上 下
244 / 318
一年生・秋の章<それぞれの一週間>

フィンとメイド服④★

しおりを挟む


「それ以上が見たいから命じてるんだ」


 リヒトの熱視線を受けたフィンはビクッと反応し、目を潤ませた後ぎゅっと目を瞑る。


「はい、ご主人さまっ……」


 フィンは小さな声で返事をすると、そのままぎゅっと裾を掴んで下着が見えるぐらいにまでスカートを上げた。
 黒の紐パンティーを付けたフィンの下半身を見たリヒトは、熱っぽい息を吐き目を細めた後ペンを持つ。


「随分と厭らしい下着を付けてるね(黒の紐パン……そそるな)」


 リヒトはそう言って書類に視線をずらす。


「っこ、この間の女装では、下着まではしなかったんです」

「!」


 リヒトは目を見開きフィンに視線を戻した。


「ご主人さまのために、下着も……喜んでもらいたくて」


 フィンは真っ赤な顔で健気にリヒトにそう言うと、リヒトは満足げに笑みを浮かべた。


「良い子だ……後ろも見せて。どうなってる?」


 リヒトの指示に、フィンはおずおずと後ろを向いてお尻側のスカートもたくし上げた。
 リヒトの目に飛び込んだのは、Tバック状になっているフィンの下着姿。臀部はほぼ丸見えで、少しかがめばフィンの睾丸がはみ出して見えそうなくらいな下着だったため、リヒトは思わず息を飲む。


「そんな下着を付けて、俺を煽っているんだなフィン」


 リヒトは内心興奮しつつも真顔で仕事を再開させると、更に続けた。


「テーブルに手をついてお尻を突き出すように屈んでみろ。そしてそのままの体勢で待っていなさい」


 リヒトの命令を聞いたフィンは目を見開く。


「っ(か、屈んじゃったら、お尻の穴もなにもかも見えちゃう!」


 後孔や睾丸が確実に見えてしまうことを危惧したフィンだが、大好きなリヒトの命令は絶対。フィンは言われた通りスカートをたくし上げたまま、テーブルに手をついてリヒトによく見えるようにお尻を突き出すような姿勢になった。
 まるで立ちバックをせがむ様な姿に、リヒトは思わず息を飲む。


「(今すぐにでもあの穴に俺のを捻じ込んで犯したい……)」


 煩悩だらけのリヒト。姿勢を変えたことにより、フィンのお尻がぱっくりと丸見えになり後孔が露わになって、ぷりっとした睾丸が下着の両端から一つずつ溢れるようにはみ出していた。


「こ、これで、大丈夫ですか……?」
 

 フィンの恥ずかしそうなか細い声に、リヒトは加虐心を煽られながらも急ぎ仕事を進める。


「ああ。良い眺めだ。良く似合っているよ」

「ありがとうございます……」


 フィンは羞恥に耐えながらも、それから数十分経った後もきちんとその姿勢を続けた。
 気付けばフィンの陰茎は完全に勃起しており、亀頭部分が下着からはみ出している。シルクで出来た薄い下着は、とろーっとした透明の我慢汁でシミが出来始めていた。


