【完結】王子様の婚約者になった僕の話

うらひと

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本編7

78魔石の場所※

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(変態ではない)18Rの回です。
固定cpじゃない18Rの描写が御座いますので、苦手な方は自衛をお願い致します。
ーーーーーーーー



   そして僕と同じ色だったプラチナブロンドの髪もどんどん黒と白のマダラ模様になってきて、やっぱりさっき見た時の姿の違うアンディは僕の気のせいじゃなかったんだ!!


「ち、違うじゃないか……君はアンディじゃない!!いくら外見はアンディでも君はアンディじゃないじゃないか!!」


   魔石にエネルギーを吸い取られて亡くなったアンディの魂は一緒にいた瀕死の恋人が連れて行ったと聞いて少し良かったと思ってしまったけれど、そもそものアンディだってその恋人だって死にたくて死んだんじゃないじゃないかっ!!


   それでもこの目の前にいるアンディはアンディのエネルギーを奪って、ずっとアンと2人で過ごしていたって言うのか!!
  

   何もかも理不尽過ぎる!!



「僕はずっとアンと一緒に居られればそれでいいんだ。
  だけどアンの子孫の君を歓迎するよ。
   だって君ならアンを傷つける事なく犯せるし、思いっきり犯した後は生命エネルギーも持っているのだから魔石に取り込めるでしょ。
   本当に君は最高の性処理道具だよ。
   ふふっ君が死ぬ前に僕を楽しませて?
   ああ……そうだっ!!
   ギリギリの所でエネルギーを取り込まななければ君を死なせない様にできるし、ずっと僕の性処理道具として使えるかな……」



「アンディ!!いやっ君はエドだ!!こんな事はおかしいよ!!
   君はアンを縛りつけてアンディのエネルギーを取り込んで今度は僕迄取り込むつもりなの?!
   えっ!!
   あっ!!君の身体の胸!!そ、それはっ!!」



 さっきよりも顔にひびが広く入っているアンディは僕が叫んでいるのもお構いなく自分のルームウェアを脱いで裸になった。
 するとアンディの胸には見た事もない大きな赤色の魔石が埋め込まれている。
   そのままその魔石を僕に見せつける様にしてアンディは笑っていた。

「そう。これが今まで何度も話に出て来ていた魔石さ。この魔石に君が少しだけ触れたらどうなると思う?」


 そう言って唇を覆っていた僕の手を掴んだアンディはスッと自分の胸にある魔石を触れさせると僕の身体の力がストンと抜け落ちてしまったかの様に力が入らなくなってしまった。


「うあ………な……んだ……」


「ふふっもっと魔石に触れれば魂迄縛れるけど……これだけでも僕は君からエネルギーを貰って元気になったよ!!はあーー……流石に僕がアンを襲ったりしてアンには嫌われたくないからね。
   アンと同じ顔の君を犯せるなんて嬉しい」


 そしてまた今度は抵抗が無くなった僕にゆっくりと顔を近づけてキスを再開されてしまった。
   たまに抵抗しようとすれば魔石が埋め込んでいる胸を僕の身体に押し付けられて、その度に身体の力が抜けてしまうので全く歯が立たない。


 魂迄少しずつ吸い取られているのか意識迄はっきりしなくなってきて意識が朦朧としてきた。
   アンディの顔を睨む位しか出来ないまま顔を見続けていると、アンディの顔のひびは徐々に消えてきているのが分かった。それにマダラだった髪の毛も少しずつ僕と同じプラチナブロンドに戻ってきている。

   僕が必死で睨んでいるのにアンディは嬉しそうな表情をしながら首筋から胸迄キスを落としてきて手は僕の乳首をコリコリと刺激し始めていた。


「ああ……乳首が尖って主張し始めてきたよ。はぁ可愛い可愛い僕のアン」


 アンディはもう僕の事をアンドルとは呼ばずにアンと呼んでいた。
   性別の違う男の僕であっても顔がそっくりだから僕をアンに置き換えて扱う事にしたんだろう。
   そのアンディは1人で「アン可愛い」と言っていて僕のズボンとパンツを脱がしてから足を広げた。


「う……うう……アン……ディ……やめ」


   アンディはそのまま僕の股間を触ったり玉の部分を揉んだりやりたい放題されていると言うのに僕は力が入らなくて何もできない。


   「流石に身体の力が抜けたアンドルの股間は硬くならないね。でも男の子としてじゃなくてアンの大きな恥部だと思ったら堪らないよ。アンドルは自分のお尻を使うのはこれが初めてかい?僕は初めて使うお尻はちょっと苦手なんだ。お尻の中をしっかり解さないと入れる僕だって痛くなるんだからね」


「うぁ……いや……いや……だ……」

   
   アンディはそのまま僕のお尻の出入り口付近をクニクニと指で動かし始めた。
   うう……気持ち悪い……。
    
    僕がこの状況から逃げるにはどうすれば良いんだ……このままいけば僕はアンディに犯されながら魂を吸い取られてしまうのに、ダメだ。力が入らない……


「そ……んな……したら……アンが悲……しむよ……」
  
 「アンドル、今いい所だから静かにしようか?」

「も……いやだ……魔石……あっ…………」


   力なく拒否をした僕の手をとり、またアンディは胸にある魔石に触れさせると僕はもう言葉を一言も発する事が出来なほど力が入らなくなってしまった。


 アンディはアンだけは傷つけたくないと思っていたんだよな。


   だからこんな事がアンに知れたら確実に悲しむという思いをアンディに伝えたつもりだったのに、逆に魔石にまた触れる結果になってしまって逆効果だった。


「やっぱり初めてのアナルは滑りやすくする為の粘液がないと中に挿れにくいな……」


「…………」



   悔しい。

   身体も動かせず声も出せなくなったというのに、目の前のアンディと何も出来ない自分の対して悔しくて涙だけは止めどなく溢れてきた。


   エドワード王子……

   こんな時なのに不意に婚約者のエドワード王子の事が頭に浮かんだ。
   そうだ、僕はこれでもエドワード王子の婚約者として今まで王子に忠誠を誓い裏切る行為は一切して来なかったのに、こんな事になってしまうとは王子に何と言い逃れできようか……


   エドワード王子……本当に申し訳ありません。
   僕はもう……貴方をお慕いする資格はなくなってしまいます。


   アンディが僕を犯すのを最後まで僕は何の抵抗も出来ないまま見届ける事になるのだろうと思っていた。
   それでも意識だけは手放したくなかったのに……そのまま僕は朦朧としたまま……抵抗できずに力も抜けて意識を沈ませていった。


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