上 下
19 / 69

丁寧に愛してあげる④★

しおりを挟む

「ぁぁ、あああっ、そんなこといわれてもっ……ぅぅ、あぁ、ああ、ふっ……うぐぅ、だめ、変になるって、やめてっ……」


 フィンは前立腺を刺激されると、大きく仰け反り足をガタガタ震わせた。陰茎からは透明の液がドロドロと溢れ、全身が汗ばみ呼吸が荒くなっていく。
 

「……(早く犯したい)」


 リヒトは自分の欲望を必死に抑えつつ、指を動かしてフィンの反応を見た。
 前立腺を擦すりつつ、奥まで指を捻じ込みスピードを早め、同時に陰茎も上下に擦り上げていく。フィンは涙と唾液でぐちゃぐちゃの顔になりながらシーツを掴み、目を見開いて体を震わせた。


「気持ち良さそうだね、フィン……またイきそ?出していいよ」


 リヒトがそう尋ねると、フィンは小さく頷く。


「ぁ、ぁっ、ごめんなさ、ごめんなひゃぁっ……でちゃ、ぁあああ!」


 フィンはビクンッと大きく体を跳ねさせると、大量の精液を出し激しく絶頂を迎えカクカクと腰を痙攣させた。
 ぐったりとした様子で、視点が定まらないフィンを見るリヒトは、興奮で息を荒くしながら、早急に全ての服を脱いでフィンの上に覆い被さる。


「……今からもっと気持ちいいことするからね、フィン。今日でしっかり形を覚えてもらおうか」


 リヒトは興奮してパンパンに膨れ上がった自身の陰茎を持つと、ドロドロに蕩けたフィンの後孔にあてがい、先端をゆっくり挿入する。


「ぁ……ぇ、まってぇ、まだ僕、イったばっかり、リヒト、ゃだっ……(またあの大きいのが入っちゃう)」


 フィンは後孔に感じる熱い塊が、徐々に自分の中に入り込んでくるのを感じ首を横にふるふると振るが、体は素直にそれを喜んでいることに気付き顔を赤くする。
 リヒトはズプズプと音を立てながら、半分まで挿入しゆっくり腰を動かした。


「はっ、はぁっ……ぁぁ!ぁうッ(うそだっ……すごいきもちい、朝よりもっときもちぃ)」

「このまま全部入れるね、一気に」


 リヒトは脈打つ自分の陰茎をそのまま根元まで押し込み腰を打ち付ける。


「ひぁああ!」


 肌と肌がぶつかる音が響き、リヒトの先端がフィンの奥にぶつかる。その衝撃に、フィンは悲鳴にも似た嬌声を上げた。

 リヒトは自分の欲望をぶつけるように、パンッ、パンッ、パンッと激しくフィンの中を犯していく。ギチギチに拡がった後孔は、今朝よりもスムーズにリヒトの陰茎を飲み込み、リヒトはその快感に顔を顰めた。


「っは……(これはやばいな、油断したらすぐに出る)」


 リヒトはフーッと強く息を吐き、獣のような表情でフィンを見つめると貪るように深く口付けをする。ヌルヌルと舌を絡めながら腰を打ち付け、根元まで挿入するとグリグリと中で掻き回すように腰を動かした。


「分かるかな、形。これ、ちゃーんと覚えてね。奥までちゃんと入ってる。気持ち良さそうに絡み付いてるよ」


 リヒトは耳元で低く囁き、首に強く吸い付いてさらに痕を付けていく。カプッと甘噛みをすると、フィンはピクンと反応を示した。


「噛まれるの気持ちいい?」


 リヒトはパンパン音を立てながら再び腰を激しく打ち付け、フィンの頭を撫でながら再び首に噛みつく。


「ふぇっ……ぁぁ、ひぐっ……っあう、ああっ!ぁ、ああっ!!」


 噛まれながら腰を動かされると、甘イキしたのか、少量精液がフィンの陰茎からぴゅるっと飛び出る。


「出ちゃったね、軽くイった?……やめないけど」


 リヒトはフィンの腰を掴みながら激しく奥を突いていく。時折前立腺を押し上げると、フィンは目を見開き足をジタバタさせた。


「やらっ……そこおさないれぇ、おしっこもでちゃ、ぅ!ぁぁ」


 前立腺を押すたびに膀胱も刺激されているため、フィンは快感と尿意に耐えながら唇を震わせた。






 フーッと
しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

愛されない皇妃~最強の母になります!~

椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』 やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。 夫も子どもも――そして、皇妃の地位。 最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。 けれど、そこからが問題だ。 皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。 そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど…… 皇帝一家を倒した大魔女。 大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!? ※表紙は作成者様からお借りしてます。 ※他サイト様に掲載しております。

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺

福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。 目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。 でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい… ……あれ…? …やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ… 前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。 1万2000字前後です。 攻めのキャラがブレるし若干変態です。 無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形) おまけ完結済み

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

婚約者から婚約破棄をされて喜んだのに、どうも様子がおかしい

恋愛
婚約者には初恋の人がいる。 王太子リエトの婚約者ベルティーナ=アンナローロ公爵令嬢は、呼び出された先で婚約破棄を告げられた。婚約者の隣には、家族や婚約者が常に可愛いと口にする従妹がいて。次の婚約者は従妹になると。 待ちに待った婚約破棄を喜んでいると思われる訳にもいかず、冷静に、でも笑顔は忘れずに二人の幸せを願ってあっさりと従者と部屋を出た。 婚約破棄をされた件で父に勘当されるか、何処かの貴族の後妻にされるか待っていても一向に婚約破棄の話をされない。また、婚約破棄をしたのに何故か王太子から呼び出しの声が掛かる。 従者を連れてさっさと家を出たいべルティーナと従者のせいで拗らせまくったリエトの話。 ※なろうさんにも公開しています。 ※短編→長編に変更しました(2023.7.19)

処理中です...