120 / 124
番外編2
エドワード王子のご褒美4※
しおりを挟む「そうだったアンドル、ズボンのボタンは外さなくてもペニスパットは取り出せる筈なんだ!!」
「えっそれは本当ですか!!」
頭ばかりを動かしているアンドルがふぅふぅしながら返事をしている。
「今気がついたんだが、私の息子はいつも右に寄るんだ。だからペニスパットもスボンの真ん中のチャックを外すと真ん中ではなく右よりにずらして私の股間仕様になっているんだよ。
だからチャックを開けさえしてくれれば右……アンドルから見ると左側に隠しポケットがあり、その中にペニスパットがあるから取り出してくれっ!!」
「ええっ??王子の息子はいつも右寄り!!……わ、わかりました。こ、この話は緊急事態故の重要機密と言う事で内密に致しますので安心して下さい。何よりボタンを外す手間が省けたのは大きいです。気がついてくれて有難う御座います王子。じゃあ僕は後スボンのチャックを開けるだけで良さそうですね!!」
「ああ、頼む」
私の息子がいつも右寄りだという事に強い反応を示したアンドルだったが、いつも通り冷静に返事を返してくれた。
そしてとうとう……アンドルのお口を使って私のスボンのチャックを開ける時が来た。ハアハアと息が荒くなってしまうのは仕方がない事だろう?
ダメだ。やはり想像しただけで息子が暴れ出すか、アンドルの息遣いと顔からの刺激だけでイってしまうかもしれない。
(いつもそうだ!!なんでなんだ!!)
私は勢いに任せて思わず息子に怒鳴ってしまった。
何で私の息子はこうもアンドルに弱いんだ。
(息子よ!!もっとしっかりしてくれ!!)
(……おいっクソ親父……俺が黙っていれば好き放題言ってくれやがってテメェいい加減にしろよ!!全部自分のせいなのに俺に責任転嫁しやがって!!)
(ヒィッ……)
今日は比較的大人しくしていた息子に調子に乗って怒っていたら、私の息子も私を返り討ちにしようとツバを溜めだした。
いやだっ!!
溜めたそれを一気に吐き出されたら私の尊厳が全て失ってしまうっ!!
(息子よっそれだけはやめてくれっ!!)
(はあっ?今更お前の尊厳なんか何処にもねーわ!!)
しかしチャックと格闘しているアンドルは意図もなく顔で私の股間に刺激を与えてくる。
私が堪えられるのも時間の問題かもしれない。
息子の協力も得られないなら信じるのは自分自身しか居ない。
頑張って耐えろ私。
私が腰を動かしでもしてしまえばアンドルのお口がチャックで怪我をしてしまうぞ!!
やはり意識をアンドルの顔じゃなくて目の前に持って来なければ。
そうしてまた私は目の前にあるアンドルの股間と真摯に向き合う事にした。
一生懸命アンドルがチャックと悪戦苦闘しているせいか、アンドルの股間も熱気もあり汗ばんでいる。
私の目の前でアンドルの股間がモゾモゾと近づいたり遠ざかったり……。
それを見て心を落ち着かせていたが、何となく私だけの1人ゲームを思いついてしまった。
私が舌を出したその舌とアンドルのモゾモゾ動いている股間の先とがくっつくと良いなぁ?ゲームだ。
気を紛らわせる為に早速やってみよう。
私が伸ばせるだけ舌を出せば直ぐに届きそうだと思ったのに、目の前の揺れ動くアンドルの股間がくっつきそうでくっつかない。
意外と難しいな。
ズボンの奥にいる小さなアンドルがもう少しテントを張ってくれると余裕なのに。
とにかく私の舌よ、もっと伸びろ。
実のところ自分の頭をもう少しだけ前に動かせば直ぐにアンドルの股間とくっつくのだが、ここで私の頭を少しでも動かせば私の負けになってしまうのがこのゲームの難しい所。
伸ばしていた舌を更に伸ばそうと必死になっていたら舌がプルプルと震えてきた。
それが続くと舌の筋肉が疲れて苦しくなってくる。
私の舌がもたなくなる前に早くアンドル股間の1番出ている部分とくっつけ!!くっつくんだ!!
