はるよ こい。

たみやえる

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はるよ こい。

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——だって、死んじゃってから出会ったわけだし?
 そう考えれば、始まってもいない。始まるはずもないコトなわけで。
 どこかから、クスクスと笑い声が聞こえた気がした。
 空耳だ。
 カゲなら、今のアヤをみたら爆笑してる。
 爆笑してて欲しい。
 だから、アヤは微笑んでみた。
「とにかく、寒いから一緒に帰ろ?」
と二人に言い、歩き始めたのだった。

〈了〉


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