「(ど、どうしよう……!リヒトに恥ずかしい格好見られて勃起しちゃってる……っ!?このままじゃ床にえっちなお汁垂れちゃう……)」


 フィンは足を震わせ動揺していたため、仕事を丁度終えたリヒトはそれに気付き首を傾げ、書類を端に置いてから立ち上がる。


「終わった」

「!お疲れ様です……。も、もう普通に立ってもいいですか?」


 フィンはお尻を突き出したまま顔だけ後ろを見て問いかけると、リヒトが徐々に迫ってくるのを見て顔を赤らめた。


「いや、そのままでいろ」

「そ、そんなっ……あのっ」


 フィンは内股になりなんとか床に我慢汁を垂らさないように耐えていた様子だったが、とうとうリヒトの前でぽたぽたと数滴の我慢汁を床に垂らしてしまい目を見開く。


「ぁっ……」


 リヒトはその様子をきちんと目撃しており、ニヤリと口角を上げた。


「触っていないのに、随分と興奮しているんだなフィン」


 真後ろに立つリヒトは、フィンのはみ出た睾丸を手ですりすりと撫でた後、下着の上から陰茎をなぞるように触ってぎゅっと掴む。


「ひっ」


 フィンは大きく一度震え、足を皿に小刻みに震わせて切なげな表情で顔をリヒトに向けた。


「ごめんなさっ……こんなえっちな姿見られて、恥ずかしいのに僕っ……」

「はしたないメイドだ」


 リヒトはゾクッと興奮すると、フィンにのしかかるような体勢になってから紐パンを少しずらし、横から勢いよくはみ出した陰茎を掴んで扱き始める。くちゅくちゅと厭らしい水音が響き渡るのと同時に、押し寄せる快感の波。


「ぁ、ぅぅっ、ああ」


 フィンはガクガクと震えながら快感に悶えていると、リヒトは自身の陰茎を取り出しフィンの後孔目掛けぐりぐりと刺激し始める。僅かな紐部分はどかすほどでも無く、亀頭ですぐに横にずらせる程度の物だったため、リヒトは下着を取ることなくそのまま紐を横にずらして擦り付けていた。


「はしたないお前は教育が必要だな」


 リヒトはそう言ってフィンの腰を両手でがっちりと掴むと、そのままズプンッと大きな水音を立ててフィンの中へと挿入した。


「ふああぁっ!?」


 昨晩の性行為で解されていたフィンの後孔は、簡単にリヒトの巨根を受け入れて咥え込む。しかし、テーブルに手をついているフィンの体勢では最奥に届かず、リヒトはフィンを持ち上げ執務用の机にフィンをうつ伏せで乗せるとそのままバックの体勢で再度挿入した。
 執務用の机は背が高いため、フィンの足は宙に浮いており、リヒトはフィンの腰を強く掴んで支えながら腰を打ち付ける。

 最奥の部屋に亀頭がねじ込まれ、引き抜かれていくのを何度も繰り返されたフィンは激しくも甘い喘ぎ声を上げて犬のような呼吸を繰り返し虚な目になっていった。


「ぁ、うぅっああ、あっあ“、おく、らめぇっ……ごひゅじんさまぁっ……!」






 



しおりを挟む
感想 153

あなたにおすすめの小説

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

婚約者に会いに行ったらば

龍の御寮さん
BL
王都で暮らす婚約者レオンのもとへと会いに行ったミシェル。 そこで見たのは、レオンをお父さんと呼ぶ子供と仲良さそうに並ぶ女性の姿。 ショックでその場を逃げ出したミシェルは―― 何とか弁解しようするレオンとなぜか記憶を失ったミシェル。 そこには何やら事件も絡んできて? 傷つけられたミシェルが幸せになるまでのお話です。

R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)

黒崎由希
BL
   目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。  しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ? ✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻  …ええっと…  もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m .

普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ
BL
「君は死にました」 「…はい?」 「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」 「…てんぷれ」 「てことで転生させます」 「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」 BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください

わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。 まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!? 悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。

転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!

音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに! え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!! 調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。

【BL】婚約破棄で『不能男』認定された公爵に憑依したから、やり返すことにした。~計画で元婚約者の相手を狙ったら溺愛された~

楠ノ木雫
BL
 俺が憑依したのは、容姿端麗で由緒正しい公爵家の当主だった。憑依する前日、婚約者に婚約破棄をされ『不能男認定』をされた、クズ公爵に。  これから俺がこの公爵として生きていくことになっしまったが、流石の俺も『不能男』にはキレたため、元婚約者に仕返しをする事を決意する。  計画のために、元婚約者の今の婚約者、第二皇子を狙うが……  ※以前作ったものを改稿しBL版にリメイクしました。  ※他のサイトにも投稿しています。

処理中です...