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一年生・秋の章<それぞれの一週間>
うぉーあいにー④★
しおりを挟む「んっ、ふっ、うっ……ぁ」
必死に声を抑えるフォンゼルに対し、シャオランは優しく微笑みながらも何か企んでいるような目で相手を見つめた。
「どうしました……?急に大人しくなりましたね」
シャオランはそう言ってぐんっと強めに前立腺を押し上げる。
「ひっ!?」
一瞬仰反るフォンゼル。シャオランは執拗に前立腺を責め始めると、フォンゼルは歯を食いしばり長い前髪の隙間から縋るような目で相手を見てシーツを握った。
「ぁっ、うっ、ううっ!?な、なぁっ、シャオくん、前立腺ばっかそんなんしたら、すぐイっちゃうやんっ……」
ぷるぷると震えるフォンゼル。迫り上がる射精欲に従って果てようとする相手に対し、シャオランはクスッと笑みを浮かべ指を引き抜いて愛撫をやめる。
「おっと、危ない」
「ふぇ……?」
絶頂寸前のところで指を引き抜かれたため、フォンゼルは切なげな声を出してシャオランを見つめる。
「イきたそうですね」
煽るように問いかけるシャオランは、ツンツンとフォンゼルの陰茎をつついては撫でるを繰り返した。我慢汁でぬるんっと滑るような感触が出来上がっており、シャオランは楽しそうに相手に陰茎を掴んで扱き始める。
「ぁっ、っ……!イ、イきたい、出させてやぁっ」
それからシャオランは好き勝手フォンゼルの陰茎を弄ぶが、絶頂に近付いては離されるを繰り返す愛撫に耐えきれなくなったフォンゼルは、涙ながらに口を開く。
「シャオくん、ボクにいじわるして楽しいん……?」
シャオランはフォンゼルの脚を持ち太ももやふくらはぎを甘噛みしつつニヤリと笑ったため、フォンゼルは目を細め悔しそうな表情を浮かべた。
「シャオくんのあほーっ」
むぅっと唇を尖らせ、両脚をシャオランの首に絡めるフォンゼル。シャオランは声を出して軽く笑った。
「仕返しですよ。私を襲った罰です。ちょっとは反省してもらわないと……ね?」
シャオランはフォンゼルの膝裏を掴み、自身の陰茎をフォンゼルの後孔にあてがって擦り付けるを繰り返しながら楽しそうに微笑んだ。
「気持ち良かったくせに」
フォンゼルはからかうようにそう言うと、シャオランはピタッと動きを止めジッとフォンゼルの瞳の奥を覗くように見つめた。
シャオランの視線に戸惑うフォンゼル。シャオランはしばらくすると口を開き、愛おしげな声色で言葉を発した。
「当たり前ですよ……こんな綺麗な方に襲われて我慢できるわけないんです」
「っ」
「むしろ耐えた方ですよね?」
シャオランのまっすぐな言葉に動揺するフォンゼルは、思わず目を逸らし顔を赤らめる。
シャオランの物腰柔らかな雰囲気とはギャップを感じる古い傷跡だらけの鍛え抜かれた大きな体は、フォンゼルの綺麗な裸体と対比される。
この体でたくさん愛されたいと欲情するフォンゼルは、小さく下唇を噛んで目を潤ませた。
「ボクだって我慢できひんよぉ」
「……いい表情ですね。僕がそんなに欲しいですか?」
シャオランはそう言って腰を動かし挿入寸前まで押し付けると、フォンゼルは後孔を緩め迎え入れようとする。しかし、シャオランは挿入することなくゆるゆると後孔を亀頭で刺激し続けた。
「ぁっ、欲しい、欲しいに決まってるやんかっ……!シャオくんやって、エッチする気で来たくせに」
「ふふ……そうですね。来たばかりで誘われるとは思いませんでしたが。貴方は本当に誘い上手で困ります」
シャオランはぐりぐりと挿入寸前まで力を込めると、フォンゼルは顔を真っ赤にしながら熱い息を吐く。
「誤解招く言い方、あかんよ……?シャオくんしか誘ったことないんやからね?」
何度も絶頂寸前を味わっている体は完全に火照り、早くシャオランのモノが欲しいと言わんばかりに快感を得ようとするフォンゼルは、腰を動かして挿入しようと試みる。
「それにしては随分とはしたない腰ですね、まったく」
シャオランはゴクっと唾を飲み、我慢できず亀頭を後孔に捩じ込んだ。するとフォンゼルは軽く仰け反り待ち構えていた赤黒いシャオランの肉棒をより欲しがって腰を動かす。
「ぁっ、もっと、もっと奥、きてっ」
「もう……ずるいですよ」
シャオランはフォンゼルの肩をグッとベッドに押さえつけ抵抗できないようにすると、軽く息を吐いてから目の色を変え一気にフォンゼルの体を貫く。
蕩けきった後孔が一気に拡がり、シャオランの陰茎を根元まで受け入れたシャオランはガクガクと震えながら、前立腺に加わった圧迫感に思わず射精をした。
「あーあ、挿れただけで射精だなんていやらしい子だ」
シャオランはゾクッと興奮した面持ちでフォンゼルを見下ろすと、今度は手首を掴んでベッドに押さえつけるように覆いかぶさり腰を強く何度も打ち付け始めた。
「ぁっ、あううっあ、ぐっ、う、あかんっ、せーえきでたばっかり、あひっ……まって、しんじゃぅ、ぁっ、しゅごっぃ、おっきすぎて、あっああ“」
射精したての体には強すぎる刺激が休みなく襲いかかるが、覆いかぶさったシャオランの体に押さえつけられ一切抵抗が出来ないフォンゼル。質量のあるモノが最奥に捩じ込まれる度、背筋が震えるような感覚を覚えた。
「少し苦しそうですね……やめませんけど」
パンパンパンと肌がぶつかる音が響き渡せながら、シャオランは湧き上がる征服欲を隠すことなく腰を打ち付けていく。フォンゼルはプシャっと我慢汁を飛ばしながら失神しかけるが、シャオランに首を噛みつかれるとすぐに意識を取り戻し強い快感に襲われ続けた。
「ぁ”っ、あぐっ、ああ“っ、おしりくるしぃっ、しゃおくんのちんちんにおかされてへんになっとるっ、ぁっああ、も、やぁ、!なか拡がって、前立腺つぶれちゃうっ、しゃおくんのが中でもっとおっきなって、前立腺ごりごりってぇ」
フォンゼルは目をチカチカさせながら唾液を垂らし、とびっきり甘い声で喘ぎつつ快感で最上級に蕩けた表情で相手を見る。
「苦しい?嫌ですか?」
シャオランはフォンゼルの耳を噛みながら問いかけると、フォンゼルは首をゆっくり左右に振り、乱れた呼吸を繰り返す。
「いやちゃう、っ、もっとボクのことっ、くるしくてきもちよくしてっ、いっぱい噛んで押さえつけてせっくすしてよぉ」
フォンゼルはぎゅうっと後孔を締め付けながらシャオランの首元に舌を這わせ甘く噛んで独占欲をむき出しにする。
「すき……」
そして切なげな声で気持ちをぶつけると、その愛らしい仕草に心臓を高鳴らせたシャオランは目を細めフォンゼルを身動きが取れないぐらいに抱き締めた。
「……困ったな。堪らない。僕も好きです、フォンゼルさん」
シャオランは、愛おしく思う気持ちと快感漬けにしてもっと支配したいという欲を織りまぜ、フォンゼルの耳元で「好きです」と何度も囁き脈打った肉棒を好き勝手に最奥に打ち付けていく。
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