【完結】家族の為に身を引いたのに、優秀な異母弟が追いかけてきて捕まりました。あれっ何で?

うらひと

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〜リンゼside〜

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 クラウスも辛い事が沢山あったんだな。才能があるが故に父と母に期待されて、学校で虐めにあっても弱音を吐ける場所がなかったんだ。

「でも悪かったんです……私は貴方の事をリンゼ兄様に見立てて少し甘え過ぎていたようです。
 でも……兄様として……今だけリンゼ兄様と繋がりたい。
 今日だけ……明日から私は生まれ変わって元気になりたい。切り替えるきっかけが欲しいんです」

 普段は精悍で凛々しい顔が今にも泣きそうな顔をして全裸の俺をぎゅうっと抱き締められてしまった。
 クラウス……こんなに大きくなって才能もあるというのに心の中ではとても優しくて傷つきやすい子供のまんまなんだな。

 だったら俺はクラウスを突き放す事なんかできないじゃないか……今はクラウスの事を癒してあげないといけない。

「分かった……今晩だけだぞ……」

「ううっ……リンゼ兄様!!有難う……」

 クラウスは涙を流しながら喜んでくれた。
 そんなに俺の事を思って……淋しくて性欲相手まで拗らせてしまったのか。

「うう……リンゼ兄様このまま寝てくれませんか……?」

 泣きながらクラウスが頼んでくるので、これからされる事を想像しながら静かに頷いた。
 クラウスはいつの間にか全裸になっていて、デカイ物がギンギンに勃ち上がっている。


「お前のソレ……間近で見ると、やっぱ凄い大きさだな……」

「兄様?そうですか?サイズ的には少し大きいかもしれませんね。その点リンゼ兄様のソレはとても綺麗な色をして可愛くて美味しそうですね」

 いやいやどう見ても大きいでしょソレ。俺と比べてみろよ。自分のは普通サイズだと思っていたのに情けなくなってくるわ。

「そ、そうか……俺に入るかな……」

 話している内にも奴は俺の後孔に潤滑油を含ませた指で手際良く解していく……

「ぐうん……んあ……」

「じゃあ少しずつ挿れていきますから……」

 ヌプンッ

「えっああっちょっと!!はああーー……はあはあ」

 ズプププ……

「兄様は、こういう事は初めてですか?シドさんとの経験は?今挿れたばっかなのにリンゼ兄様は直ぐ息が上がり過ぎて経験が少ないのが丸わかりですよ。ゆっくり動かしますから呼吸を整えて下さいね」

 ズチュン……ズチュン……ズチュン

「あんっあっシド?何の……事だ…ハアハアハアハア」

「あーリンゼ兄様!!ヤバいです!!思った以上に気持ちが良くて!!やっぱり私達は相性が最高にいいですよ!!」

「んっんっんあっ!!俺っはっ!!ラ、ランゼルだっから」
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