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一年生・秋の章<それぞれの一週間>
天然王子と性教育④★
しおりを挟むライトニングがわざと誘惑をするわけがないのは、リーヴェスは理解していた。しかし、こうも無自覚に欲望のスイッチを押され続けると感情が揺さぶられって仕方がない。
リーヴェスは許可無くライトニングにキスをし続け、それは次第にエスカレートしていった。
手首を抑えつけながら、少し赤みのある健康的な唇に舌を這わせては軽く吸い付き、やがて開いた口に舌を滑り込ませていく。
「んっ、ぅ……んっ!」
咥内に舌が入ると目を見開き涙を浮かべながら一瞬混乱するが、嫌悪などは全く無く次第に気持ち良さそうに受け入れていくライトニング。
「(抵抗しない……すんなりと受け入れてくれている)」
自らを受け入れるライトニングに対し、無垢な花を一枚一枚引き剥がしていくような感覚がリーヴェスの中を駆けずり回った。
しばらくキスで相手を蕩けさせた後、リーヴェスはそっと唇を離し真面目な表情でライトニングを見下ろすと頬を撫でる。
「王子、私だって年頃の男なんです」
「……?」
ライトニングは撫でられると目を細め心地良さそうに認め、リーヴェスはどこまでも自身を受け入れる相手に優越感と安心感を覚えながらもさらに続けた。
「信頼して頂いてることは分かるのですが、何度もそう無防備に下半身を見せられては私だって正気ではいられません。
こうやって無理やり唇を奪うほどには余裕で興奮してしまいます」
眉を顰めながらそう言い放つリーヴェスに、ライトニングは戸惑いの表情を見せ視線を外す。
「……わ、私に興奮?」
ライトニングは震える声で問いかけると、リーヴェスは「貴方ってひとは、どこまで鈍感なんですか」と呆れた表情をしてから、真っ直ぐにライトニングを見つめる。
「当たり前ですよ。欲情します、ものすごく。最近の王子はどんどんと色気を帯びてきましたね……周囲の者たちも噂していました。当然、私は良い気分ではなかったですけど」
リーヴェスはそう言ってライトニングの蜂蜜色の髪の毛を一房優しく掴んで匂いを嗅いだ。
「っ……」
「貴方をそういう目で見て良いのは、私だけです」
リーヴェスはライトニングの髪の毛を撫でて、甘く切なさを含んだ声色でそう言い放つと、ライトニングはかあぁっと顔を真っ赤にして瞳を泳がせる。
「……お前、そんな風に思っていたのか?」
自分が性的な目で見られているということを実感し、リーヴェスに対して羞恥が芽生えたライトニングは上に着ていたシルクの寝間着を引っ張り下半身を隠すような素振りを見せた。
「そうですね……もう随分と前からそうかもしれません」
「っ……」
ライトニングは完全に硬直し、顔を真っ赤にさせたまま動揺を隠せずにいると、リーヴェスは切なげに笑う。
「軽蔑しますか?」
リーヴェスは少し不安げにライトニングに問いかけた。
「なっ……。お前を軽蔑などするわけがない。少し、驚いただけだ……。お前がそんな風に私を思っているとは思わなかったから……」
ライトニングが恥ずかしそうにそう答えると、リーヴェスは少し微笑みながらライトニングの頬を撫でる。
「王子。私は側近だからとかそういうのではなく、純粋に貴方を愛してるんです。それをちゃんと分かってください」
「……あ、あいして、るのか」
「はい。愛してます」
ハッキリと言葉で伝えるリーヴェスに対して、ライトニングは降り注がれる愛情の受け止め方が分からずただただ顔を赤くしたまま瞳を震わせる。
「何度だって言います。愛してます」
リーヴェスはライトニングに言い聞かせ続けると、ライトニングは恥ずかしさで耐えきれなくなりリーヴェスの口を手で押さえた。
「ま、待てリーヴェス……わかった、わかったからっ……」
「……」
口を塞がれたリーヴェスは、舌を出してライトニングの手をちろっと舐めた。
「ひゃっ」
ライトニングは慌てて手を離すと、リーヴェスが不敵な笑みを浮かべ、三白眼をゆらりと妖しく揺らしながら自分を見ている。いつもの甲斐甲斐しくライトニングを世話する優しい雰囲気はそこにはなく、まるで肉食獣を思わせるような瞳はハッキリと夜を帯びていた。
「そ、そんな顔、初めて見た……」
「ん……どんな顔ですか?ちゃんと説明してください」
リーヴェスは自身の髪を纏めていた細い紐を解くと、胸元まである髪はしっとりと解れてより妖艶な姿となる。
「その……なんというか、今にでも私を食べてしまいそうな顔だ……少し、怖いぞ……?」
ライトニングはぷるぷると震えてリーヴェスを見上げ、不安げな表情を浮かべつつ下半身を隠すように服を引っ張って伸ばした。
「怖がらないでください……大丈夫ですよ、嫌なら嫌と言っていただければやめます」
リーヴェスはそう言って服の上からライトニングの乳首を指で軽く刺激する。
「っ!?」
ライトニングの乳首はすぐに反応を示し、あっという間にコリコリと硬さを帯びて服の上からでも分かるぐらいにぷっくりと浮き上がった。
それを確認したリーヴェスは、服の上から片方の乳首に舌を這わせ始める。片方の乳首を指で引っ掻きつつ、もう片方の乳首はねっとりと表面を舐め上げ軽く吸い付いた。
ライトニングはその刺激にビクッと強く反応を示して目を潤ませる。
「り、ゔぇすっ……ぁっ、ん」
ライトニングは小さく喘ぎながらピクピクと何度も震えて息を上げ始め、リーヴェスは今度は甘く噛みながら刺激を送り始めた。シルクの寝間着は唾液でしっとりと濡れ、少し乳首が透けている状態になる。
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