士団候補生の妹に会って欲しいと言われて、断りきれずににお茶をしたんだ。そうしたら他からも連絡が入るようになり、他の人と会っているのにうちの娘には会えないのか?と言われたりしてだな……俺は騎士団の人とは上手く付き合っていきたいが、そこら辺のバランスが分からないのかも知れない」
「ああ、なるほど!!それなら堂々と「好きな人が出来た」といって断ればいい。エネさんと上手く行くかどうかは分からないが、とりあえすはそれで紹介の数が減るだろう。それでも狙って来る奴はいるけどな。
エネさんにはそれだけの価値が……リーアスにとってはあるんだろう?俺もゴッスの事は堂々と結婚を前提に付き合っていると言えるまでになった。ゴッスにはそれだけの価値があるからな。それでようやく御令嬢との付き合いから解放された」
そう言ったラビアンはゴッスの方を優しく見つめていた。
「俺もだ。ラビアンにはずっと遊んでいると疑われていたが、俺はラビアンの事を好きになってからは誘いや紹介を「好きな人ができた」と言って断ってきた。
ラビアンの事が心から好きで口でも態度でも表現していたら、ようやくラビアンに信じて貰えるようになったし……お互いの両親にも許しを貰えて堂々と宣言する事ができた。これで俺も更に紹介やら告白が減ったな」
そうしてゴッスはラビアンの方を見た。ラビアンもさっきからずっとゴッスの事を見て……おいおい、俺もいるんだ。他の時間にしてくれ。
「そうか。態度で示すのも大事だな。紹介があったら俺も好きな人が出来たと言って断ってみるよ。
エネに関しては……確かにいきなり告白も驚かせてしまうだろうから、とにかく2人の時間が増えるようにデートに誘ってみるよ」
「ああ……それがいいと思うぜ。エネさんには……誠実であれよ」
「ああ!!2人共相談に乗ってくれてありがとう!!2人の時間を奪ってしまってすまなかったな。俺と別れてから思いっきりいちゃついてくれ」
「ああ、言われなくてもそのつもりだ!」
「わっラビアン!!」
ははは……2人共仲が良くって……いいな。
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