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リーアス達と「授業頑張ろうね」といって自分のクラスに戻ると、ニコル先生から授業後薬剤師試験の合格者は授業後学習室に来て下さいと連絡が入っていた。
授業後学習室に入ると「やあエネ、お疲れ~」とニコル先生が待っていた。
トーイも既に座っていて、モニカは用事があるので一足先にニコル先生にお会いして帰ったそうだ。
「ニコル先生お疲れ様です。試験勉強の時は勉強を見て下さって本当にありがとうございました」
「エネ、本当に合格おめでとう!!合格出来るまで可愛い生徒を導くのが私の喜びだからね、エネが合格してくれて私もとても嬉しいよ」
と本当に嬉しそうに言ってくれた。
鈍臭い俺が合格できて、ニコル先生の期待に少しは応えられたのなら嬉しい。
それからニコル先生は小さな箱を2つ用意して、トーイと俺に1つずつ渡した。
「これば薬剤師を証明するバッチだよ。薬剤師としてお仕事をする時には必ずつけて下さい。
これが自分を守る事にもなるからね。
今から箱を開けてバッチを確認してご覧」
先生に言われて、箱を開けるとそこには直径3センチの真っ白なバッチがあった。
バッチの後ろには今年の合格No.と俺の名前が刻まれている。
「自分の合格No.と名前が自分と一致したのを確認したね!それではバッチに向かって回復魔法をかけて下さい」
ニコル先生がそういうので、よく分からないままバッチに向かって回復魔法をかけると……真っ白なバッチが黄金に変わった。
「えっ!!先生金色になりました !」
「ふふふっエネ、びっくりしたかな?トーイは薬剤師のバッチは見た事あると思うから分かってたよね。これで自分だけのバッチが完成しました。なくしても再発行は出来るけど、無くさないに越した事はないから気をつけてね。あと、それは他人が使用するとバッチの色が黒に変色するから、バッチを盗んで身につけていた人がいればすぐバレてしまうから貸し借りは禁止だよ」
『はい!!』
「うん!いい返事だね!ところで、トーイとエネはもう薬剤師の免許を使って働けるようになったんだけれど、学園で学びながら隙間時間にアルバイトなんかする予定があるの?」
「はい。僕とエネは僕の家がやっているワンスター薬局の支店で土日だけ働き始める事になりました!」
「そうか!!トーイは早速エネを勧誘したんだね!!エネ、トーイの薬局は大きいだけあって、労働しやすい環境だから私も安心だよ。私もトーイとエネが働いている時に買いに行かせてもらうからね!!」
するとトーイが顔を真っ赤にさせて
「先生は俺の家で売っている薬は全部作れるから購入する必要ないでじょう!!」
と言うと、先生も笑いながら
「そうだねーでも良いじゃないか!!自分の可愛い生徒達の成長していく姿を見るのが大好きなんだからさー、ちゃんと購入するんだから私はお客様だよ!分かったかい!」
と言うからトーイは項垂れた。
トーイに聞けば、ニコル先生はワンスター薬局の薬の監修もしていて、先日俺が飲んだラベルのない上級ポーションもニコル先生が商品開発した物だったそうだ。
やっぱり先生って凄い!!
トーイは先生に働いている所を見られるのが恥ずかしいらしく「せめて仕事に慣れた頃に買いに来て貰えないでしょうか?」と交渉していて、先生も渋々頷いていたのには笑ってしまった。
「合格者への話はこれで終わりだよ」っとニコル先生が挨拶したら、トーイがまだ先日の酔っ払い騎士達の件での処理が残っているらしく、「これから薬のお金をがっぽり貰ってくるからまら連絡するね」と言ってすぐ帰ってしまった。
ニコル先生は俺が1人で帰る事を物凄く心配してくれて、今日も送って貰う事になってしまった。
俺って本当にみんなから心配されてしまうけど、弱くて鈍臭く見えるんだろうなぁ。
授業後学習室に入ると「やあエネ、お疲れ~」とニコル先生が待っていた。
トーイも既に座っていて、モニカは用事があるので一足先にニコル先生にお会いして帰ったそうだ。
「ニコル先生お疲れ様です。試験勉強の時は勉強を見て下さって本当にありがとうございました」
「エネ、本当に合格おめでとう!!合格出来るまで可愛い生徒を導くのが私の喜びだからね、エネが合格してくれて私もとても嬉しいよ」
と本当に嬉しそうに言ってくれた。
鈍臭い俺が合格できて、ニコル先生の期待に少しは応えられたのなら嬉しい。
それからニコル先生は小さな箱を2つ用意して、トーイと俺に1つずつ渡した。
「これば薬剤師を証明するバッチだよ。薬剤師としてお仕事をする時には必ずつけて下さい。
これが自分を守る事にもなるからね。
今から箱を開けてバッチを確認してご覧」
先生に言われて、箱を開けるとそこには直径3センチの真っ白なバッチがあった。
バッチの後ろには今年の合格No.と俺の名前が刻まれている。
「自分の合格No.と名前が自分と一致したのを確認したね!それではバッチに向かって回復魔法をかけて下さい」
ニコル先生がそういうので、よく分からないままバッチに向かって回復魔法をかけると……真っ白なバッチが黄金に変わった。
「えっ!!先生金色になりました !」
「ふふふっエネ、びっくりしたかな?トーイは薬剤師のバッチは見た事あると思うから分かってたよね。これで自分だけのバッチが完成しました。なくしても再発行は出来るけど、無くさないに越した事はないから気をつけてね。あと、それは他人が使用するとバッチの色が黒に変色するから、バッチを盗んで身につけていた人がいればすぐバレてしまうから貸し借りは禁止だよ」
『はい!!』
「うん!いい返事だね!ところで、トーイとエネはもう薬剤師の免許を使って働けるようになったんだけれど、学園で学びながら隙間時間にアルバイトなんかする予定があるの?」
「はい。僕とエネは僕の家がやっているワンスター薬局の支店で土日だけ働き始める事になりました!」
「そうか!!トーイは早速エネを勧誘したんだね!!エネ、トーイの薬局は大きいだけあって、労働しやすい環境だから私も安心だよ。私もトーイとエネが働いている時に買いに行かせてもらうからね!!」
するとトーイが顔を真っ赤にさせて
「先生は俺の家で売っている薬は全部作れるから購入する必要ないでじょう!!」
と言うと、先生も笑いながら
「そうだねーでも良いじゃないか!!自分の可愛い生徒達の成長していく姿を見るのが大好きなんだからさー、ちゃんと購入するんだから私はお客様だよ!分かったかい!」
と言うからトーイは項垂れた。
トーイに聞けば、ニコル先生はワンスター薬局の薬の監修もしていて、先日俺が飲んだラベルのない上級ポーションもニコル先生が商品開発した物だったそうだ。
やっぱり先生って凄い!!
トーイは先生に働いている所を見られるのが恥ずかしいらしく「せめて仕事に慣れた頃に買いに来て貰えないでしょうか?」と交渉していて、先生も渋々頷いていたのには笑ってしまった。
「合格者への話はこれで終わりだよ」っとニコル先生が挨拶したら、トーイがまだ先日の酔っ払い騎士達の件での処理が残っているらしく、「これから薬のお金をがっぽり貰ってくるからまら連絡するね」と言ってすぐ帰ってしまった。
ニコル先生は俺が1人で帰る事を物凄く心配してくれて、今日も送って貰う事になってしまった。
俺って本当にみんなから心配されてしまうけど、弱くて鈍臭く見えるんだろうなぁ。
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