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一年生・秋の章 <エスペランス祭>
恋人にしかできないこと②★
しおりを挟む乱暴な突き方ではなく、じっくりと奥を拡げながら丁寧に、そして確実にフィンの感じるポイントを狙うリヒト。
リヒトはフィンの腰を高くし、挿入部分がフィンに見えるように体勢を変えてさらに奥深くに挿入を繰り返していくと、フィンはぶるっと震え唾液を零しながら視点が定まらなくなり小さく唸り始める。
「ぅー……ぁ、うう、あっ……」
リヒトはフィンがさらに快楽に溺れ堕ちていくのを確認すると、腰を動かすスピードを早めて長いストロークで出し挿れを繰り返す。するとフィンの陰茎からは大量の我慢汁が飛び散り、まるでお漏らしをしているかのようだった。
「ゃっ、ぃやっ、みないでっ……」
フィンはまだ恥じらいがあるのか、泣きながら自身の陰茎を塞ぐようにして先端を掴むが、リヒトはそんな余裕を持たそうとはせず激しく腰を動かしていく。
「だーめ、塞いでも意味ないよ。どうせ止まらない」
リヒトはそう言って意地悪な笑みを浮かべると、前立腺と最奥を交互に突きつつ自身も快感で顔を歪めた。
久しぶりに味わうフィンの体は、リヒトにとって最大級のご褒美。ここ最近我慢していたこともあってか、リヒトは渇望していたかのようにフィンの乳首に強く吸い付きながら腰を振った。
「ぁっ、ぁっぁっ……あぁっ!だめ、ぇっ……でちゃ、でちゃう、おしっこでちゃ、あっ……ぁぁーっ」
フィンは前立腺と膀胱も圧迫され刺激を受けた所為か、本人が意図しないうちに放尿をしてしまい、その後を追うようにして勢いよく射精をする。
「ひっ、あぁあっ!でちゃってる、おしっこもせーしもでちゃっひゃ……ふえぇ」
フィンはお漏らしをしてしまったことが恥ずかしかったのか、真っ赤な顔でぽろぽろと泣きながら下唇を噛んでいる。
「(可愛い……真っ赤な顔で悔しそうに泣いてる。もっとぐちゃぐちゃにしたい)」
フィンの体は色々な液体で濡れており、リヒトはその光景を見て口角を上げ興奮を示した。
「フィン、すごいエッチなことになってる……」
純粋なフィンの綺麗な厭らしさが、リヒトの庇護欲と征服欲を同時に掻き立てる。
「うぅぅ……リヒトがぼくをえっちにしてるんだよ?……」
フィンは絶頂と同時に後孔をぎゅうっとキツく締め付け続けたため、リヒトは限界が来たのか眉を顰め荒く呼吸しながら腰を打ち付けていく。
「そうだねっ……フィンを俺無しじゃ生きていけない体にしたくて、いつも必死だよ」
「んんっ、ぁっ、あっ、りひと、りひ、とがいないと……ぼく、もうだめっ、だよ……?」
フィンはリヒトからの強烈な愛情が篭った刺激に悶えながらも、純粋な視線でリヒトを見つめ頬に触れた。
そして慈愛に満ちた優しい笑みを浮かべると、リヒトの頬に口付けして体を引き寄せ耳元で口を開く。
「りひ、と……なか、さみしくないように、いっぱい、だしてほしっ……ぼくのなかいっぱいにしてっ……?」
フィンの甘えた声で紡がれたとびっきりのお願いに、リヒトは視界が揺らぐほど心臓を高鳴らせそのまま腰を振るスピードを早め息を荒げる。
「フィン、なか、っ……奥にいっぱい出すよ……全部中で受け止めて」
リヒトは自身の昂った欲をフィンにぶつけるようにして思いきりフィンの最奥へ挿入すると、そのまま勢いよく精液を放つ。
フィンは一瞬目を見開き、最奥に注がれた熱い精液を感じると多幸感で表情を緩ませ微かに笑みを浮かべた。
「んん……っ」
「…………」
リヒトは、射精し呼吸が整う間も無く、フィンの汗ばんだ額を手で優しく拭う。
しばらく挿入したままフィンを見つめそのまま口付けを交わすと、舌を捻じ込み呼吸を忘れるくらいに舌を絡ませ合って長い間キスをした。
「リヒト……だいすきっ……ぜんぶだいすき」
蕩けた表情から放たれるフィンの愛の言葉に、リヒトは少し顔を赤くして額を合わせる。
「俺の方が好きだ。この髪も目も鼻も口も」
リヒトはそう言ってフィンをあやすように顔全体に何度もキスをすると、フィンは赤子のように笑ってリヒトの腕を優しく掴んだ。
「りひとー」
「ん?」
リヒトはフィンに呼ばれすぐさま返事をし見つめる。
「チョコレート、リヒトの口から食べさせてー?」
「っ……そんなことしたら、もっと興奮するけどいいの?」
リヒトはそう言って指を鳴らしてチョコレートを出した。
フィンはリヒトの問いかけにコクリと小さく頷いて、「今日はいっぱいリヒトと繋がっていたいの」と照れながら言う。
「……なら、フィンが眠るまでずっと繋がっててあげる」
リヒトはそう言って相手の返事を待たず、フィンの咥内でじっくりと溶かしていくのであった。
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エスペランス祭編これにて終了です!
ここから学校が一週間のお休みとなりますので、
それぞれのキャラクターがどう過ごすかを書きます\(//∇//)\
新章として、
一年生・秋の章<それぞれの一週間>
を始めますので、よろしくお願いします!
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