専属護衛の密かな恋

みお

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第2王子

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「レオン。明日、一緒に王城へ行くぞ」

いつも通りの重苦しい雰囲気夕食のなか父が口を開く。

「は、はい。わかりました」

少し戸惑いながらも返事をする。

この世界に転生してはや五年。この家ブラックローズ公爵家は、王家を守るために存在している。
守ると言っても表ではない。暗殺などの裏にたいして特化しているのだ。
かく言う俺も三歳から暗殺術や護身術を学び始めた。
それに、俺には暗殺技術の才能があるらしい。

夕食が終わり自分の部屋に戻ると俺はベッドに身を投げた。

はぁー、どっと疲れた。

   それにしても、何で俺なんだ?

…俺なんかしたっけ?

……。考えてもわからなそうだな。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー

<翌日>

俺は着飾らせられて今父上と同じ馬車にのせられている。

「父上、今日は何のようで王城へ向かうのですか?」

気まずい雰囲気に耐えられなくて思わず聞いてしまった。

発言したあとにまずったと自分の行動を反省する。
父上は少し俺の方を見たあと視線をずらした。

「…お前の交友関係は?」

質問で返された…
…友達?いや、俺、
「友達は…いませんね。なぜです?」

自分で言ってて悲しくなってきたんだけど。

「いや、何でもない。王城へ行くのは国王に呼ばれたからだ。」

、、、、はぁ!?

俺も一緒に?なんで!?


俺が混乱しているうちに馬車は王城へついた。
そのまま父上についていくと中庭らしき場所についた。
…ここ?

「少しここで待っているか」

父上が口を開いた。

「ここでいいのですか?」

俺が疑問をそのまま口にした。
父上が少し俺を見る。
気分を悪くしたかな?

「ここに来てくれと言われたからな。大丈夫だろう」

その言葉を信じて俺はおとなしく待っていることにした。



ー 少しして ー



父上との気まずい空気の中ふたつの気配が近付いてきた。

父上がさっとに膝をついた

俺もそれにならう。
たぶんこれが_

「待たせたなアシュレート」
 
重厚な声が響いた。

「いえ、それほど待っておりませんので大丈夫です」

父上がその声に答え顔を上げた。
俺は下げたままだ。

「こちらが次男のレオンでございます」

父上が立ち上がる気配がして俺も立ち上がる。

「紹介に預かりましたアシュレートが一子レオンでございます」

そう一礼し、顔を上げる。

 そこで目に飛び込んできたのは天使と形容してもし足りないというような男の子がいた。

「はじめまして、第二王子のリリスウェルです」





    
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