6 / 27
〜リンゼside〜
6
しおりを挟む
「リンゼ兄様はスキンシップを沢山してくれたのに、突然いなくなってしまったんです。父も母も何故いなくなったのか教えてくれなくて……知らないうちに私が伯爵家の跡継ぎとして教育されました。」
突然いなくなった……そんな事を言われるとクラウスに対して申し訳ない気持ちになってしまう。
俺だってあんなに可愛がっていたクラウスと離れるは辛かったさ。でもお前が伯爵家を引継ぐのが1番良いと身を引いたんだぞ!!
しかし、クラウスは何も知らないまま寂しい思いをさせてしまったんだな……スキンシップくらい減るものじゃないしさせてやろう。
クラウスがペタペタと俺の身体を撫で回しても、寂しかったんだろうと思いながら抵抗せずにいた。
すると、クラウスは俺の胸の飾りを撫で始めた。最初は触れるかどうかだったのに、気づくと集中してコリコリとしている。
「ふあっちょっと!!クラウスが虐められて傷心だからって欲求不満を解消したいのは分かるけど、身近な俺をからかうのは止めてくれよ」
俺が止めてくれと言えばすぐに止めてくれた。
「兄様、私はからかってないのに……」
そんなクラウスの独り言を俺は気付かなかった。
夜は相変わらず小さなお布団で抱き締められながら寝ている。
「クラウスは貴族だし、もう一つ寝具を用意しようか?」
と提案したのに、
「リンゼ兄様の貴重なお金を使う訳にはいきません」
と速攻クラウスに却下される。
だったらお前が自分の寝具を用意してくれよと言いたくなったが俺の家の事なのでやめた。
今日も抱き締められているが、何故が俺のお尻に硬い物が当たっているしクラウスの息も少し荒い。
「っん……リンゼ兄様……良い匂いがします。」
「クラウス、だからお前のリンゼ兄様ではなくてランゼルだって。それに何か尻に当たっているんだが……若いからそうなる事もあるだろう」
「ハアハア……リンゼ兄様……良かったらシコシコするのを手伝ってくれませんか?」
クラウスはゆっくり腰を動かして俺の尻にグリッグリッと硬い物を押し付ける仕草をしている。
「へっ?てててっ手伝う訳ないだろう!!今日はリビングで寝るからクラウスは自分で何とか処理しろよっ」
急いでベッドから出て寝室のドアを閉めてからドキドキが止まらなくなった。
あいつは急に何やってんだよ!!いくら性欲があっても村人の俺なんかに手伝って欲しいだなんて!!
羞恥心ってものはないのか?
しかもそんなあいつにドキドキして俺もあほだ。
ーーーーー
突然いなくなった……そんな事を言われるとクラウスに対して申し訳ない気持ちになってしまう。
俺だってあんなに可愛がっていたクラウスと離れるは辛かったさ。でもお前が伯爵家を引継ぐのが1番良いと身を引いたんだぞ!!
しかし、クラウスは何も知らないまま寂しい思いをさせてしまったんだな……スキンシップくらい減るものじゃないしさせてやろう。
クラウスがペタペタと俺の身体を撫で回しても、寂しかったんだろうと思いながら抵抗せずにいた。
すると、クラウスは俺の胸の飾りを撫で始めた。最初は触れるかどうかだったのに、気づくと集中してコリコリとしている。
「ふあっちょっと!!クラウスが虐められて傷心だからって欲求不満を解消したいのは分かるけど、身近な俺をからかうのは止めてくれよ」
俺が止めてくれと言えばすぐに止めてくれた。
「兄様、私はからかってないのに……」
そんなクラウスの独り言を俺は気付かなかった。
夜は相変わらず小さなお布団で抱き締められながら寝ている。
「クラウスは貴族だし、もう一つ寝具を用意しようか?」
と提案したのに、
「リンゼ兄様の貴重なお金を使う訳にはいきません」
と速攻クラウスに却下される。
だったらお前が自分の寝具を用意してくれよと言いたくなったが俺の家の事なのでやめた。
今日も抱き締められているが、何故が俺のお尻に硬い物が当たっているしクラウスの息も少し荒い。
「っん……リンゼ兄様……良い匂いがします。」
「クラウス、だからお前のリンゼ兄様ではなくてランゼルだって。それに何か尻に当たっているんだが……若いからそうなる事もあるだろう」
「ハアハア……リンゼ兄様……良かったらシコシコするのを手伝ってくれませんか?」
クラウスはゆっくり腰を動かして俺の尻にグリッグリッと硬い物を押し付ける仕草をしている。
「へっ?てててっ手伝う訳ないだろう!!今日はリビングで寝るからクラウスは自分で何とか処理しろよっ」
急いでベッドから出て寝室のドアを閉めてからドキドキが止まらなくなった。
あいつは急に何やってんだよ!!いくら性欲があっても村人の俺なんかに手伝って欲しいだなんて!!
羞恥心ってものはないのか?
しかもそんなあいつにドキドキして俺もあほだ。
ーーーーー
71
お気に入りに追加
678
あなたにおすすめの小説

ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので芸風(?)が違うのですが、楽しんでいただければ嬉しいです!
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)

どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。

ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。

ヤンデレ化していた幼稚園ぶりの友人に食べられました
ミルク珈琲
BL
幼稚園の頃ずっと後ろを着いてきて、泣き虫だった男の子がいた。
「優ちゃんは絶対に僕のものにする♡」
ストーリーを分かりやすくするために少しだけ変更させて頂きましたm(_ _)m
・洸sideも投稿させて頂く予定です

嫌われ者の僕
みるきぃ
BL
学園イチの嫌われ者で、イジメにあっている佐藤あおい。気が弱くてネガティブな性格な上、容姿は瓶底眼鏡で地味。しかし本当の素顔は、幼なじみで人気者の新條ゆうが知っていて誰にも見せつけないようにしていた。学園生活で、あおいの健気な優しさに皆、惹かれていき…⁈学園イチの嫌われ者が総愛される話。嫌われからの愛されです。ヤンデレ注意。
※他サイトで書いていたものを修正してこちらで書いてます。改行多めで読みにくいかもです。

弟勇者と保護した魔王に狙われているので家出します。
あじ/Jio
BL
父親に殴られた時、俺は前世を思い出した。
だが、前世を思い出したところで、俺が腹違いの弟を嫌うことに変わりはない。
よくある漫画や小説のように、断罪されるのを回避するために、弟と仲良くする気は毛頭なかった。
弟は600年の眠りから醒めた魔王を退治する英雄だ。
そして俺は、そんな弟に嫉妬して何かと邪魔をしようとするモブ悪役。
どうせ互いに相容れない存在だと、大嫌いな弟から離れて辺境の地で過ごしていた幼少期。
俺は眠りから醒めたばかりの魔王を見つけた。
そして時が過ぎた今、なぜか弟と魔王に執着されてケツ穴を狙われている。
◎1話完結型になります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる