醜い孤児で奴隷の男娼だったけど、引き取られた先で蝶よ花よと愛されまくる話

うらひと

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ウェイの家

5ゆるゆるだから

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シャワーから出るとリー様に身体を拭かれて髪を綺麗に乾かしながら整えてくれた。

リー様は「とても美しい髪ですね。随分と長くてお似合いですよ」と褒めてくれた。

俺は他の人に褒められた事がなかったので戸惑ってしまったけど、嬉しくて少し舞い上がってしまって

「リー様、有難うございます!男娼の教育係が私は汚い色の髪だからせめて美しく整えておけよと、日頃から言われてましたのでよく手入れをしていたのです」

と言ったらまたリー様は黙ってしまい俯いてしまった。


しまった、ああ……男娼の事をつい言ってしまった。
やっと……多分だけど男娼の話をするとウェイ様もリー様も態度が変化するから言わない方が良いと流石に学習できた。


「あっ……ハオランとして余計な事をまた言ってしまいました。すみません」


「いえ、いえそのようなっ!!ハオラン様は何にも悪くないのですよ。こうして私もようやくハオラン様をお世話させて頂けるのは喜びですし、胸が一杯になってしまうのです」


リー様はとても優しくて俺の髪も俺が自分で手入れするよりずっと丁寧に整えてくれた。

それにしてもハオランのお役目は意外と難しいな。
ついつい自分の事を質問されると孤児や男娼だった事の話をするしかないから相手が黙ってしまう。

もう少しハオランという人物がどんな人だったのかが分かればいいのだけれど……。


それからリー様に新しい寝巻き用ローブに着替えさせられて部屋に戻ると、ウェイ様ともう1人知らない方がいらっしゃっていた。

「ハオラン君、こんにちは。昨日も私はハオラン君の身体の治療をさせて貰ったんだが、初めまして。私は医師のチェンだよ」

朗らかそうなチェン様はそう言って俺をジッと見つめていた。俺の瞳は珍しいもんな。

ジッとみられるとその後で出る言葉は大体自分の瞳の色がおかしいと言われるか気持ち悪いと言われるかなんだけど、医師のチェン先生も何も言わなかった。

何も言われないので何か返事をしなければ。


「初めましてチェン先生。私はハオランという名前をウェイ様に頂き、共に生活をする事になりました。昨日は自分の身体の治療をして下さって有難う御座います。どうぞ宜しくお願い申し上げます」


そう言ってお辞儀をするとチェン様は驚いて「ハオラン君はとても言葉使いが出来る子なんだね」と褒められた。


褒められなかった俺が褒められるとつい気持ちが舞い上がって娼館の教育係に習った事を話そうとしたけど、……ハオランとしての務めを思い出し今回は「有難う御座います」とだけ伝える事ができた。


このチェン先生も俺の存在に対して嫌な顔は全くしないなんてとても優しい人だ。

もしかしてウェイ様の周りにいる方達はみんなこんなに優しい人達ばかりなのか……それとも何か裏があるのかもしれない。

俺は今迄も人を信用して裏切られて来た。


だから最後には人を信じない方が自分が傷つかなくていい事を学んだ。



チェン先生には身体全体を診察され薬まみれにされてしまった。
折角身体を洗った時にいい匂いの石鹸のお陰で自分の身体がとても良い匂いで包まれていたのに、あっという間に薬の匂いに変わって残念だった。

そして特にペニスと後孔の具合を丹念に確認され、質問にも答えていく。

「ハオラン君は昨日は自分のペニスを怪我をしていたんだけど、どうして怪我をしたのか覚えているかい?」

「はい。覚えています。お客様に潰される程強く握られてしまって……気づいたら血が出ていました」

「そう……か。そのお客様というのは何故君のペニスを強く握っていたのかい?君のペニスをこんなにするなんて何か理由でもあったのかな?」

「違うんです……あ、あの、お客様は悪くなくて悪いのは自分なんです。私の後の穴がかなり緩いと言われおりまして……私のペニスを強く握ると後ろが締め付けられて具合が良くなるそうです」


「……………」
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