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一年生・秋の章<それぞれの一週間>
うぉーあいにー⑤★
しおりを挟む「うっううっ、あっ、しゃおくっ……!おねが、ぃっ……なかっ……中にいっぱい、だしてっ……!しゃおくんのせーえきほしいっ……ボクのなか、しゃおくんでいっぱいにしてっ」
フォンゼルは激しい打ち付けで呼吸を乱しながらシャオランを抱き締め返し、相手の腰に足を絡ませてガッチリとホールドをする。
「もう……足癖が悪いですね。そんなことしなくたって逃げませんよ」
シャオランは笑うも、射精間近のため余裕のなさそうな表情を浮かべ汗を垂らしぐりぐりと最奥を亀頭で擦りながら腰を打ち付け、仕返しと言わんばかりにフォンゼルの首に噛み付く。
「うぅっ……!んんっ(噛まれるのあかん……気持ち良すぎる)」
フォンゼルがぎゅうぅっと後孔を締め付け快感に震えたタイミングで、シャオランは限界を迎える。
「ご希望通り、一番奥に出しますからね」
「ん、ちゃんとぜんぶ奥にちょうだいっ……」
フォンゼルは体を震わせ蕩けた表情で頷く。
「好きです。ちゃんと貴方のこと、真剣に考えてますから」
激しい動きとは裏腹に優しくそう言い放つシャオランは、そのまま噛み付くようなキスをしてフォンゼルの中で射精する。それと同時に、フォンゼルもびゅくびゅくと射精して小さく震えながら恍惚な瞳でシャオランを見つめた。
「ぁ、う……はぁっ、はあっ、んっ(あつい、なか、いっぱい)」
長いキスが終わると、フォンゼルはぎゅっとシャオランのおさげを解き、肩まである黒髪を撫でてクイッと優しく引っ張る。
「ちゃんと本気やんね……?」
射精の余韻に浸るフォンゼルは、相手の艶髪をくるくると弄びながら甘ったるい声でそう問いかける。
「本気にさせたのは貴方です」
「ん……せやね。これからもっとシャオくんのこと教えて」
「はい。思えば僕達は、セックスしている時間の方が長い気がします。もっと貴方の他のことも知りたい」
シャオランはそう言ってフォンゼルを抱き上げ、対面座位の体勢になる。体重でズプッと深くまで挿入され、フォンゼルは目を見開きシャオランに体重を預けるようにもたれかかった。
「んぐっ……ちょ、ゆーてることとやっとることちゃうやん、すけべ」
フォンゼルは肩で呼吸をしつつ小さく笑みを浮かべ、相手の鎖骨に唇を這わせぺろっと舐める。汗の味が広がり、それがまたフォンゼルを興奮させた。
「一回で終わるとは思ってないでしょう?大丈夫、貴方に負担をかけないように私が動きますから」
シャオランはフォンゼルの腰を持ってそのまま前後に動かす。正常位とは違う刺激に、フォンゼルは身悶え始めた。
「うぅっ、ぁーっ……!んんっ、まだ動かさへんでよぉっ、前立腺おかしくなるやんっ……っ」
フォンゼルは反射的に涙を零しながら悶えていると、シャオランは嗜虐心を抉られたのか今度は腰を持って抜けるギリギリまで持ち上げるとパッと手を離す。
「ひゃう“!?」
大量に放たれた精液は、中で泡立ち滑りをよくしている。
自身の体重でズプンッ!と最奥に突き刺さるように挿入され、フォンゼルは声を上げた後だらしなく口を開けて唾液を垂らしながら震えた。
「あ、あかんん、やめっ……~っ!!」
シャオランはスイッチが入ったのか、フォンゼルの言葉を無視して再度同じように腰を持ちあげては離すを繰り返すと、フォンゼルはガクガク震え後ろに倒れそうになる。
シャオランはすぐに引き寄せると、またもや腰を持ってギリギリまで引き抜いた。
「ゃめっ……だめ、ほんまにあかんっ……!」
フォンゼルは真っ赤な顔でぷるぷる震え首を横に振るも、シャオランは鬼畜な笑みを浮かべてパッと手を離す。
「ひっぃ”!」
勢いよく後孔が広がり、突如として圧迫されるような苦しみと湧き上がる強い快感。フォンゼルはネジが外れたようにガクンっと項垂れ唾液を垂らしながらガクガクと震える。
シャオランはフォンゼルの顎を持って表情を確認すると、クスッと笑みを浮かべた。
「空イキしてますね?」
シャオランはそう言ってフォンゼルの陰茎を指で弾くと、フォンゼルはピクッと反応を示した。
「ぁかん……あたままっしろなりそ。ボクのからだどーなってるん……?」
「精液を出さなくてもイけるんですよ。……僕でしか感じられない体にするために、これからうんと時間をかけて開発していきますね」
シャオランはトントンとフォンゼルのお腹を指で叩くと、フォンゼルはピクッと反応を示し顔を赤くする。それを確認したシャオランは愛おしそうに触れるだけのキスを何度もした。
「んっぅ、んんっ(シャオくんにいっぱい開発されたい……キスもセックスもたくさんされたい、もっとボクに夢中になって、シャオくん)」
フォンゼルはキスされる度に声を漏らし、ギュッとシャオランを抱きしめて嬉しそうに頬を染める。
「(可愛い……もう抜け出せない。拒絶されても手放せないかもしれない)」
信じられないくらいに湧き上がる独占欲。この体を全て自分のものにしたい。誰にも触れさせたくない。快楽も苦しさも、感じさせるのは自分だけがいい。
「自分がこんなに独占欲が強いなんて、知りませんでした」
唇が離れると、シャオランは小さくそう呟く。
「……ボクはもっとシャオくんに独占されたい。ボクはシャオくんのものやもん……」
フォンゼルは蕩けた笑みでそう言って自分からキスをする。シャオランは胸を高鳴らせながらそのキスを受け入れると、筋肉質な体でフォンゼルを抱き締め下から突き上げるように腰を動かした。
「ひっ、ぅぅっ!?アアッ、ぁっ」
フォンゼルはがっしりと抱きしめられているため、自分の意志で体が動かすことも出来ずただシャオランの肉棒を受け入れている。
「キス、もっとしてください」
シャオランがそうお願いすると、フォンゼルはシャオランを抱きしめビクビク震えながら必死に唇を啄むようにキスをする。
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