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一年生・冬の章
あったかくて幸せ③★
しおりを挟む「っ~!?ぅ、ああっ」
先程まで蕩けた表情を浮かべていたフィンは、再び挿入されると一瞬目を見開いてスイッチが入ったように喘ぎ始める。リヒトが半分まで肉棒を挿入すると、後はフィンの体重で徐々に下に沈んでいきリヒトはその勢いに任せて根元近くまで一気に挿入した。
「ん“んうぅっ!っあ、ああっ」
すっかり柔らかくなっているフィンの後孔は、簡単にリヒトの熱い肉棒を飲み込んでぎゅうっと締め付けると、再び前立腺を押し潰されるような感覚が走る。
フィンはガクガクと下腹部と足を震わせ、尿道に残った精液を垂れ流しながらリヒトに抱き付いて背中に足を回した。
「っ」
リヒトはフィンを抱き締め返すと、そのままゆさゆさと揺さぶるように下から突き上げて欲望のまま激しくフィンの中を蹂躙していく。
「フィンの中、久しぶりだからかな……。俺の形忘れちゃっててすごくキツイ。ここなんかほら、前は少しぐりぐりすれば開いてピッタリハメれたのに。今は簡単に入らせてもらえないみたいだ」
リヒトが結腸の直前を亀頭でぐりぐりと刺激すると、フィンはぞわぞわ震えながら唾液を垂らし無意識にぎゅうっと後孔を締める。
「らめ、きょうは奥、はいれないのっ……」
結腸責めをされると高確率で失神してしまうフィンは、いやいやと泣きながら首を振る。リヒトはそんなフィンの姿に興奮して唾をゴクリと飲みこんだ。
「なら、あとでベッドにいったら正常位で無理矢理こじあけようか。久しぶりに結腸責めしてあげる」
「っだ、だめだよおっ……!」
「ダメじゃないよ」
リヒトはそう言ってフィンを抱き締めて再び揺さぶると、時折壁に押し付けて乳首を舐め回し、強く吸って噛んでを繰り返しながら突き上げる。
「んっんん“っ、ぁっ、あっ、アッぁああ」
汗か水か分からないものを流しながら、トントンとリズミカルに突き上げつつグリグリとこじ開けるように中を味わう動きに、フィンは呼吸を乱し快感に抗えない様子でリヒトを見た。
「ははっ……顔真っ赤で可愛い。イったばかりなのに、もうイきそうなの?」
パンッパンッパンッと肌がぶつかる音を浴室内に響き渡らせるリヒト。フーッと強く息を吐き、欲情たっぷりの瞳でフィンを見ながら腰を振ると、限界が近いのか中で肉棒をひくつかせ血管は浮き上がっていた。
「ふっ、う“ぅっ、ああっ、も、だめえっ……またでちゃう」
粘着質な我慢汁を溢れさせるフィンは、密着していることもあってか自身の肉棒がリヒトの体で擦り上げられる度ゾクッと震え、再び迫り上がる射精感を堪えるように涙を溜めた。
「我慢しなくていいよ?俺もそろそろ出すから」
「リヒトッ……あっ、ああっ!も、でひゃっ、ぁぁっ」
「フィン、フィンッ……くっ……ッッ」
フィンが射精する瞬間、リヒトは首筋に吸い付いて肩を押さえるように抱き締めると、グッと中に押し込んで大量の精液を中に放つ。大きく脈打つ肉棒から溢れ出る熱くどろっとした感触が勢いよく中で放たれ、フィンは射精の余韻に浸りつつ多幸感でぼーっとした表情を浮かべた。
「あー……すごい出た。フィンに久しぶりの中出し。俺の搾り取るみたいに中でぎゅうってしてるの可愛い」
「はあっ、はぁっ……はあ、りひ、と」
フィンは呼吸を荒げながら振り絞るように名前を呼び、ぐったりとした様子でリヒトにもたれかかる。
リヒトはフィンを抱き上げたまま湯船から出ると、ようやくフィンから音を立てて肉棒を引き抜いた。巨根がこんな華奢な体に埋まっていたと思うと、それもまた興奮する。
収縮する後孔から濃い大量の精液が溢れるのを確認したリヒトは、フィンをそっと浴槽のへりに座らせて足を広げさせた。
「うう……」
フィンは恥じらいの気持ちを持つが、息を荒げぐったりとしされるがままの状態。
「フィン、可愛いよ……かわいいこの中も温かくなったね」
くぱくぱと動く後孔から絶え間なく流れ出る欲望の塊。リヒトはそれを見て支配欲が満たされ、小さく笑いながらフィンに声をかけ、すりすりと後孔を指で撫でる。
「うん……あったかくて、しあわせ」
フィンはとろんとした目でリヒトを見て頷くと、リヒトはフィンを抱き締めよしよしと愛おしそうに頭を撫でた。
フィンは気持ちよさそうに目を細めていると、リヒトは強制的に発情させるため、後孔に指を二本挿入して優しく中を撫で回す。
「んんっ……ぁ、ああ」
「今日はもっと頑張ってフィン。ちゃんと結腸の奥にも中出しして、その後は顔にもかけたい。もっといっぱいフィンでイきたい」
「っ……」
リヒトの卑猥な要求に、フィンは顔を真っ赤にさせ俯く。
リヒトは構わず続けた。
「フィンのお口にもたっぷり注いで飲ませたいな。無理矢理喉の奥に突っ込んで直接注ぎたいし、フィンにたくさん吸ってもらいたい」
余程欲求不満だったのか、リヒトは狂気じみた瞳でフィンを見つめる。フィンは欲情した獣の瞳で自分を見るリヒトと目が合うと、狂愛の気にあてられ声を出すことができずただ顔を赤くして瞳を震わせた。
「可愛いよフィン。俺だけのフィン。びくびくして、恥ずかしそうで、でももっとたくさん気持ち良くなりたそうなその顔も。……全部汚したい」
形のいい薄い唇から紡がれる言葉は、フィンの脳内を支配していく。
「さぁフィン、ベッドに行こうか」
リヒトはゆっくり立ち上がると、フィンを抱き上げるためそっと手を伸ばす。これから長い時間抱かれることを予期したフィンは、呼吸を荒くしゾクっと震えながら小さく頷くのであった。
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