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一年生・秋の章<それぞれの一週間>
フィンとメイド服③★
しおりを挟む「ご主人様の髪、とても綺麗です」
フィンは優しく丁寧にリヒトの髪を梳き、書類に目を通しているリヒトの横顔をみながらそう声をかけた。
「生まれ付きだよ。どんなに雑に扱ってもこの状態だ」
「ふふ。羨ましいです……さらさらでずっと触っていたくなっちゃう。僕はすぐ寝癖ついちゃったりで大変なんです」
腰まである髪を丁寧に梳いたフィンは、今度は片側に髪を寄せる。演技力が高いのか、フィンはまるで昔からメイドだったかのように振る舞っていた。
「ご主人様、片側で結ってもよろしいでしょうか」
「ああ、好きにしろ」
リヒトは機嫌が良さそうに返事をすると、フィンは器用な手付きでリヒトの髪を緩めに三つ編みにして青色の細いリボンで纏める。
「前から思っていたが、器用だな」
「孤児院に居た時、よく下の子の髪をこうして結ってたんです。そしたら得意になっちゃいました」
「……そうか。お前の手は温かくて心地良い。周りが頼みたくなるのも分かる」
リヒトは紅茶を飲みながら相槌を打つと、フィンは少し照れたように笑った。
それからリヒトは、書類を見終わり机に整えて置くと時計を確認する。
「さて……」
リヒトはチラッとフィンの方へ顔を向けると、フィンは首を傾げる。
「ランチの時間だな。本邸から持って来させるから一緒に摂ろう。お前は朝も食べていないからお腹空いているだろう?」
「へっ、あ!はいっ、でも一緒に食べても良いんですか?」
貴族に仕えるメイドは基本主人と共に食事を摂ることは無いため、フィンは申し訳なさそうな表情を浮かべ問いかける。
「俺が良いと言っているんだ。分かったな?」
リヒトはフィンの唇を指でなぞりながらそう命じると、フィンはゾクッと震え顔を赤くする。
「(あ、あれ?なんか僕、リヒトに命令されて興奮しちゃってる……?)」
フィンは動揺し狼狽えていると、リヒトは真顔で首を傾げる。
「返事は?」
「っはい……!」
フィンは慌てて返事をし大きく頷いた。
「良い子だ」
リヒトは優しい声色でそう言うとフィンの頬を撫でる。
「(命令されたり優しくされたり、どうしよ、ドキドキする……)」
-----------------------------------------------
「……」
昼下がりになると、リヒトは仕事を再開させた。
書類に目を通しサインをしていたリヒトは、チラッと机の下へ視線を向けフィンの頭を撫でる。
フィンはというと、膝をつき真っ赤な顔で一生懸命にリヒトの陰茎を咥えていた。
「んっんっ……あむっ、う……」
数十分前、何か出来ることはないかと問いかけたフィンに対し、リヒトはフィンにご奉仕と称して咥えるように命じると、フィンは顔を赤くしながら了承し今に至る。
リヒトは真顔ではあるが、その瞳には明らかな欲情の熱が篭っており、ゴクリを喉を鳴らした。
「(……メイドのフィンに奉仕させるのはなかなかに良い絵面だな)」
思ったよりも破壊力のある光景に、リヒトは早くも集中力を切らしそうになるが、そこはグッと堪えて再度書類に目を通した。
視線を外したところで、フィンが一生懸命に口淫する卑猥な水音は耳に飛び込んでくる。しかし、フィンがチラッと見上げると、リヒトの表情は至って真顔だった。
「んむ、……はぁっ、はあっ、んむっん、んん“(リヒト、真剣な表情……気持ち良くないのかな?もっと頑張らなきゃ)」
フィンは根元の方を擦りながら先端をちゅっちゅっと何度も吸って舌を絡ませ始めると、リヒトは少し眉を動かし反応を示す。
「っ(ただでさえ我慢しているのに……急に)」
リヒトはチラリとフィンの様子を見るため視線を下げると、フィンと目が合った。フィンは嬉しそうに目を細め、裏筋を舐め上げながら愛おしそうに亀頭を咥える。
「ご主人さま、きもちいれふか……?」
フィンはうっとりした表情でリヒトを見つめながら問いかけると、リヒトは不意打ちを食らったように動揺し目を見開いた後迫りくる絶頂の感覚を感じ歯を食いしばった。
「くっ……出るっ……」
リヒトは書類とペンを乱雑に机の上に置くと、フィンの頭を掴んで見下ろす。
「はいっ……ぼくのおくちにぜんぶくだひゃい」
フィンはそう言って、リヒトのガチガチに硬くさせ脈打っている陰茎を喉奥まで咥えると、リヒトはそのタイミングで勢いよく射精した。
「んぐっぅ、んっ……」
喉奥に精液が強くぶつかってくる感覚に、フィンは涙を浮かべながら溢さぬようごくごくと全て飲み込むと、最後に強く亀頭を吸って尿道にに残る精液まで搾り取った。
「ご主人さま……」
「全部飲んだのか、偉いな」
リヒトはフィンの口に親指を捻じ込んで口を開かせると、精液を全て飲み切っていることを確認して小さく笑みを浮かべた。
「はい、ご主人様の精液美味しかったです」
フィンはほんのりと赤い顔で照れながらも嬉しそうにそう言うと、リヒトは心臓を高鳴らせながら目を細める。
「もう少し仕事が残っているから、その間そこに立っていてもらえるか?」
リヒトは机を挟んで向かい側を指差す。フィンは返事をして言われた通りに目の前に立つと、リヒトは両肘を机の上に立て、両手を口元で組んだ。
「ここで、いいですか?」
「ああ。そこで裾をたくしあげてくれ」
「っえ……?」
フィンは恥ずかしそうに目を丸くする。
「あと三十分もあれば仕事が終わる。それまで、裾をたくし上げてそこで立っていて欲しい」
「は、はい……」
フィンは若干内股のまま、裾をぎゅっと両手で掴んでするするとたくし上げていく。黒のニーハイとレースのついたガーターベルトは、フィンの真っ白な足に優しく食い込んでおり、リヒトは釘付けになっている様子だった。
「もっと上まで捲らないと、よく見えない」
「っ……で、も、これ以上はっ」
このまま更に上へ持ち上げてしまうと、下着が丸見えになってしまう。フィンは羞恥心を露わにして顔を真っ赤にしながら俯くと、リヒトは軽く笑って目を細めた。
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