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一年生・秋の章 <エスペランス祭>
いっぱい甘えたいの②★
しおりを挟む「フィン……愛してる」
リヒトは一度フィンに軽くキスをしてから愛の言葉を囁くと、もう一度キスをして舌を優しく捩じ込む。先程食べていたチョコレートの味を感じながらフィンの咥内を堪能した後、ゆっくり唇を離してフィンの表情を確認した。
「はっ……はぁっ……」
フィンから漏れる発情の匂いに、リヒトの瞳は次第に強い興奮が宿る。
一刻も早く欲望をぶつけたいという本能を抑え、ひたすらフィンを甘やかすことを優先させたリヒトは、相手のパジャマの下部分を優しく下ろしていった。
手触りのいいシルクのパジャマを下ろした後は、ピッタリとした下着に視線を移すリヒト。
勃起した形がくっきりとしている下着部分を指でなぞると、フィンはビクッと強く体を震わせた。
「あっ……」
「フィン、下着のさきっぽのとこ、すごい濡れてる」
リヒトは先端部分を指でなぞると、下着に染み込むぐらいに我慢汁が溢れていることをフィンに伝える。
フィンは顔を真っ赤にさせながら視線を自身の下半身に移すと、リヒトの指と自身の下着の間に糸引く我慢汁が目に映り、思わず顔を手で覆った。
「あ……わーっ、は、はしたなくて、ごめんなさいっ……」
フィンはあまりの恥ずかしさに声を震わせていると、リヒトは小さく笑ってフィンの腕を掴み顔を覆う手を外す。そして、触れるだけの優しいキスをした。
「大丈夫、むしろはしたなくていい。俺の前では隠すことなんてないよ……もっと見せて?」
リヒトの美しい笑顔が向けられ、フィンは震えながらも頷き息を荒くさせる。
リヒトは「いい子だね」と囁いてから、フィンの下着に手をかけてゆっくりと下ろしていった。
下着にはべっとりと我慢汁が付着しており、下ろすと糸を引く姿にリヒトは興奮を覚える。
「……フィン、もうこんなにぬるぬるだよ」
リヒトは脱がせた下着の濡れた部分をペロッと舐めてみせると、フィンは顔を真っ赤にさせ涙を溜める。
「ああっ、だめっ……」
「もったいないと思って」
リヒトは下着を後ろに置き、今度はフィンの足を広げて自身の肩に乗せると、相手の濡れて勃起した陰茎を指でなぞる。
陰茎はとろけるほどに我慢汁を溢れさせ、痛いほどに勃起させて先端は充血させた。
「はぁっ、はあ……りひ、と……」
久しぶりに触れられたということもあり、フィンの体はいつもよりも忠実に感覚を拾って興奮を示し、早く射精したそうに陰茎は脈打つ。
「フィンのこれ、苦しそうだね。早くたくさん気持ち良くさせてあげる」
リヒトはそう言って、吸い付くように先端を口に含んだ。
すると、フィンは目を細め蕩けた表情をして甘い声を上げる。
「ぁっ、あっ」
リヒトは丁寧に舌を使って先端を舐めとると、そのまま全て口に含み上下に顔を動かす。皮を下に伸ばし亀頭を露出させると、敏感になっている亀頭に強く吸い付いた。
「ひんっ……」
フィンは、繰り返される強い刺激に唾液を垂らしながらガクガクと震え始める。
忙しかった日々で忘れかけていた性欲がどんどんと溢れ出し、フィンは最早限界と言いたげな目でリヒトを見る。
それを察したリヒトは深く咥えこんで吸い始めた。
「あっ……ごめんなさっ、も、もうでちゃあっ……ふあぁ!」
フィンは一気に込み上げる絶頂を止めることが出来ず、勢いよくリヒトの咥内に精液を吐き出してぷるぷると震え大粒の涙を溢す。
リヒトはそれを喉奥で受け止めると、躊躇なく飲み込んで一滴も溢さず尿道に残った精液も吸い取った。
リヒトはそのまま一旦口を離すと、フィンに笑いかけ口を開く。
「気持ち良かった?」
「うん……すぐ出ちゃった……はずかしい」
フィンは唾液と涙で濡れた顔を腕で隠しつつ、消え入りそうな声でそう言うと、リヒトは「ふふっ」と愛おしそうに笑みを浮かべてからフィンの陰茎を愛おしそうに舐め上げる。
「恥ずかしくないよ。……ここもくぱくぱしてる。触ってないのにもうとろっとろになってるよ、可愛いね」
リヒトはフィンの陰茎を舐めながら、我慢汁が浸透したフィンの後孔をなぞる。そして、そのまま中指をゆっくりと挿入した。
「っ……ぁぅ」
同時に刺激を受けたフィンは、一瞬腰を高く上げて反応を示す。
久しぶりのフィンの後孔は、指一本でもキツく締め付けており、リヒトは一瞬指の動きを止めた。
「久しぶりだから、ゆっくり慣らしてあげるね」
リヒトはそう言って指を根元まで挿入すると、しばらくそのまま動かず代わりにフィンの陰茎を上下に扱き始めた。
フィンの意識は自分の陰茎に移ったため、緩んだ隙を見計らってゆっくりと指を動かす。馴染んだところで、今度は前立腺を優しくなぞったりトントンと押し上げていった。
「あ……あっ、ああぅっ、うう」
フィンは背中を巡るような快感に身悶えながら、普段は愛らしいその顔を快感で歪めさせていく。リヒトは亀頭を親指で刺激しつつ上下に扱くのをやめず、指をもう一本挿入したところでフィンは目を見開き吐息混じりの甘ったるい声を上げた。
リヒトはフィンの様子が変わったことを見逃さず、追い込むように前立腺を指2本で不規則に動かしていくと、フィンは肩で呼吸をしながらシーツをぎゅっと握りしめ震え始めた。
「あっ、だめっ、またでちゃうよっ……」
フィンは自分の射精を最早止めることが出来ずにそのままあっけなく白濁を飛ばし、自身の下腹部を汚した。
指をぎゅうっと締め付けて離さず、リヒトは薄ら笑みを浮かべてフィンを見る。
フィンの全身は汗でしっとりと濡れ、月明かりに照らされる姿はリヒトをさらに興奮へと追いやった。
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