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〜王子side〜2
23エドワード王子の歓喜3
しおりを挟むアンドルが私のパンツを貰った時の驚きと共に喜んだ姿や、そのパンツで何をするのかと想像するだけで、胸が熱くなりヤバい。
私の息子まで興奮してしまう……残念な事なんだが、私の息子は表情の様に私の頭の中と切り離す事がどうしても出来なくて、頭の中でアンドルの事を考えると一心同体で動いてしまう。
しかし、アンドルとのお茶会は成功させていかなければならないから、ここは冷静に行動しよう。
私の書斎ならば鍵付きだし、短時間なら部屋に鍵をかけて2人きりになっても大丈夫だろう。私とアンドルの話の流れも侍従達は聞いているはずだからプレゼントを取りに書斎に行くのは何ら問題無いはずだ。
私はアンドルの手をとり、書斎に向かって移動した。
そこで父上からアンドルに渡してくれと前から言われていた本を思い出しそれもオマケでプレゼントして、メインで私のパンツを渡す事ができた。
パンツを渡す時に私が恥ずかしがってどうする?
私が堂々としていれば、アンドルまで恥ずかしいとは思わず素直に受け取ってくれルだろう。私は渡す時に冷静になってアルカイックスマイルをしっかり披露する事ができた。
どうだ?
アンドルは喜んでくれただろうか……
するとアンドルは顔を真っ赤にさせて目頭も熱くさせ、足は内股になりモジモジさせているではないかっ!!これは私の思惑通りアンドルに好感触だったプレゼントではなかろうか!!はいっ来たこれっ!!
やはり私の思いとアンドルの思いは一つだったのだな。
そして
「わぁ~素敵なプレゼントを有難う!!ずっと大切にしますね!!」
と……。
アンドルーー!!
アンドルーー!!
私のアンドルが可愛いすぎて私の息子が辛い!!!
もう私のスマイルもへったくれもない程興奮してしまったが、このままでは侍従達や護衛達も部屋に入ってきてしまうだろう。この状況で護衛達が部屋に入ってしまったらまたアンドルと会える日が減ってしまう。
早く着替えなければならないが、当初私のパンツをプレゼントにするつもりは無かった為に、予備のパンツは用意していない。
アンドルもこのまま私がパンツを履かないままズボンを履くと私の股間にテントが張ってしまう事を心配している様だった。
しかし……私のパンツはアンドルに渡してしまったし、この書斎部屋の中に他にパンツは……あるじゃないか!!
私はもう時間がない中、アンドルのパンツを私に渡して欲しいとお願いした。これなら思いがけなく私も新しい宝物が手に入って一石二鳥だ。
アンドルも最初は戸惑っていたが、私が焦っているのを感じとると躊躇しながらもパンツを脱いでいく。
すると久しぶりに小さなアンドルとも再会できた。
(久しぶりだな小さなアンドル。また会えたね)
(王子また会いに来てくれたんですね!!)
(ああ、私はちゃんと約束を守る男だよ)
(王子~いつも応援有難う!!王子だーいすき!!)
(ふふっ小さなアンドルは相変わらずだな。)
(王子は僕の事を好きじゃなくなったの?)
(何を言っているんだい。大好きに決まっているだろう?)
(うふふっ僕嬉しい~!!)
(小さなアンドル。今日は君の大切なパンツを貰う事になって済まなかったな)
(エドワード王子の為なら喜んで!!)
(!!……良い子だな。小さなアンドル有難う!!)
(だって僕には王子のパンツがあるもんね)
(そうか……私のパンツは少し大きいが大切にしてくれ。)
(勿論だよ~。ずっと大切にしますね。じゃあまた!!)
(ああ!!また会いに来るよ!!)
(王子きっとだよ~)
(約束だ!!またな)
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