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「えっ!!モニカは医師になりたかったのか!!」
「なりたかったって言うより、家族全員が医師でうちは病院経営をしているから、自然と私も医師になるものだと思っていたの」
「それが、なぜ?」
「単純よ!何度も医師の試験を落ちてしまったからなのよ。自分を何年も追い込んで追い込んで頑張ったけど、頭が悪かったのよね」
「そんな、モニカの頭が悪いなんて事ないよ」
「ありがとう……でも合格しなかった。そうしているうちに医師になる意味が分からなくなっちゃってね、家族と喧嘩した訳なのよ。家族に八つ当たりだわよね……私は勉強から逃げたかっただけかも知れない。私自身にも逃げたかったかもしれない。とにかくその時はもう医師から離れたかった。家族や自分から逃げ続けてちょっと自暴自棄にもなったわ。
そんな時に薬剤学に興味を持ったの。そして厳しいと評判のニコル先生の元でなら薬剤師になれるまで応援してくれるだろうと思って今回は逃げなかったの。去年は落ちてしまったけれどね……でも今年が最後の挑戦だと思って頑張ったわ!!」
そう言ってモニカはニコニコして持っていたミネラルウォーターを一口飲んだ。
「薬剤師の合格を聞いた瞬間、医師を目指していた頃からの私が全部認められた様な気持ちになって震えたわ……
私は医師にはなれなかったけれど、薬剤師になれた事で自分を許せるというか、自分のない頭でよく頑張ったと毎日思っているの。だからエネより随分年上よ私。言わないけどw」
そしてまた楽しそうに笑う。その屈託のない笑顔がとても爽やかで清々しかった。
「エネはいつも自信なさそうにしてるけど、真面目で試験にも一発で合格できて私より凄いのよ。なのに、今自信で溢れている私より自信がなさそうなんだもの。もっと自信を持って良いわよ!!今のままなら男しかモテないわよ!!」
「はえっ?」
モニカの話を聞いてしんみりしていたのに、急に俺がモテるとか、モテないとかの話になってビックリした。
「だからー、男って頼られたいって思う生き物だから、今のエネみたいに弱そうで庇護欲をそそられるような子猫が大好きで、その対象のエネは危険だよって言ってるのよ!!で、エネはそもそも恋愛対象は男?女?どっちなのよ!!」
急に俺の恋愛話になってしまい、モニカが身を乗り出して聞いてくる。その勢いに怖気付いていると「女の子は恋愛話が大好物だから付き合ってよ」と言われた。
「お、男?女?そんな事言われても、王都にくる前は幼馴染みといつも一緒にいて、恋愛とかした事がなかったんだ。だから王都に来たらきっと素敵な出会いとかあるのかと思っていたんだけど、勉強に集中していてそれどころじゃなかったし……モ、モニカはどうなのさ?」
「私?!私ね……ふふっ実はね!!私もエネの事言えないのよーw!勉強が憎き恋人だったの。今やっと他の人に目を向けられるようになったのよね。あーあ、エネは女性の私から見てもとても可愛いから、エネみたいな男性でもいいわよ!どう?一度私と付き合ってみる?」
「ええっ?!」
「なりたかったって言うより、家族全員が医師でうちは病院経営をしているから、自然と私も医師になるものだと思っていたの」
「それが、なぜ?」
「単純よ!何度も医師の試験を落ちてしまったからなのよ。自分を何年も追い込んで追い込んで頑張ったけど、頭が悪かったのよね」
「そんな、モニカの頭が悪いなんて事ないよ」
「ありがとう……でも合格しなかった。そうしているうちに医師になる意味が分からなくなっちゃってね、家族と喧嘩した訳なのよ。家族に八つ当たりだわよね……私は勉強から逃げたかっただけかも知れない。私自身にも逃げたかったかもしれない。とにかくその時はもう医師から離れたかった。家族や自分から逃げ続けてちょっと自暴自棄にもなったわ。
そんな時に薬剤学に興味を持ったの。そして厳しいと評判のニコル先生の元でなら薬剤師になれるまで応援してくれるだろうと思って今回は逃げなかったの。去年は落ちてしまったけれどね……でも今年が最後の挑戦だと思って頑張ったわ!!」
そう言ってモニカはニコニコして持っていたミネラルウォーターを一口飲んだ。
「薬剤師の合格を聞いた瞬間、医師を目指していた頃からの私が全部認められた様な気持ちになって震えたわ……
私は医師にはなれなかったけれど、薬剤師になれた事で自分を許せるというか、自分のない頭でよく頑張ったと毎日思っているの。だからエネより随分年上よ私。言わないけどw」
そしてまた楽しそうに笑う。その屈託のない笑顔がとても爽やかで清々しかった。
「エネはいつも自信なさそうにしてるけど、真面目で試験にも一発で合格できて私より凄いのよ。なのに、今自信で溢れている私より自信がなさそうなんだもの。もっと自信を持って良いわよ!!今のままなら男しかモテないわよ!!」
「はえっ?」
モニカの話を聞いてしんみりしていたのに、急に俺がモテるとか、モテないとかの話になってビックリした。
「だからー、男って頼られたいって思う生き物だから、今のエネみたいに弱そうで庇護欲をそそられるような子猫が大好きで、その対象のエネは危険だよって言ってるのよ!!で、エネはそもそも恋愛対象は男?女?どっちなのよ!!」
急に俺の恋愛話になってしまい、モニカが身を乗り出して聞いてくる。その勢いに怖気付いていると「女の子は恋愛話が大好物だから付き合ってよ」と言われた。
「お、男?女?そんな事言われても、王都にくる前は幼馴染みといつも一緒にいて、恋愛とかした事がなかったんだ。だから王都に来たらきっと素敵な出会いとかあるのかと思っていたんだけど、勉強に集中していてそれどころじゃなかったし……モ、モニカはどうなのさ?」
「私?!私ね……ふふっ実はね!!私もエネの事言えないのよーw!勉強が憎き恋人だったの。今やっと他の人に目を向けられるようになったのよね。あーあ、エネは女性の私から見てもとても可愛いから、エネみたいな男性でもいいわよ!どう?一度私と付き合ってみる?」
「ええっ?!」
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