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好きと言えた日⑥★

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「っ……」

 
 自分でしたいと言ったものの、リヒトの大きく形がハッキリした陰茎を目にするとどうしていいか分からないフィン。


「できる?ここ、舐めてみて」


 リヒトは自分の陰茎を持つと、先端部分をフィンの唇に押し付けた。柔らかいフィンの唇の感触に、リヒトはゾクッと体を震わせる。
 フィンは言われた通り、先端をちろちろと舐めると、今度はぱくんとカリまで口に含んだ。


「っ……(口も小さい、狭っ……)」


 リヒトは突然のフィンの咥内の感触に、目をひくつかせて表情を崩し、ふーっと荒く息を吐く。自分のモノをしゃぶっているフィンの姿に、かなり興奮した様子で見下ろした。


「ん、んんむ、んぐっ(リヒトの、あじ……)」

「はぁっ……はっ、吸いながら、舌使って」


 フィンはぢゅっと音を立てて先端吸うと、咥えながら舌を動かしリヒトの顔を見上げる。
 リヒトはさらに劣情を抱き、フィンの頭を撫でるとそのままグッと下に押し込んだ。


「んんっ!?んっ…んんん」


 リヒトの陰茎が半分手前まで咥内に挿入され、目を見開き涙を浮かべるフィン。喉奥まで咥え込んでいるため、苦しそうに顔を歪めながらリヒトを見上げる。


「ん……はぁ、苦しい?フィン(苦しそう……でもそれも可愛い)」


 リヒトはフィンの頭をゆるゆると上下させ、その光景と押し寄せる快感に息を上げ始めた。
 フィンは必死にリヒトのガチガチな陰茎を吸ったり舐めたりし、肩で大きく呼吸しながらリヒトを見上げる。リヒトの感じている姿を見ると、フィンは嬉しくなりさらに奥に咥えこんだ。


「んんん、ん(すごくドクドクしてるっ……)」


 脈打つリヒトの陰茎。限界が近いのか、リヒトは熱っぽい視線をフィンに向け、呼吸を荒くさせた。先走りを大量に出しているからか、フィンの口端からは唾液に混ざり透明の液がポタポタと垂れている。
 フィンの咥内を犯しているこの状況に、リヒトは我慢できなくなり口を開く。



「フィン、口の中に出させてっ……」


 リヒトはそう言ってフィンの頭をグッと押し込むと、大量の白濁をフィンの喉奥に放った。


「!?んんぐっ、んっ」


 フィンはそれを咄嗟に飲み込むも、量が多く飲みきれないため、口端からドロっとした液体溢れていく。
 リヒトはゆっくりと陰茎を引き抜くと、口を開けっ放しのフィンは、ドロドロと白濁を零した。引き抜いた瞬間にもビュルッと精液が飛び出し、フィンの顔にかかる。


「(顔にも……変態か俺は)」

「げほっ……」


 少し咳き込みながら、涙目でリヒトを見上げたフィン。


「はいえるふって、こんなに出るの……?」


 フィンは白濁まみれの顔でリヒトに質問すると、リヒトは呼吸を整えながら頷く。



「そうみたいだね……あー、可愛い顔が俺の精液でぐちゃぐちゃだ(興奮するけど)」



 リヒトは溢れる精液を手で救うと、フィンを再び四つん這いにさせ後孔に塗り込む。すると、くぱくぱと反応を示し、早く欲しそうに収縮した。


「んんっ……」


 お尻を突き上げた体勢のフィンは、舌を出しながら息を上げ興奮した表情で枕に顔を埋める。


「欲しい?コレ」


 一度射精したが、まだ勃起し続ける自身のモノを、フィンの後孔にぴとっとくっつけた。早く挿入したいが、フィンから欲しいと言わせたいリヒトは、腰を動かしぬるぬると後孔に陰茎を擦り付ける。
 フィンは息を上げながら振り向き、自分のお尻を掴むと、ひくついた自分の後孔を見せるようにくぱっと開く。



「ほしっ……、ほしい、」


 リヒトは口角を上げながらその様子を眺める。
 既に興奮に支配されたフィンは、恥ずかしいという気持ちより快感を得たいという欲求が勝り、陰茎からぽたぽたと愛液を垂らした。


「何が欲しいか、教えて」


 後孔に先端をピトッとくっつけ、いつでも挿入できるようにしたリヒト。こんな小さいお尻を、自分のモノで満たせると言う期待感を持ちながらフィンに問いかけた。



「ぁ……りひ、りひとの、」

「俺の、なに?」

「りひっ……りひとの、ちんちん、ぼくの中にほしいっ……」


 フィンは泣きながら切ない声でそう言うと、リヒトはゾクゾクっと興奮しながら、「いいよ、全部あげる」と言って先端をズブッと挿入する。


「っっ!」


 フィンは目を見開き、押し寄せる圧迫感にぶるっと震えた。初めて後ろから挿入され、違った感覚につま先をピンとさせる。
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