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「そうなのか……知らなかった。じゃあ俺からはリーアスに会いに行けないという事なのか?」
「いや、騎士団候補生の校舎に入ってすぐ横に受付がいるから伝言を頼んでおくんだ。その伝言を受け取って授業後に会ったりしている。だからエネも伝言しといてくれ」
あっなるほど!みんな伝言を頼んでいるのか!ガロン団長も伝言を聞くって言っていたもんな。
俺は何も知らずに騎士団候補生の校舎を覗いたりして……今から考えると団長には俺が不審者にしか見えなかっただろう……反省。
「俺は暇があればエネを探していたりするから、なるべく伝言が必要ない位には会えるようにするしな。ところで、ガロン団長とのデートじゃ無くてただの買い物はどうだったんだ?」
「うん?ただの買い物?……そうだな、リーアスは知ってると思うんだけど、ガロン団長って王都騎士団の制服を着ている時は貫禄があって恐いけど、私服になると貴族だからなのか、とても紳士でカッコ良いんだな。
ミネラ母さんのプレゼントを買いにお店に入った時もガロン団長は所作がスマートでオドオドしている俺に対しても、母さんの好きそうな物を提案してくれてさ、俺も凄く気に入…」
『エネ!!!』
「!!」
突然リーアスが大きな声を張り上げて俺を呼んだ。
店内はお客様がリーアス達しかいなかったから良かったものの、突然の大きな声にびっくりして途中で話を止めてしまった。
「あっいや、突然大きな声をあげて済まない……」
「そうだよ!!リーアス、他のお客様がいないから良かったけれど、ここは薬局なんだから気をつけてくれよ」
「エネは……ガロン団長みたいな人が好きなのか?」
「うん?ガロン団長?そうだなぁー俺が会った人の中であんなにカッコ良いと思った人はいないかも知れない。男なら団長を憧れない人は居ないんじゃないか?リーアスはどう思う?」
「憧れか……ふうん……俺は憧れるつもりはない。そう遠くない未来にガロン団長を追い越して見せる予定だからだ!!
ちなみにエネは団長をいくら憧れても、同じ様になる可能性は限りなく低いのは自分で分かっているか?」
おいおい…リーアスがニヤッとしながら普通に口攻撃のジャブを打ってきた……リーアスは俺に対して本当に意地悪な時がある。
「うっ……そんな事言われなくたってなれないのは分かっているさ!!あっ憧れるくらい良いだろー!!何だよっ早く薬買ってダンジョン行けよ!!全く!!俺を怒らせる為に来たのか!!」
そりゃあリーアスは身体も大きし、ガロン団長と同じ狼獣人だからガロン団長みたいになれそうさ!!もうモテるんだし、そうなりつつあるかも知れない。
それに比べて俺は……無理な事位、俺が1番知ってるよ!!だけど夢くらい見たって良いだろー本当にもうっ!!
「エネっエネっまだお客様が他にいないから良いけどさ、声が大きいかも知れないから抑えた方かいいよ」
トーイに窘められてハッっと気づく……リーアスも大きな声を出して俺が注意したのに、その俺が大きな声を出してどうする!!
「トーイ、済まない。後でランド店長にも謝りに行くよ」
「リーアス、そろそろお店に迷惑がかかるだろ……薬は今トーイから買っておいたからダンジョンに行こうぜ!!エネちゃん、トーイ、騒がせちゃってごめんね!!俺らもう行くわ」
ギルちゃんとゴッちゃんがリーアスのの身体を強引に引っ張り店の出入り口の方に向かって歩きながらゲオちゃんが俺にそう言ってくれた。
「いや、騎士団候補生の校舎に入ってすぐ横に受付がいるから伝言を頼んでおくんだ。その伝言を受け取って授業後に会ったりしている。だからエネも伝言しといてくれ」
あっなるほど!みんな伝言を頼んでいるのか!ガロン団長も伝言を聞くって言っていたもんな。
俺は何も知らずに騎士団候補生の校舎を覗いたりして……今から考えると団長には俺が不審者にしか見えなかっただろう……反省。
「俺は暇があればエネを探していたりするから、なるべく伝言が必要ない位には会えるようにするしな。ところで、ガロン団長とのデートじゃ無くてただの買い物はどうだったんだ?」
「うん?ただの買い物?……そうだな、リーアスは知ってると思うんだけど、ガロン団長って王都騎士団の制服を着ている時は貫禄があって恐いけど、私服になると貴族だからなのか、とても紳士でカッコ良いんだな。
ミネラ母さんのプレゼントを買いにお店に入った時もガロン団長は所作がスマートでオドオドしている俺に対しても、母さんの好きそうな物を提案してくれてさ、俺も凄く気に入…」
『エネ!!!』
「!!」
突然リーアスが大きな声を張り上げて俺を呼んだ。
店内はお客様がリーアス達しかいなかったから良かったものの、突然の大きな声にびっくりして途中で話を止めてしまった。
「あっいや、突然大きな声をあげて済まない……」
「そうだよ!!リーアス、他のお客様がいないから良かったけれど、ここは薬局なんだから気をつけてくれよ」
「エネは……ガロン団長みたいな人が好きなのか?」
「うん?ガロン団長?そうだなぁー俺が会った人の中であんなにカッコ良いと思った人はいないかも知れない。男なら団長を憧れない人は居ないんじゃないか?リーアスはどう思う?」
「憧れか……ふうん……俺は憧れるつもりはない。そう遠くない未来にガロン団長を追い越して見せる予定だからだ!!
ちなみにエネは団長をいくら憧れても、同じ様になる可能性は限りなく低いのは自分で分かっているか?」
おいおい…リーアスがニヤッとしながら普通に口攻撃のジャブを打ってきた……リーアスは俺に対して本当に意地悪な時がある。
「うっ……そんな事言われなくたってなれないのは分かっているさ!!あっ憧れるくらい良いだろー!!何だよっ早く薬買ってダンジョン行けよ!!全く!!俺を怒らせる為に来たのか!!」
そりゃあリーアスは身体も大きし、ガロン団長と同じ狼獣人だからガロン団長みたいになれそうさ!!もうモテるんだし、そうなりつつあるかも知れない。
それに比べて俺は……無理な事位、俺が1番知ってるよ!!だけど夢くらい見たって良いだろー本当にもうっ!!
「エネっエネっまだお客様が他にいないから良いけどさ、声が大きいかも知れないから抑えた方かいいよ」
トーイに窘められてハッっと気づく……リーアスも大きな声を出して俺が注意したのに、その俺が大きな声を出してどうする!!
「トーイ、済まない。後でランド店長にも謝りに行くよ」
「リーアス、そろそろお店に迷惑がかかるだろ……薬は今トーイから買っておいたからダンジョンに行こうぜ!!エネちゃん、トーイ、騒がせちゃってごめんね!!俺らもう行くわ」
ギルちゃんとゴッちゃんがリーアスのの身体を強引に引っ張り店の出入り口の方に向かって歩きながらゲオちゃんが俺にそう言ってくれた。
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