アンドルよ、君がチャックと悪戦苦闘している間に私も頑張るからな!!
アンドルの股間とくっつく様に自分の舌とも悪戦苦闘していたら自分の舌の先っぽだけクニクニと曲げられる事に気がついた。
そこで私の舌の先っぽの能力を確認してみる事にする。
舌の先っぽだけでもっと速くクニクニ動かせるかやってみると……できた!!
人間はこんな事も出来るのかと少しだけ衝撃を受けたし、クニクニ動いているのが私自身の舌だと分かっていても凄く気持ちが悪い動きだ。
今度アンドルにも出来るか聞いてみようか。
そして動かせる可動域も確認すると360°自由自在に動く。
ほお……私の舌は中々優秀じゃないか。
その舌先クニクニスキルを使って目の前の股間が近づく度に舌の先でクニクニ追っているがやはり届くまでには至らず中々難しい。
こんなに頑張っているのに報われないとは世の中は無常ばかり……。
しかしチャンスとは突然やって来る。
「王子!!チャックが全て開きました!!わっうわああっ!!」
プニュッ
アンドルがチャックが開いたとそう言ったと同時にアンドルの股間もビクッと今までで1番私の顔に近づいて、そのどさくさにアンドルの股間と私の舌がプニュッとくっついたのだ!!
いやったああーー!!
私はとうとうゲームに勝ったぞ!!
プニュッ……
プニュッ……
プニュッ……
っと今くっついた感触を頭の中でリフレインさせて余韻に浸る……。
フゥーー……1人ゲームは最高に大満足だったが、アンドルに私がしていた事を気づかれて驚かれてしまったのには焦る。
当たり前と言うべきかアンドルの股間に私の舌をくっつけたのはバレたのだろう……驚いたというのは私の行動にドン引きされたか?
しかし最後の足掻きとして一応知らない振りをして聞いてみるか。
「アンドル、そんなに驚いてどうした?」
「えっと…………チャックを全開にした途端に王子の息子が目の前に……勢いよく飛び出てしまって顔に直撃してしまって……び、びっくりしてしまったんです。すみませんっ!!」
そっちかっ!!
それなら私の舌の方はバレてないじゃないか!!
しかしそうだなぁ。私の息子もバッキバキで驚いたのだろう。
「そ、そうかアンドル……それは済まなかった。どうしても生理現象が起こって私のパンツも濡れてしまっているかもしれないがアンドルは大丈夫……か?」
「濡れてます……けどしょ、しょうがない事です。僕の顔とも何度もぶつかってしまってますし、王子が痛くないならもう少し我慢してくださいね?えっとペニスパットは僕から側だとズボンの左側でしたっけ?」
アンドルは私の息子に顔をぶつけながらスボンの隠れポケットを探す。
やはり息子のせいでパンツが濡れていたか……知っていたけどな。
しかも濡れたまま私の息子もいきり立っているから息子の裏側の気持ちが良い所とアンドルの顔が何度もぶつかってヤバいんだ。
頼むからアンドルも予測不可能な動き方をしないでくれ!!
チッこのままだと妄想だけでイってしまうから、やはりお口を使ってくれているアンドルから意識ずらさなければ!!
そうしてまた私は目の前のアンドルの股間に集中する。
先程のゲームでもまたやるか……?
しかしよく考えれば先程はアンドルに気づかれなかったが、バレたらアンドルと歩むはずの私の一生が台無しになる危険なゲームだったかもしれない。
「うん?……おやっ?」
アンドルの股間を観察しながら考え込んでいると、おやっ?と疑問に思った時につい声迄出してしまった。
他に良い方法はないかと引き続き目の前のモゾモゾ動くアンドルの股間に集中していると、少しずつだが小さなアンドルが大きくなってきているのに気がついたのだ。
まさか……アンドルも私の濡れそぼった息子を見て生理現象が起こっていると言う事が!!
