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一年生・春の章

悪夢と夢占い③★

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「リヒト、難しい顔してる……」



 フィンはリヒトの頬を両手で持ち自分の方へ引き寄せると、そのままチュッと口付けをして見つめる。



「僕、ここにちゃんといるよ?」


 フィンはにぱーっと優しい笑みを浮かべ、リヒトを安心させるように笑みを見せると、リヒトは込み上げる愛おしい感情を抑えきれずフィンを強く抱き締めた。


「っ」


 そしてそのまま、フィンを押し倒すようにして手首を抑えると、愛情に満ちた顔でフィンを見下ろす。



「フィン、やっぱり俺は、今日眠りたくないな」

「へ?」



 リヒトはそっとフィンの蕩けた後孔に手を這わせると、フィンは一気に顔を赤くして口を開く。


「ぇ、で、でも、寝る前に三回もシたのに……っ!?」


「俺はまだ出来る」


 リヒトはちゅぷっと音を立て、指を一本、フィンの後孔に挿入する。



「ぁっ……!」


 フィンはビクンっと身体を震わせ、顔を赤らめたまま反応を示す。再び愛撫されることで、昨晩の熱を思い出し目を潤ませながらリヒトを見つめた。


「リヒトのえっち……!」

「でも、フィンのここも準備できてるよ。俺の欲しいって言ってるみたい」


 リヒトは容赦なく指を増やし、二本の指で中を掻き回す。時々前立腺を刺激しながら内壁を擦り、フィンはその圧迫感と刺激にすぐ表情を蕩けさせた。


「ふぇっ……だって、リヒトがねるまえにいっぱい中にだすからぁっ…ぁ、ああっ!」



 フィンの陰茎はすっかり勃起し、とろっとした液体が先端から溢れ出している。その様子を見たリヒトは、口角を上げ興奮した表情でフィンを見下ろした。


「結構奥に出したのに、もう下の方まできてる。これは奥に戻さないと」

「ぇっ……」



 リヒトは自身の破裂しそうなくらいに勃起した陰茎をフィンに見せつける。



「うう、なんでそんなにおっきくしてるのっ……」



 フィンはそれを直視出来ず、ギュッと目を閉じ顔を横に振った。その度キラキラとした涙が飛び、やがて泣き顔でリヒトを見つめる。


「フィンが感じてるところ見ると、興奮するから。気持ち良くて泣いてる顔も、可愛い。犯したくなる」


 リヒトはそのまま先端をフィンの後孔へ這わせると、吸い付かれるような感触に眉を顰める。愛情に飢えた獣のような表情を浮かべるリヒトは、そのままゆっくりと腰を押し進めて熱っぽい息を吐いた。


「ぁっ!りひ、りひとっ……ゆ、ゆっくりひて、まだ、なかがっ……びくびくしちゃっ……んぅ!」


 まだ余韻が残り敏感な状態のフィンは、突如中に挿入されていく圧迫感と熱に身悶えし、ビクビクっと身体を震わせて涙を流し呼吸を荒げる。


「あー、すごい敏感になってるね……」


 リヒトはニッと厭らしい笑みを浮かべると、フィンの言葉を無視して足をぐっと広げ、ズブズブと音を立てて一気に根元まで挿入した。


「!?!?ひぐぅ、ぁぁっ……ああ」


 フィンは目を見開き、ぽろぽろと涙を流しながら足を痙攣させ、普段とは違う様子で恍惚とした表情を浮かべながらぐったりしている。
 リヒトはフィンの顔を覗き込むと、唾液を垂らし瞳を震わせるフィンと目が合い、後孔はビクビクとリヒトのモノを咥え込んで離さなかった。



「……フィン、出さずにイってる?」


 フィンの陰茎から精液は出ていないが、反応が絶頂に似ていたため、ドライオーガズムだと思ったリヒトは、息を上げるフィンに興奮した表情で問いかける。



「わからなっ……でも、すごくっ……」

「すごく?」
 
「すごく、きもちい……しんじゃいそお、たしゅけて……」


 フィンは視点の合わない目でなんとかリヒトを見つめ、ビクビクと痙攣したまま助けを乞うようにリヒトに手を伸ばす。
 リヒトはフィンを優しく抱き上げると、自身は寝そべりフィンの腰を掴んでグッと押し込んだ。


「きゃうっ!」


 ぐったりとした表情から一変、急に刺激が与えられ全身がビリビリとした快感に包まれ、フィンは甲高い声を発し目を見開く。


「助けてあげるよ。もっと気持ちよくさせてあげるから、好きなだけイって」


 リヒトはそう言って腰を下から突き上げると、そのまま激しく腰を動かし続け、フィンは思わずリヒトの方へ倒れ込む。


「りひと……っぁ、ああ、だめ、だめっ、へんになう、っうう」


 ふーっ、ふーっと熱い息を吐きながら、必死に意識が飛ばないよう必死にリヒトを見つめ、愛おしそうに名前を呼ぶ姿。
 リヒトはさらに興奮したのか、小さく笑みを見せ深くフィンに挿入をし続けた。



「フィン、キスして」


 腰を動かしながらフィンにそうお願いすると、フィンは蕩けた表情で頷き、グッと顔を近付けキスをしようとする。
 しかし、リヒトは思い切り腰を掴んで肉棒を打ち付けるため、フィンはその度に後ろへ身体が行ってしまいキスできずにいた。


「かはっ……ぅぁっ、ぅぅ」

「フィン、キスは?」

「う、うう」



 リヒトは意地悪な笑みを浮かべ、フィンが顔を近付ける度に腰を持って深く挿入し、それを制止する。



「ぁぁあ、ふぇっ……りひ、とっ、ぼくのこと、いじめてるの、?ちゅー、できな、ぁっ!できないよぉ」



 フィンは切なげにリヒトを見つめぽろぽろと涙を流しながら、繰り返される下からの突き上げに悶え一瞬意識が飛びそうになる。


「フィンがあまりにも可愛いから、いじめてる(夢で死んだ君への、お仕置きだ)」

「ふぇっ……ゃ、リヒトにちゅーする、ちゅーしたいっ……」



 意識が朦朧としているフィンがたらーっと唾液を垂らしながら涙を流す姿に欲情したリヒトは、ゴクっと唾を飲み目を細める。
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