【完結】家族の為に身を引いたのに、優秀な異母弟が追いかけてきて捕まりました。あれっ何で?

うらひと

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〜リンゼside〜

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「リンゼ兄様はスキンシップを沢山してくれたのに、突然いなくなってしまったんです。父も母も何故いなくなったのか教えてくれなくて……知らないうちに私が伯爵家の跡継ぎとして教育されました。」

 突然いなくなった……そんな事を言われるとクラウスに対して申し訳ない気持ちになってしまう。

 俺だってあんなに可愛がっていたクラウスと離れるは辛かったさ。でもお前が伯爵家を引継ぐのが1番良いと身を引いたんだぞ!!

 しかし、クラウスは何も知らないまま寂しい思いをさせてしまったんだな……スキンシップくらい減るものじゃないしさせてやろう。

 クラウスがペタペタと俺の身体を撫で回しても、寂しかったんだろうと思いながら抵抗せずにいた。
 すると、クラウスは俺の胸の飾りを撫で始めた。最初は触れるかどうかだったのに、気づくと集中してコリコリとしている。

「ふあっちょっと!!クラウスが虐められて傷心だからって欲求不満を解消したいのは分かるけど、身近な俺をからかうのは止めてくれよ」

 俺が止めてくれと言えばすぐに止めてくれた。

「兄様、私はからかってないのに……」

 そんなクラウスの独り言を俺は気付かなかった。


 夜は相変わらず小さなお布団で抱き締められながら寝ている。

「クラウスは貴族だし、もう一つ寝具を用意しようか?」

 と提案したのに、

「リンゼ兄様の貴重なお金を使う訳にはいきません」

 と速攻クラウスに却下される。
 だったらお前が自分の寝具を用意してくれよと言いたくなったが俺の家の事なのでやめた。

 今日も抱き締められているが、何故が俺のお尻に硬い物が当たっているしクラウスの息も少し荒い。

「っん……リンゼ兄様……良い匂いがします。」

「クラウス、だからお前のリンゼ兄様ではなくてランゼルだって。それに何か尻に当たっているんだが……若いからそうなる事もあるだろう」

「ハアハア……リンゼ兄様……良かったらシコシコするのを手伝ってくれませんか?」

 クラウスはゆっくり腰を動かして俺の尻にグリッグリッと硬い物を押し付ける仕草をしている。


「へっ?てててっ手伝う訳ないだろう!!今日はリビングで寝るからクラウスは自分で何とか処理しろよっ」


 急いでベッドから出て寝室のドアを閉めてからドキドキが止まらなくなった。

 あいつは急に何やってんだよ!!いくら性欲があっても村人の俺なんかに手伝って欲しいだなんて!!
 羞恥心ってものはないのか?

 しかもそんなあいつにドキドキして俺もあほだ。



 ーーーーー


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