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一年生・秋の章 <エスペランス祭>
恋人にしかできないこと①★
しおりを挟む「久しぶりだから、ゆっくりしてあげる」
下も脱いで裸になったリヒトは、フィンの脱ぎかけのパジャマも全て脱がすと、一度お互いの体温を共有するようにフィンを抱き締めてそう囁く。
そしてフィンの太ももを掴んで開き、愛撫をしてとろとろに解れていた後孔に自身のモノをあてがった。
既に勃起し膨れ上がったリヒトの陰茎からとろっと我慢汁が溢れ、フィンの愛液と混ざり合う。
挿入せず、先端でぐりぐりと後孔を刺激するリヒトは、フィンの様子を伺った。
「っ……」
フィンは息を上げ、リヒトとやっと繋がれる嬉しさを感じ目を潤ませつつ、若干緊張しているのか体を震わせる。
「フィン、少し緊張してる……?」
リヒトはその様子にすぐ気付き、まだ挿入せずフィンを見て優しく声をかけた。
フィンは声をかけられぴくっと反応すると、リヒトを上目遣いで見つめ顔を赤くする。
「あの、ちょっとだけ……。久しぶりだから、こんなに大きいの、僕のなかにちゃんとはいるかなって……」
しばらく見ていなかったリヒトの陰茎は、フィンのモノよりも遥かに大きいサイズ。
「そうだね……フィンの体には少し苦しいかもしれない。でも」
リヒトは自身の陰茎で強くフィンの後孔穴を擦ると、後孔は条件反射のように蕩けてすぐにリヒトを迎え入れるようにくぱっと開く。
「ちゃんとココは、俺のモノを覚えてるみたい。いい子だね」
リヒトは恍惚とした表情を浮かべながら、そのまま亀頭部分をフィンの中へと捩じ込んでいく。
「ひゃぅっ……うう」
後孔は締め付けつつもリヒトのモノを飲み込んでいき、リヒトは目を細め息を上げながらフィンを見下ろした。
「ほら、ね?ちゃんとはいるよ」
リヒトはそのままゆっくりゆっくりと挿入をし、中の熱さに思わず顔を歪めつつも、気付けば半分以上はフィンの中に陰茎を挿入することができた。
「苦しくない?」
「ら、らいじょーぶ、っんん……りひ、と、ぎゅーして、えっちしたい」
「うん、ぎゅーしてあげる」
フィンは涙ぐみながら手を広げてリヒトに抱擁をせがむと、リヒトは挿入したままフィンを抱き上げ対面座位の体勢にする。
フィンの背中と腰を抱き締めるリヒトは、しばらくフィンを抱きしめたまま前後に相手を揺すり顔にキスを降らせていった。
「ぁっ、ああっ」
リヒトが次第に腰を持つ手を緩めていくと、フィンの体重でずぶずぶと挿入されていく。
「ぁっ、いっぱい、はいっちゃっ……あっ、ぁ」
フィンは悶えながらもゆっくり下に沈んでいき、やがて根元ギリギリまで挿入されるとリヒトの肩に顔をくっつけて涙ぐんだ。
中が圧迫され、どう動いても強い快感が巡る状態。フィンはぷるぷると足を震わせながら助けを乞うようにリヒトを見る。
「なか、たくさん甘やかしてあげる」
リヒトはそう言ってフィンの軽い体を上下にゆっくりと動かし、自身のモノを馴染ませていく。中を優しく蹂躙されていくフィンの顔はすでにとろとろに蕩けており、甘い声を発しながらリヒトの肩に手を置いた。
「ちょっとだけ奥も突こうね」
リヒトはそう言って自身の右腕をベッドに置き、左手をフィンの腰に回す。そしてそのまま腰を浮かせると、下からゆっくりフィンを突き上げた。
「ぁっ!?ぅぅ、うう」
緩く突き上げられるたびに、一瞬奥がこじ開けられ痺れるような感覚が全身を巡る。ちょっとした苦しさもフィンにとっては気持ちいいのか、奥を圧迫される度に甘い声を漏らしてぱたぱたとリヒトの体に涙を溢した。
「りひ、っと、なかっ、きもちいよぉ……」
「ん……俺も気持ちいいよ。なか、すごい絡みついて離してくれない」
リヒトはフィンを押し倒すと、挿入したまま器用にうつ伏せにし、足を閉じさせる。そしてそのまま深く挿入しながらフィンの両腕を抑え、優しく背中を舐めた。
「ぅっ、ううあ、あぁっ……!りひッ……、ぁっ、あっ」
リヒトはフィンの自由を奪うように羽交締めをしてひたすら腰を打ち付け、そのスピードはどんどんと早まっていく。
前立腺を圧迫しつつ、奥にひたすらと亀頭をねじ込むんでは勢いよくギリギリまで引き抜き、そのまま水音を立てて一気に押し込んでいく。
それをひたすら繰り返すと、フィンはぼろぼろと大量の涙を流しながら真っ赤な顔で「イっちゃうよぉ……!」と切なげに叫び、リヒトが最奥に挿入したタイミングでそのままベッドに向かって射精をした。
「うぅっ……うう、ぁっ……」
リヒトはフィンを仰向けにさせ、ベッドにできた精液溜まりを手で掬い、フィンに見せつける。
「まだ濃いの出るね……?もっとたくさんだして、すっきりしようか」
リヒトはフィンのぷるっとした愛らしい睾丸をふにふにと揉みながら、やがてゆっくりと腰を動かす。
「ぁっ、やっ、……ぁ、あっ……だめっ、イったばかりだからぁっ……!」
絶頂の余韻で疼く体に、甘ったるい快感が再度体を駆け巡る。今日はフィンをイかせることだけに集中しているリヒトは、執拗に気持ちいいポイントだけを柔く刺激し続け、時々強い刺激を送り込むように最奥へと挿入を繰り返した。
フィンは奥に捩じ込まれる度に反射的に腰を引いてしまうが、リヒトはその度にフィンの腰を引き寄せて奥へと再度ねじ込んでいく。
それを繰り返していくうちに、フィンは奥に挿入される度に意識が飛びそうなくらいの快楽を感じるようになり、リヒトはそれに気付くと微かに笑みを浮かべた。
「……(堕ちた)」
ここまで快楽に落とせば、フィンは自分からリヒトに強請るようになる。
愛らしく天使のようなフィンが、快楽に溺れる自分だけの可愛い恋人と化す。恋人にしか見せない厭らしいフィンの姿に、リヒトの興奮は最高潮に達した。
「ひっ、ぁっ……りひ、と、しゅき……もっと、もっとおくきてっ……」
「……わかった。好きなだけシてあげる」
フィンの瞳はリヒトしか映さず、体は快感を求めながらどんどんと敏感になっていく。リヒトは微かに笑みを浮かべたまま、フィンの言う通りに奥を突き続けた。
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