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好きと言えた日③★

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「え、で、でも、それじゃあ……口があたっちゃう」


 リヒトはチョコレートを咥えフィンを待っているが、そのままフィンが齧りにいけば確実に唇が当たるため、フィンは目を潤ませながら躊躇した。
 リヒトはわざとそんな状況を作っているため、ニヤッと口角を上げたまま目を細め頷く。


「…………(恥ずかしがってる、可愛い)」



 リヒトは何も言わずに、フィンの腰を両手で掴みながら、熱の籠った目で見つめ待ち続けた。


「(はぁ、興奮する。お尻小さい、可愛い)」


 リヒトはフィンのお尻を撫でながら、早く犯したい気持ちをグッと抑えるも、自分の下半身は素直に反応している。
 フィンはお尻に当たる感触がさらに硬く膨らみを持ってきた事に驚き、思わず腰を浮かせたが、リヒトはそれをグッと押さえつけて、自分のモノをわざと擦り付けた。



「あ……うう……ゃっ……」


 さらに、リヒトはフィンの腰を持ったまま前後にスライドさせ、お尻の割れ目に沿うように、自身の隆起したモノを布越しに擦り付けた。


「(おしりっ……こすられてるっ……)」


 フィンは耳まで真っ赤になり、意地悪く笑うリヒトを見て狼狽えるしかできない。



「ん」


 リヒトは再度フィンにチョコレートを食べるように促すと、フィンは意を決しぎゅっと目と瞑り、リヒトの肩を掴んでそっと唇を近付けた。


「(さぁ、早くその可愛い唇をちょうだい)」


 リヒトは近付く唇をじっと見ながら、高揚感にゾクッと体を震わせる。
 フィンは、はむっとチョコレートを咥えると、予想通り唇同士がピッタリと重なり、柔らかい感触がお互いの唇を支配した。
 フィンはすぐにチョコレートを齧って唇を離そうと思ったが、リヒトがそれを許すはずもなく、瞬時に舌を入れられ深いキスに変わる。


「んんっ!?」


 フィンの舌とリヒトの舌で包まれたチョコレートは、次第に溶けて行き、濃厚なチョコレートの甘さとブランデーの大人な味が広がる。



「んむぅ、は、はぁっ…んん(おとなの、あじ……)」

「(舌小さい、可愛い……好き、好き……甘い、ブランデーの味……)」


 チョコレートを舌で溶かしきるまでやめないつもりなのか、リヒトは逃げないようにフィンの頭に手を添えて、チョコレートを溶かし続ける。
 フィンは小さく声を漏らしながら、ブランデーの味にクラクラしつつ、リヒトの舌にされるがまま犯され続けた。

 

「はっ、んむ、んん~っ、ん(へんになりそう……)」


 フィンは長いディープキスにピクンと体が反応を示し、とろんとした潤み目に変わっていく。体が熱を持ち始め、力がどんどん抜けていくため、リヒトの服をぎゅっと掴んでいた。


「(……顔がエロくなってきた)」


 リヒトはフィンの表情の変化に気付くと、絡めていた舌をチュッと吸ってから離れ、すっかり溶けたチョコレートの余韻に浸りながらフィンを見つめる。
 フィンは息を上げ、リヒトをぼーっと見つめ返し潤んだ瞳から少し涙を溢した。



「り、ひと、の……えっち」


 相変わらずお尻にゴリゴリとしたモノを押し当てられ、ピクンと体を震わせるフィン。リヒトはクスッと笑いながらフィンの首に舌を這わせ、耳たぶをねっとりと舐め上げるとそのまま囁く。


「嫌?」


 リヒトは、舌なめずりをしながらフィンのシャツのボタンを器用に片手で外していった。白い肌が徐々に晒され、リヒトは興奮で息を荒くする。


「……っ」


 リヒトの質問に、フィンはふるふると小さく首を横に振った。
 その反応にリヒトは満足そうに笑みを浮かべ、さらに質問を続ける。



「どうして?」


 「好きだから」という言葉が脳内に浮上したフィンは、瞳を揺らし動揺した表情を浮かべる。
 リヒトはそれを察し、フィンのシャツを床に落とすと、鎖骨に舌を這わせ強く吸い付いてまた質問をする。


「どうしてか、教えてくれないかな?フィン」


 リヒトの質問に、フィンはまだ口を開かない。
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