【完結】王子様の婚約者になった僕の話

うらひと

文字の大きさ
上 下
23 / 124
〜王子side〜2

23エドワード王子の歓喜3

しおりを挟む

 アンドルが私のパンツを貰った時の驚きと共に喜んだ姿や、そのパンツで何をするのかと想像するだけで、胸が熱くなりヤバい。


   私の息子まで興奮してしまう……残念な事なんだが、私の息子は表情の様に私の頭の中と切り離す事がどうしても出来なくて、頭の中でアンドルの事を考えると一心同体で動いてしまう。


 しかし、アンドルとのお茶会は成功させていかなければならないから、ここは冷静に行動しよう。
 私の書斎ならば鍵付きだし、短時間なら部屋に鍵をかけて2人きりになっても大丈夫だろう。私とアンドルの話の流れも侍従達は聞いているはずだからプレゼントを取りに書斎に行くのは何ら問題無いはずだ。

 私はアンドルの手をとり、書斎に向かって移動した。
 そこで父上からアンドルに渡してくれと前から言われていた本を思い出しそれもオマケでプレゼントして、メインで私のパンツを渡す事ができた。


 パンツを渡す時に私が恥ずかしがってどうする?

 私が堂々としていれば、アンドルまで恥ずかしいとは思わず素直に受け取ってくれルだろう。私は渡す時に冷静になってアルカイックスマイルをしっかり披露する事ができた。


 どうだ?

 アンドルは喜んでくれただろうか……


 するとアンドルは顔を真っ赤にさせて目頭も熱くさせ、足は内股になりモジモジさせているではないかっ!!これは私の思惑通りアンドルに好感触だったプレゼントではなかろうか!!はいっ来たこれっ!!


 やはり私の思いとアンドルの思いは一つだったのだな。

 そして



「わぁ~素敵なプレゼントを有難う!!ずっと大切にしますね!!」



 と……。

 アンドルーー!!
 アンドルーー!!


 私のアンドルが可愛いすぎて私の息子が辛い!!!


 もう私のスマイルもへったくれもない程興奮してしまったが、このままでは侍従達や護衛達も部屋に入ってきてしまうだろう。この状況で護衛達が部屋に入ってしまったらまたアンドルと会える日が減ってしまう。

 早く着替えなければならないが、当初私のパンツをプレゼントにするつもりは無かった為に、予備のパンツは用意していない。


 アンドルもこのまま私がパンツを履かないままズボンを履くと私の股間にテントが張ってしまう事を心配している様だった。

 しかし……私のパンツはアンドルに渡してしまったし、この書斎部屋の中に他にパンツは……あるじゃないか!!

 私はもう時間がない中、アンドルのパンツを私に渡して欲しいとお願いした。これなら思いがけなく私も新しい宝物が手に入って一石二鳥だ。


 アンドルも最初は戸惑っていたが、私が焦っているのを感じとると躊躇しながらもパンツを脱いでいく。

 すると久しぶりに小さなアンドルとも再会できた。

(久しぶりだな小さなアンドル。また会えたね)

(王子また会いに来てくれたんですね!!)

(ああ、私はちゃんと約束を守る男だよ)

(王子~いつも応援有難う!!王子だーいすき!!)

(ふふっ小さなアンドルは相変わらずだな。)

(王子は僕の事を好きじゃなくなったの?)

(何を言っているんだい。大好きに決まっているだろう?)

(うふふっ僕嬉しい~!!)

(小さなアンドル。今日は君の大切なパンツを貰う事になって済まなかったな)

(エドワード王子の為なら喜んで!!)

(!!……良い子だな。小さなアンドル有難う!!)

(だって僕には王子のパンツがあるもんね)

(そうか……私のパンツは少し大きいが大切にしてくれ。)

(勿論だよ~。ずっと大切にしますね。じゃあまた!!)

(ああ!!また会いに来るよ!!)

(王子きっとだよ~)

(約束だ!!またな)
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

【完結】『ルカ』

瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。 倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。 クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。 そんなある日、クロを知る青年が現れ……? 貴族の青年×記憶喪失の青年です。 ※自サイトでも掲載しています。 2021年6月28日 本編完結

【完結】オーロラ魔法士と第3王子

N2O
BL
全16話 ※2022.2.18 完結しました。ありがとうございました。 ※2023.11.18 文章を整えました。 辺境伯爵家次男のリーシュ・ギデオン(16)が、突然第3王子のラファド・ミファエル(18)の専属魔法士に任命された。 「なんで、僕?」 一人狼第3王子×黒髪美人魔法士 設定はふんわりです。 小説を書くのは初めてなので、何卒ご容赦ください。 嫌な人が出てこない、ふわふわハッピーエンドを書きたくて始めました。 感想聞かせていただけると大変嬉しいです。 表紙絵 ⇨ キラクニ 様 X(@kirakunibl)

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

君に望むは僕の弔辞

爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。 全9話 匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意 表紙はあいえだ様!! 小説家になろうにも投稿

【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜

ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。 そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。 幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。 もう二度と同じ轍は踏まない。 そう決心したアリスの戦いが始まる。

【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~

綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」  洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。 子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。  人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。 「僕ね、セティのこと大好きだよ」   【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印) 【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ 【完結】2021/9/13 ※2020/11/01  エブリスタ BLカテゴリー6位 ※2021/09/09  エブリスタ、BLカテゴリー2位

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

処理中です...