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一年生・秋の章<それぞれの一週間>
天然王子と性教育②★
しおりを挟む「生理現象なので恥ずかしいことではありませんが、きちんと処理をしないと“夢精”をしてしまうんですよ」
優しく説くように教えるリーヴェスだが、ライトニングはピンときていない様子で首を傾げる。
「大人になったら治ると思っていたが、違うのか?」
ライトニングは自身の下着を少しずらして中の様子を確認すると、リーヴェスはまたもや目のやり場に困り顔を背けながら口を開く。
「違います。いいですか、本人の意思に関わらず精液は毎日作られるのです。特にハイエルフであるライトニング様は、エルフよりもかなり量が多いはずですよ。
なのでそうやって行き場の無い精液達が、寝ている間に飛び出してしまう……それが夢精です」
ライトニングは少し分かってきたのか、「ふむ」と納得したように頷くと下着を下ろす。
「理論は分かったぞ!それで、どうすれば治る?」
ライトニングは軽快な声色で下半身丸出しにしながらリーヴェスに詰め寄ると、リーヴェスは顔を真っ赤にして思わず後退る。
「ちょっ!分かってないじゃないですか王子!」
「理論は分かったと言っているではないか!して、精液はどうすれば出て来なくなる?」
「……ですから、定期的に出せば良いんです」
「?」
よほど性の知識が足りないのか、ライトニングは首を傾げたままリーヴェスの言葉を待つ。
「いや、ですからね、定期的に出すんです自分で。自慰をして出せば夢精は治ります」
「じい?何だそれは」
ライトニングは「分かるように申せよ」とリーヴェスを追い詰めると、リーヴェスはがっくりと項垂れて頭を抱えながらライトニングを見る。
「まさかとは思いますが、その、自分で触って精液を出したことがないんですか?」
リーヴェスは口をあんぐりと開けて驚きを示す。
「?いや、ないな。それは普通なのか?」
「……(なんてことだ。王族の性教育は平民よりレベルが低いのか!?)」
混乱するリーヴェスに、ライトニングは追い討ちをかける。
「何を黙っている。教えろ、その“自慰“とかいうのを」
ライトニングは純粋な瞳と明るい口調でリーヴェスにそう指示をすると、リーヴェスは顔を真っ赤にしてライトニングを見た。
「王子、流石にそれは!私が貴方にそんな……」
激しく動揺するリーヴェスに、ライトニングは首を傾げた。
「……?何顔を赤くしている。そうか、お前も私と同じ子供だから分からないのか?なら他に聞くとしよう。お前も一緒に学ぶ許可を与える!」
ライトニングは諦めたように溜息を吐いてベッドから出て立ち上がると、濡れた下着を持ちながら自信満々にそう言って振り返る。ライトニングの斜め上の言葉に対し、リーヴェスは頭をわしゃわしゃと掻いてから口を開いた。
「何を言ってるんですか!本当もうっ……!」
耐えきれなくなったリーヴェスは、ライトニングを慌ててベッドに座らせると、自身はその後ろに座り後ろから抱き締めるような体勢になる。
「わっ!驚くではないか!」
後ろから密着するリーヴェスに対し、ライトニングは驚きの表情を示す。
「……このまま放っておいて他の者に同じ事を聞かれたら困ります。貴方だって恥をかくんですよ、王子。
ましてや、実践レベルで教わってしまえば私は耐えられない。それなら私が教えます」
リーヴェスは爆発しそうな心臓を宥めるように深く呼吸をすると、さらに続ける。
「いいですか、大人しくしていてくださいよ王子。騒がず、じっと大人しく、私に体を預けてください。そしてこのことは私達だけの秘密ですよ」
意を決しそう言い放つリーヴェスに対し、ライトニングは何度か瞬きをして小さく頷いた。
「よく分からないが秘密は守ろう……お前が教えてくれるのであれば、お前に任せる。で、何をすれば良いのだ?」
ライトニングは顔だけ振り向き斜め上を向いてリーヴェスを見上げる。特に恥ずかしがる様子のないライトニングに、リーヴェスはやれやれと息を吐いた。
「いいですか王子……こういうことには羞恥を持って良い年齢ですよ?私だからと言って安心はなさらず、ね」
「入浴後の着替えでよく見ているではないか」
入浴前後の着替えを手伝っていることを指摘すると、リーヴェスは首を左右に振る。
「それとこれとは違うんです王子。こういう……性的で、厭らしいことは羞恥が付き纏うのが大半なんです」
リーヴェスはゆらっと目の色を変えると、ライトニングの下半身に手を伸ばす。最初に太ももをすりすりと撫でて慣らしていくと、指で陰茎をなぞった。
「んっ……!?」
他人に触られるのは初めてのため、ライトニングはビクッと体を震わせ未知の感覚に戸惑いを見せる。
「こうして快楽を感じた後の方が、その意味は分かってもらえるのでしょうか」
リーヴェスはそのままライトニングの陰茎を握ると、皮を緩やかに上下に動かすようにして動かし始めた。
「ぁっ……んっ」
ライトニングはゾクッと震えながら自身の陰茎を見つめる。
「そうです、偉いですよ王子。ちゃんと見ていてくださいね。こうやって上下に動かして、精液が出るまで自分の好きな速さ、強さで動かすんですよ」
リーヴェスはゴクっと唾を飲みながらそう解説し、強弱を付けながらライトニングの陰茎を扱いていく。扱かれる度にピクピクと細かく反応を示すライトニングは、快感を素直に受け入れて早々に顔を蕩けさせた。
リーヴェスの手はライトニングの我慢汁でぬるぬるになり、扱くたびに水音が響き渡る。
「ぁっ……うっ……ちゃ、ちゃんと、覚える、ぞ……はっ、はーっ、はぁっ」
快楽に押し潰されそうなライトニングは、たらーっと唾液を垂らし熱っぽい息を吐きながらも扱かれる自身の陰茎を見つめ続けた。
「どうですか、王子。痛くないですか?」
先端を指で擦りつつ上下に扱き、ライトニングの様子を見るリーヴェス。
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