それにしても人の勃起と言うのはこの様に成長するのだな。
黒猫だった時も見た事はあったがあの時はパンツの中の狭い空間内だった為に、小さなアンドルの全体像を把握出来て無かったんだよね。
だんだん小さなアンドルか成長する経過観察が楽しくなってきてじっと見ていると、今度はまた別の事を思いついてしまった。
アンドル自身には本当に申し訳ない事だが、今、自分の息子をアンドルの顔の前でピクピクと動かしてみたら小さなアンドルはどう変化するのかという実験がしてみたくなったのだ。
「済まないアンドル。もう少しでナイフが取れそうか?今まで抑えてきた息子が生理現象のせいでもっと動いてしまうかも知れない」
一応これから息子が動き出しますよと遠回しにアンドルには断っておいた。
「はっはい大丈夫です。ふぅっもうパットが見えていますから取り出すだけです。もう少しですからっ」
アンドルの為に今まで息子を我慢させていたが、私の大事な実験の為に息子を自由にさせる事を許して欲しい。
そうして私は息子に対して抑えつけていた理性を呆気なく手放した。
(おい、いいのか?お前がずっと大切に守ってきた尊厳とやらはどうしたんだよクソ親父!!)
いつも私の意見を聞かない息子が珍しく心配してくれている。
(何を今更っ!!私に尊厳なんか何処にもないと言ったのは息子の方じゃないかっ!!)
最近は息子に翻弄されていた私だったが今回は違う。
やりたい実験の為に多少の犠牲も厭わない私の強い態度に息子も怯んだ。
(確かに俺はそう言ったけどもよっ!!折角アンドルとの仲を真面目に心配してみればこの言い草かよっ!!チッ……もうどうなっても知らねーからな!!)
私という理性が外れた息子は早速またツバをパンツに塗りたぐりながらそのまま出っ張ったパンツをアンドルの顔に当て始めた。
ピクンッ
ピクピクンッ
「んあっ王子、もう少し……ですからね」
「済まない。本当にありがとうアンドル」
それからも私の息子はピクンピクン、ペチャペチャとアンドルの顔に容赦なく攻撃してしまっている。
アンドルに申し訳ないと思いつつ、私の方は目の前にある大きくなって来た小さなアンドルを観察し続けるという使命を全うしなければならない。
「んっ……ふぅっ……ふぅっ」
私の息子が容赦なくパンツ越しにツバをアンドルに吐きかけているせいなのか、薬物の耐性があっても媚薬効果が出ているせいなのかアンドルが悶え苦しんでいる声が聞こえてくる。
もうアンドルの顔や耳にも私の息子のツバのついたパンツで沢山濡らしているだろう。
アンドルの息が上がっていると同時に目の前にある小さなアンドルは一段と大きくなっており、服の向こう側では小さなアンドルがルームウェアが狭すぎるから外へ逃して欲しいと無言で訴えていた。
何とかして小さなアンドルを助けてやりたいが、ルームウェアの囲い込みから私が助ける手段は思い付かず見守る事しかできない。
「今は何も出来ないんだ。小さなアンドルよ」
すると大きく膨らんでいた小さなアンドルがとうとう全力を振り絞って一度だけ大きくブルンッと動いた!!
そんなにしてまで私に助けを求めていたのかっ!!
小さなアンドルがこんなに必死で助けを求めていたのに、一体私はなんて非道な人間に成り下がったんだ!!小さなアンドルよすまなかった!!
「今助けるぞっ!!」
「んえっ!!王子??な、何を?ああーー!!」
ーーーーーーー
明日に続きます。
22
お気に入りに追加
715
あなたにおすすめの小説
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結
【完結】オーロラ魔法士と第3王子
N2O
BL
全16話
※2022.2.18 完結しました。ありがとうございました。
※2023.11.18 文章を整えました。
辺境伯爵家次男のリーシュ・ギデオン(16)が、突然第3王子のラファド・ミファエル(18)の専属魔法士に任命された。
「なんで、僕?」
一人狼第3王子×黒髪美人魔法士
設定はふんわりです。
小説を書くのは初めてなので、何卒ご容赦ください。
嫌な人が出てこない、ふわふわハッピーエンドを書きたくて始めました。
感想聞かせていただけると大変嬉しいです。
表紙絵
⇨ キラクニ 様 X(@kirakunibl)
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜
ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。
そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。
幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。
もう二度と同じ轍は踏まない。
そう決心したアリスの戦いが始まる。
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる