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一年生・秋の章<それぞれの一週間>

天然王子と性教育⑦★

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「ろうら?いーへふ(訳:どうだ?リーヴェス)」


 半分ほどモノを咥えたライトニングは、もごもごと喋りながら吸い付いたり舌を動かつつリーヴェスに視線を送る。
 質量のあるリーヴェスの肉棒をたどたどしくも口淫し、リーヴェスはその不規則な快感に顔を少し歪め熱っぽい息を吐いた。


「っ、その……とても、良いです。なんと言うか、視覚的にも」


 気高く高貴な王族の血を引くライトニングに、こんな淫らなことをさせて良いものかと迷っていたリーヴェス。しかし、目の前で自分の肉棒を口淫している様子を見るとそんな考えが吹っ飛び、興奮で相手の咥内でさらに勃起し息を荒げた。
 

「んっ……んぅ、う、んむ」


 必死にリーヴェスを絶頂に導こうとするライトニングは、顔を動かし喉奥ギリギリまで咥えたり出したりを繰り返す。端正な顔立ちが口淫によって厭らしく変わっている様子に、リーヴェスは優越感を覚えそして支配欲を駆り立てていた。
 このまま愛おしくて堪らないライトニングを組み敷いて、“性教育”を最後まで施したい。混乱しつつも、素直に快楽に溺れ自分を求めるようになるライトニングを見たい。

 リーヴェスは色々な妄想を繰り広げゴクリと唾を飲むと、すぐに正気を取り戻して眉を顰め自分の考えを戒めた。


「(っ……落ち着け。無理矢理など間違ってもするなよ。焦らなくても、王子は私を好いている。ゆっくりでいい)」


 リーヴェスの葛藤など知らないライトニングは、一生懸命に口淫を続けて水音を響き渡らせながら一生懸命に頭を動かす。ゾクッと快感に顔を歪めるリーヴェスだが、ライトニングの口淫で射精するには時間がかかると考え口を開いた。


「王子……そんな風にずっとしていては、顎が疲れてしまいますよ。一度口を離しましょう」


 リーヴェスはライトニングの髪の毛を優しく撫でると、両頬を包み込むように触れ、すりすりと撫でつつ一度口を離させた。


「何故私のように射精しないんだ……?そろそろ出ても良い頃だと思っていたのだが。上手くできていなかったか?」


 ライトニングは唾液を垂らしながら首を傾げたため、リーヴェスはそれを指で拭いながら苦笑する。


「いいえ、王子は上手に出来ていましたよ。ですが、射精のタイミングは人それぞれなんです」

「そう、なのか……だが、私だって精液を飲んでみたいのだ」


 ライトニングはムキになってそう言い放つと、リーヴェスは困ったように目を細めた。


「……そんなに飲みたいのなら、方法はありますが」

「おぉ!それであれば今すぐ出してみよ」


 ライトニングは目を輝かせ笑みを浮かべると、リーヴェスは少し複雑そうな表情を浮かべる。


「しかし、王子が苦しいかと」

「何故だ?」

「王子の口を使って、私が貴方の頭を掴んで動かすのですよ」

「?それだけか?構わぬ、やってみよ」


 ライトニングは言葉で説明されてもピンとこないのか、自分で動かないのであれば簡単そうだと余裕の笑みを浮かべた。


「……後で怒りませんか?」


 リーヴェスは不安げにライトニングに問いかける。


「怒る?何故私が怒るのだ。構わないから早くしろ」


 ライトニングは再びリーヴェスの陰茎を咥えると、じっと大人しく相手を見上げた。リーヴェスは少し悩みはしたが、覚悟を決めたようにライトニングの頭を保つようにして手を置く。


「……それでは、失礼します。なるべく早く終わらせるようにしますね」


 リーヴェスはそう言って手に力を込めると、一気にライトニングの喉奥に自身の陰茎をねじ込んだ。


「ふぐぅっ……!?!?」


 喉奥にあたる強い衝撃に、ライトニングは思わず目を見開き大粒の涙を浮かべてリーヴェスを見上げる。


「申し訳ありません。急ぎますから」


 リーヴェスは申し訳ないと思いつつも、ライトニングを好き勝手に出来ている状況に興奮し無意識に口角を上げた。
 何度も何度も繰り返し喉奥に亀頭をねじ込んでは、頬肉の部分を堪能するように咥内で肉棒を暴れさせる。ライトニングは歯を立てないように配慮すること以外は全てリーヴェスに操作された状態だった。


「んっ、ぐっうぅっ、んぉ、おっん……ぅっんう(大きい……苦しくて呼吸がっ……)」


 咥内を完全に蹂躙されているライトニングは、瞳を動かしリーヴェスを見上げる。


「はぁっはぁっハァッ……」

「んっんっんっんー、ん“(よかった、私の口の中はちゃんと気持ち良いのだな)」


 余程気持ちが良い様子のリーヴェスに、ライトニングは安心したように目を細め射精を促すように舌を動かした。


「んっ……王子、王子っ」


 そろそろ限界が近くなってきたのか、ライトニングの頭を掴む手に力が入る。


「そろそろ出そうです。お望み通り、全部飲めるよう喉奥に全て注ぎ込みますね」


 リーヴェスはそう言って何度かライトニングの頭を乱暴に動かすと、そのまま喉奥にずっぽり埋め込んで「イきます」と一言発し、濃くて熱い精液を欲望の限りライトニングの喉奥に注ぎ込んだ。


「~っ!?!?」


 どろっとした感触の液体が喉奥に直撃したライトニングは、そのまま反射的にごくごくと精液を飲み込んでいく。味わう暇もなく不規則に何度か射精され、その度にごくんと音を鳴らして精液を飲み込んでの繰り返しだった。
 射精を終えてようやくライトニングを解放したリーヴェス。ライトニングの咥内から緩く勃起していた陰茎をずるんっと引き抜くと、精液や唾液が糸を引きライトニングの口周りはどろどろに汚れていた。






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