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そう思っていたらクランも俺の事を好きになってくれたようだ。

好きじゃなくても逃しはしないが……気持ちが通じ合うというのはこんなに幸せになるものなのだな。

今日の朝もクランのキスで目が覚めると、恥ずかしがりながら照れて「ジュード起きて!朝だよ!!」とはにかんでいるクランを朝1番で見れた!!


何だ!!
ここは天国か!!


クランが可愛い!クランが可愛い!そんな思いが強くなりすぎて何をされても嬉しい状態になってしまう。

変態と思われても俺もクランに見合うように弛まぬ努力がクランに認められたようで……恋人となりついに一緒に生活を共にする事ができたのだ。



最高に幸せだ!!



ーーーーーーーーーー



「それで…クランはまんまと囲い込まれてしまった訳ね。予想はしてたけど」

「ステラ姐さん…でもステラ姐さんは私がジュードの担当になるのを知ってて実習の相手に推薦したんですよね…正直複雑ですよ」

「しょうがないじゃなーい!それに私が推薦してなくても、状況は変わったと思う?あの優秀な次期騎士団長になる男よ!」

「まあ……変わらなそうですけど……」

「でしょう!それにクランは今幸せなんでしょう?羨ましいわよ!!」

「まあ……そうなんですけど……」

「ならいいじゃない!  クランはむしろ恋のキューピッド役を演じてあげた私をもっと褒め称えて欲しいわよ!!
ほらっウワサをすれば……あいつ私がクランと仲良いからって睨んで来るんだよねー嫉妬深い奴だわ……そういう事でそろそろ逃げるわねーじゃあね!」

「あっステラ姐さん!!」

ステラ姐さんはそう言うと、あっと言うまに消えてしまった。

「クラン?今ステラ・マージと一緒にいたが……いくら女性同士であってもできれば……嫉妬するからほどほどにして欲しいのだが……」

「ジュード!あっ今仕事中だから副団長か。もう心配性だなあ……私はジュード副団長に一途だっていつも言っているでしょう?」

「クラン!ああ……もう大好きだ……」

「あっ副団長!!今は仕事中だから抱きしめるの無しだからね。だけど帰ったらいっぱいハグしようね!!」

「クラン!仕事中だからそんなに煽らないでくれっ。わかった。今日の仕事も早めに終わらすから!!」

ジュードはそう言ってまた足取り軽く騎士団の方に戻っていった。

あれっ?
今のジュードは魔術師団の敷地に何しに来たのかしら?

もしかして私の顔を見る為にわざわざ魔術師団の方に来たのかしら……

ふふふっ

ジュードはあれから次の実習で評価を受け、中級魔術師の資格まで取ってから騎士団の方に戻っていった。

そして今は第二騎士団の副団長にまた収まったし、魔術師団の人間とも仲が良いので騎士団と魔術師団の橋渡し的な立場で重宝されているらしい。


本当優秀だなぁ。


そしてジュードと私はあれから恋人となって一緒に暮らし始めた……。

だからジュードが魔術師試験を受けた理由は恋人を作る為だったっと言う訳で……



私はとても幸せです。



おしまい。


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