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〜クラウスside〜

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    久しぶりに見た兄様は背は私の方が伸びて私を見上げていた。その瞳を見ると私の股間に自然と熱が集まった。村人と言い張っているが全く兄様の美しい容姿も顔も隠せてないじゃないか!!

    兄様は今までよく襲われずに普通に生活してきたな?
    まさか、襲われても気づかなかったとか??
    いくら頭の悪い兄様でもそれはないか……。


「すみません、人違いじゃないですかね?俺はそんな名前じゃないんで」

 目を泳がせながら一生懸命自分の事を隠そうとするリンゼ兄様を、今すぐ羽交い締めにして私のチンポ無しでは生きられなくしてしまいたい。

 そんな欲求を抑えつつ、強引に一緒に生活する事に漕ぎ着けた。
 この期間にリンゼ兄様が2度と私から離れられない様に心も身体も繋がらなくては。

 こんな事は時間さえあれば私には簡単な事だ。

 目の前でキョトンとしている兄様を眺めて自分の股間が更に熱くなるのを感じた。

 夜は1つの布団しかないので兄様を抱き締めながら寝る。勿論わざと布団は購入しない。
 いつも股間を兄様に押し付けたいのを身体を震わせて必死に我慢していると

「泣いているのか?」

 と私が学校で虐めにあった嘘話を真に受けて、兄じゃないからなと言いながらも同情してくれていた。

 兄様……チョロッ!!

 こんなチョロ過ぎて良いのか!!

 今までよく人に騙されずに生きて来られたな?
  もしかしたらリンゼ兄様は今まで騙されてきた事も分かってないまま、ほのぼのと生きて来たのかも知れない。

 この予測はありうるな……。

「リンゼ兄様……俺の帰る処は兄様の処しか無い……」

 そんな同情を引く様な言葉を兄様の耳元で囁くと兄様はハッと息を呑んだ。

 くっくっ

 本当に兄様は可愛い過ぎじゃねーか!!

「ハアハアハアハア兄様……クッ」

 兄様が寝静まるまで我慢して、寝てからは少しずつ兄様の乳首とアナルを開発しながら私は自慰をする。ゆっくりゆっくり開発して兄様が気づいた時にはもう快感に逆らえない身体にしていく。

 こうして夜中は少しずつ兄様の身体を敏感にしていくので朝寝坊してしまう事もしばしばあった。

 それでもリンゼ兄様の鈍感さは健在だ。

 日中にもスキンシップをするようにして少しずつ兄様の身体をもっと欲しがる様にしていく。

 無理矢理はしないで兄様が私を求める身体にしていくように。

 ある日、あまり訪問者がいないというリンゼ兄様の家にシドという大柄の男がやって来た。
 リンゼ兄様はシドを見ると、とても嬉しそうに微笑んで会話も弾んでいるようだった。

「最近、お前が美丈夫の男性と一緒にくらしているって聞いたんだけど」

 と大きな声だったので聞こえてきた。ちらっと声のする方を見ればシドという者と目が合った。
 リンゼ兄様は気がついていないが、相当リンゼ兄様に入れ込んでいるのが分かる。
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