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一年生・春の章

悪夢と夢占い④★

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「俺のこと、どれくらい好き?」



 リヒトは腰を動かすのをやめ、フィンを引き寄せて頬を指で撫でながら問いかける。ぱたぱたと垂れるフィンの汗がリヒトの口元に落ち、リヒトはそれを躊躇うことなくぺろっと舐めた。
 普段のフィンなら、それを見て顔を真っ赤にし咎めるだろうが、今は快楽で意識が飛びそうになっており、瞳を震わせる事しかできない。



「いちばんだいすきっ……」


 フィンは声を振り絞って頷く。



「一番?どの中で?」


「っ……ぼくが生きてるこのせかいでいちばん……、リヒトが、だいすき」



 フィンの純粋で熱の籠った言葉に、リヒトは密かに心臓を鼓動を早め、満足そうに笑みを浮かべてからフィンの顔をさらに自分の顔へ引き寄せた。



「……ん、もう意地悪しないから、キスしてくれる?」




 フィンはリヒトからの再度キスの催促を受けると、リヒトの唇を見て追い縋るように唇を押し付けた。その後は、はむはむとリヒトの唇を啄みぺろっと形のいい唇を舐める。



「リヒト、くち、あけて……っ?」

「いいよ……」



 フィンの哀願に、リヒトはゾクッと身震いしながら、舌先が見える程度に口を開いて見せる。
 フィンはちゅっとリヒトの下唇を軽く吸った後、ぬるっと舌を入れ舌先を絡ませながら優しく吸い、そのまま長い時間ディープキスをする。
 二人の唾液が混ざり合い、口端からだらだらと唾液がこぼれても、二人は夢中でキスを続けた。



「っ……フィン、キス上手になったね」



 糸を引きながら唇が離れると、リヒトは満足そうに笑みを浮かべよしよしとフィンの頭を撫でる。



「ほんと、?リヒトがいっぱいしてくれるからかな……」



 フィンがぼーっとした表情でふわっと笑みを浮かべると、より扇情的な気持ちになったリヒトは、恐ろしいほどに美しい表情でフィンを見つめた。
 フィンはその表情にビクッと反応し、魔法にかかったかのように体の力が抜け、思わずリヒトの鎖骨に顔を埋める。



「どうしたの?フィン」

「っ……リヒトが、っ」

「俺が?」

「リヒトが、かっこいいから、っ……なんか、力がぬけちゃった……ごめんなさいっ」

「……」



 リヒトは突然のフィンの告白に、カァーッと顔を赤くし額を手で抑える。



「……嬉しいこと言ってくれるいい子なフィンに、ご褒美あげるね」

「ふぇ?……ぁ、っ、ぅぅ!」



 リヒトは上半身を起こすと、フィンを抱き締めながら腰を緩く動かし始める。
 トントンとノックするように、的確に気持ちいいスポットを刺激すると、フィンは蕩けた表情で気持ちよさそうな声を上げた。



「ぁっ!あ、ぁうっ、あっ!リヒトっ……それ、すぐイっちゃっ……」

「ん、いいよ。俺も出すから」


 リヒトはフィンの前立腺を先端で突き、そのまま奥深くに挿入をするという流れを何度か続ける。


「んんぅ、ぅっ……!あぁ、う、イ、イっちゃう……あぁっ、っ~!」



 フィンはぶるっと身震いしながら、とうとう限界を迎えびゅるるっと射精する。



「俺も、……っなかに、奥に出すよ」



 リヒトはフィンが射精するのを見ると、グッと奥に陰茎を押し込んで、フィンを抱き締め下に押し付けながら、最奥に大量の精液を吐き出した。



「はっ……はっ、っ……フィン、愛してる」


「んんっ……ぼくも、あいしてる」



 リヒトはぐったりとしたフィンをベッドに横たわらせ、一旦陰茎を引き抜こうと腰を引くが、フィンは足をリヒトの背中に回して首を横に振った。



「フィン……?」

「リヒトがさみしくないように、朝までずっと繋がっていよう……?」



 リヒトの隠しきれない不安を察したのか、フィンは恍惚とした表情ながらも、優しく笑みを浮かべてリヒトを抱きしめる。
 リヒトはゴクっと唾を飲み、フィンの頭を愛おしそうに撫でた。



「休まなくて本当にいいの?このままだと、抱き潰してしまいそうだけど……」



 リヒトは既に余裕の無い表情でそう問いかけると、フィンは目を細めて頷く。



「リヒトのぜんぶ、受け止められるのはぼくだけだもん」


 フィンは潤んだ目で小さくはにかむと、リヒトは目を見開き喉の奥が熱くなる感覚に陥った。



「っ……明日が休みで良かったよ。フィン、手加減できないから先に謝っておくね」



 そうしてリヒトは有言実行で、フィンが失神寸前まで何度も色々な体位で中出しを続けるのであった。



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「ぁっ……りひとぉっ、もう朝になっちゃっ、あああ!」


 フィンはうつ伏せにさせられ、足を伸ばした状態で、身体を押さえ付けられながら絶えず犯されていた。
 窓から溢れる日差しを感じたフィンは、熱っぽい息を吐きながらそれを伝えるも、リヒトは構わず腰を振ってフィンの首に少し強めに噛み付く。



「ぅぅっ……(リヒト、噛むのすごく好きだなあ)」


 身体中にリヒトからの噛み跡が残っており、フィンは噛まれる度にぴくんっと小さく身体を反応させた。
 この噛み癖はリヒトのフィンに対する独占欲が具現化したものであり、リヒトは最中に噛み付くことが多くなってきた。



「りひっ……と、?ぼく、どこにもいかないよ……?」



 フィンはうつ伏せのままリヒトにそう伝えると、リヒトはフィンの手を押さえつけながらうなじの下あたりに噛み付く。



「うううっ……!」


 噛まれるたびに後孔がキュッと締まり、リヒトは眉を顰め息を漏らした。



「うん、どこも行かせない。フィンは俺の。大好き、愛してるよ」


 低く、艶やかな声色で、狂気にもにた愛情を言葉に乗せるリヒト。それはまるで魔法の呪文のようにフィンに溶け込んでいく。


「(あ……この声、リビドリアの時と一緒だぁ……)」


 リビドリアを摂取した時の獣のようなリヒトを思い出したフィンは、身体を震わせ興奮を示した。それに勘づいたリヒトは、腰を激しく打ち付けフィンの耳元に唇を這わせた。



「っぁ!あ!ああう」

「フィン……無理矢理されるの結構好き?」

「ふぇっ……?」


 フィンはちかちかと瞬きしながら、少し思い当たる節があるのか顔を赤くして枕に顔を埋める。








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