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誰にも渡さない③★
しおりを挟む男は次第に腰を動かすスピードを早めていく。その度にフィンは声をあげ、苦しさと快感で頭がおかしくなりそうになっていた。
「ひぃっ……あっ、ああ、あっ」
覆い被さられ、押さえつけられながら後孔を激しく突かれると、徐々に陰茎がびくつき始める。
「あのっ……でちゃいま、す、抜いて、抜いてくださいっ、ゃだ」
射精しそうな感覚に陥ったフィンは、男を押して首を横に振るが、男は笑みを浮かべながら犯すのをやめなかった。
「イっていいよ」
パンパンと音を立てて激しく犯し続ける男。気持ちいいポイントが刺激され続け、フィンは限界に近かった。
「ふぅっ、ぅ……もう、だめっ」
そう言った瞬間、フィンの陰茎から勢い良く白濁が飛び散り、小さく痙攣したフィンは今までに感じたことがない快感で体が痺れているのを感じた。
「すごく出たね。可愛いよフィン」
「(あれ……?名前、教えたっけ)」
男は、まだ快感で体が痺れているフィンの体を抱き締めながら持ち上げると、今度は下から激しく突き上げ始める。
「!?」
絶頂を迎えたばかりの体に、再度快感が押し寄せフィンはされるがままに犯され続けた。
「いまだめっ……動かないれくらさい、ぁぁっ」
強い刺激が続き、蕩けた表情のまま下から突き上げる衝撃に耐えるフィン。涙と唾液でぐちゃぐちゃの顔で男を見ると、男はそれを優しく頭を撫でる。
フィンのまだ出きっていなかった精液が、突かれる度にピュッと溢れていた。
「愛してる、フィン」
耳元で愛を囁く男。フィンは何か返事する余裕もなく火照った体に走る快感に支配されていた。
後孔から溢れる水音。男の息遣いが荒くなっていく。
男は再度フィンを押し倒し、フィンの足を持ち上げベットに押さえつけた。
腰が浮いた状態で、自分の陰茎や挿入部分が丸見えになっている。
「入ってるの、見える?」
男はピストンを繰り返しているところを、フィンに見えるように腰を持ち上げた。
「ぁっあっ、言わ、ないでっ……」
フィンは真っ赤な顔でぎゅっと目を瞑り、淫らな自分の部分を見ないように顔を背ける。
「こら、ちゃんと見て。もうすぐイくから。中にたくさん出すところ、目に焼き付けて」
男はそう言うと、息をあげながら腰を打ち付ける。フィンは顔を真っ赤にしたまま言う事を聞き、その様子をみた男は満足そうに笑みを浮かべ腰を動かすスピードを早めた。
「いい子だっ……出すよ」
根元までズッポリとフィンの後孔に突っ込んだ瞬間、男はビクッと一度体を震わせ中出しをする。ドクドクと熱い液が中に入ってくるのを感じたフィンは、その心地よさに震え、ボーッとした表情を浮かべていた。
「(あったかくてきもちい……幸せな気持ちになっちゃった……)」
押し寄せる幸福感を感じつつ、涙ぐみながら必死に呼吸をしようとするその様子に、男は少し顔を赤らめた。
「……君は誰にも渡さないよ、フィン」
男は聞こえるか聞こえないかの声でそう呟くと、ゆっくりと陰茎を引き抜く。フィンの後孔からは、ドロドロと大量の精液が溢れ出した。
「あーあ、すごい量出しちゃった。綺麗にしてあげるから、お風呂行こうか」
「へ……?」
男は力が抜けて動けないフィンを抱き上げ、お風呂場に向かった。
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