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本編7
88エディside10
しおりを挟む本当にエドはアンドルを汚したのか!!
私は毎日アンドルの身体を……それこそ誰よりも舐め回す様に見ていたのだからちゃんと知っている。
それにアンドルはまだ精通も来てなかったんだぞ!!来そうで来なかったんだ!!
アンディの姿をしたエドはニヤニヤして何を考えているのか分からない。真実かも分からない話に翻弄されるだけだ。
これ以上エドに聞いても惑わされるだけだろう……無駄だな。
アンドルが意図せずに汚されたと知ったらアンドルはかなりショックを受けるだろうな……私はそれが1番辛い。
アンドルはこれでも私の婚約者としての役割を人が見ている処でも見ていない処でもしっかりとこなしていたのだから。
私としてはどんな形であれ私がアンドルを愛しているのは変わらないが、アンドルの方は自分自身をかなり責めてしまうかもしれない。
もしかして自責の念に駆られ、自ら婚約破棄を言い出しかねないな。
とにかくどんな結果になろうとも、私は全て受け止めるしアンドルを悲しませる様な事があれば全て排除してあげたいのだから……。
思い切ってアンドルの身体を確認してみる事にした。
覆っているシーツの中に潜るとアンドルは穏やかに呼吸をしており、少しだけ胸が上下に動いているのに安心しつつ、先ずは乳首を確認してみる。
乳首は私がいつも通りの確認している乳首で腫れもなく、色も慎ましやかなピンク色をしていた。乳首は大丈夫なんだろう。するとやはり下半身か……
そのままシーツの奥に潜り込んで下半身の方に移動する。
すると縮こまった小さなアンドルが剥き出しにされていた。
(小さなアンドルよっ!!私だよ!!大丈夫か!!一体何があったんだ!!)
(…………)
(小さなアンドル……やはり君も意識がないのか……)
意識が戻る様にペロペロと小さなアンドルの顔を舐めてみるが、全く反応はなかった。それに小さなアンドルは縮こまっていていつもより小さく感じてしまう。
先日は精通しそうな状態を見たばっかりだったから……あの健康ですくすくと成長してきている大きくなった小さなアンドルは一体どうしてしまったのか……。
寝ているアンドルは何故か……脚が開いた状態だった為、お尻の穴に何かされたのではないかという悪い予感だけが頭を占める。
そろ~とお尻の方を確認しようとするが、お尻の穴はベッドに埋もれてしまい、中々確認する事が出来ない。何とか色々な角度を使って確認してみようと試みるがやはり難しい。
黒猫の私が確認する事ができるのはここまでか……
そう思った時、私が潜っているシーツの上から他の黒猫達がアンドルの両膝を曲げてくれてその体勢の保持に協力してくれた。
(エドワード、1人で婚約者の身体を確認しているんだろ??水臭いな。言ってくれたらすぐ協力するのにっ)
(どうだ?確認しやすくなったか?こちらからはアンドルさんの身体はシーツで見えないから安心して思いっきり調べてくれ)
(確認しても報告はいらないぞ!!エドワードの心の中だけにしまっておくのも良いかもしれない)
シーツ越しに話しかけてくれた黒猫達は私やアンドルに気を利かせてくれて、アンドルの身体の配慮までしてくれた。本当に有り難く私に優しい黒猫のご先祖様達だった。
(ご配慮有難うございます。私は1匹……いや、1人じゃない事を忘れていました)
(そうだぞ!!私達は助け合える仲間だ!!エドワードが納得できるといいな)
(はい……)
シーツの向こうにいる黒猫達にお礼を言ってからまたアンドルの身体に向き合う。
アンドルのお尻はまだそこまで接触した事はないが、初めての出会いは健康診断と嘘をついてアンドルにパンツを脱がせた時だったな。
私の目の前で一生懸命踊ってくれた小さなアンドルが可愛い過ぎてそちらばかり気を取られてしまったけれど、プリンとしたアンドルのお尻はそれはそれはキラキラ輝いていて、眩し過ぎて目が潰れそうだった記憶がある。
そこからの付き合いなのでかなり長い付き合いではあるか。
そして男性とセックスをする時はお尻の穴を使う事も私がまだ幼い頃から知っていた。
アンドルが婚約者になる事が幼い時より決まっていたから男性の閨教育は私が精通する前に学んでいたから。
だからこそなのかもしれない。
アンドルのお尻の穴はとても大切な部分でまだ私が触って良い場所ではないと思っていたし、無意識に自分から触れない様にしていたんだ。
もしそんな私がアンドルのお尻の穴に手をつけたらどうなると思う?もう私の欲望に歯止めが効かなくなってしまう自信があるからだ。
自慢じゃないがその点については自信しかない。
だからこそアンドルのお尻を神聖視して私本来の欲望からアンドルのお尻を守っていたともいえる。
ーーーーー
明日も投稿予定です。
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